MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

Dragons of Winter Night / 冬の夜の竜
ドラゴンランス 氷壁の白竜の書 その1その2その3その4:その5:その6戻る
PL「アングリフの中の人、来ませんね」
PL「せっかくアイスを買ってきたのに、溶けるじゃん」
PL「あ、冷蔵庫入れときましょうか」
PL「いいですよ、もうそろそろ来るのではないですか」
PL「そういえば、〈氷壁〉で手に入れたフロスト・リーヴァも溶けてしまうのだっけ?」
PL「フロスト・リーヴァはガリガリ君ですかw」

 蒸し暑い季節となってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 前回のプレイレポートの公開から三か月が経ちましたが、久々にリプレイを公開することができました。
 今回はセッション2回分をまとめてリプレイにしてみました。

 まずは、キャラクター紹介から。
フリン・ファイヤーフォージ ドワーフのファイター10、Kさん
 戦闘は容赦が無い頑固物のドワーフ。速射が得意。最近は何故か壁役の前衛。
 D&Dミニチュアを集め過ぎ、部屋に入らなくなって引越した程w

ヴィヌク・キル=キューミィー 人間のクレリック6/ファイター1/ナイト・オヴ・ザ・クラウン2、JarkJaxさん
 アングリフと同じく、ソラムニアの冠騎士。
 〈真の神々〉の探索をするアングリフの後を追ってパーティに合流。
 見事、神々のしるしを見つけ、癒しの力に目覚めたが〈氷壁〉にて白竜スリートの凶牙に倒れる。
 しかしエルゴスで出会ったカガネスティ・エルフのシルヴァラによってエルフに転生し、復活。

トビン・ディープポケット ケンダーのレンジャー1/ローグ4/ハンドラー5、私
 ドラゴンも恐れない非常に好奇心旺盛な小人族ケンダー。
 パーティの雑務担当。得意技はスリ(ハンドラークラスの特徴)と、ケンダーの遠近両用便利武器であるフーパックでの急所攻撃。
 最近フーパックではダメージが出なくて、弓に浮気中。

ゴールドムーン 人間のクレリック10、ふーさん
 ケ=シュ族の族長の娘にして、善なる癒しの女神ミシャカルの僧侶。
 エリスタンにミシャカルの円盤をもたらし、信仰のメダリオンを授かる。
 好きな武器はスリングで、得意技はホーリー・スマイト。

シルヴァレン エルフのレンジャー10、真由利さん
 シルヴァレンという名前のわりにはシルヴァネスティとは全く関係が無く、クオリネスティ・エルフの、ハーフエルフのタニスの母親の次女が、カガネスティで恋に落ち、二つのエルフ氏族の間に産まれた子という設定。
 成長し、ギルサナスに拾われて彼の隊に入るも、パックス=タルカスで捕らわれの身となっていた青年。
 動物の相棒のライディング・ドックを海の魔物に殺された。

ラド・グエル 人間のウィザード10、ジョウセンさん
 白でも赤でも黒ローブでも無い、〈大審問〉を受けてもいないはぐれ魔導師(Renegade Wizard)。
 〈上位魔法の塔〉からドラゴンオーブの保管を命じられる。
 呪文選び3年、立ち位置8年とウィザード道を説く範囲攻撃の達人。

アングリフ・ブライトブレイド 人間のファイター/ナイト・オヴ・ザ・クラウン、植埜さん
 "My Honor is My Life!"が口癖の竜騎士を目指す本物のソラムニアンナイト。
 ランス突撃を得意とするチャージャー。
 クオリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘ローラナを手篭にしているばかりか、
 最近では、シルヴァネスティ・エルフの王女アルハナ・スターブリーズまで……。

 そして、DMはお馴染みの霧島さんです。

 ちなみに一緒に冒険しているNPCのみなさん(格闘ゲームでいう背景の絵の人達)です。

ローラナ・カナン クオリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘。パックス・タルカスに捕らわれていた。
ブライアン・ドンナー ソラムニア〈剣〉爵騎士。デレクと同じく命を受けている。
 俺、戦争が終わったら司書のリリスと結婚するんだ――。

前回までのお話


 廃都ザク=ツァロスから〈真の神々のしるし〉を持ち帰ったパーティは、クオリネスティの〈太陽の評議長〉の息子ギルサナスらと共に、邪悪な赤竜とドラコン卿ヴェルミナァルドに打ち勝ち、〈パックス=タルカス〉の砦に捕らわれていた戦乱に巻き込まれた数百人の避難民を解放した。
 避難民を引き連れてパーティは南へ逃れ、失われたドワーフの地底王国トルバルディンを見つけ、伝説の英雄ヒューマの武器ドラゴンランスを鍛えたという〈カーラスの槌〉を発見する。 
 さらにパーティは、タルシスで新たに加わったソラムニア騎士たちと共に、竜を支配する力を持つというドラゴンオーブを求めて〈氷壁〉へと向かい、〈氷壁城〉でドラゴン卿フェアル=サスと白竜スリートを打ち破りオーブを入手する。
 そしてサンクリストへ船で向かう途中に巨大なイカに襲われ船が難破し、流れ着いた南エルゴスのクォリネスティエルフに監禁されてしまう。そこで出会ったシルヴァラというエルフの女性。パーティは彼女の導きによって脱出し、ドラゴンランスの秘密が隠されているというフォッグヘブンへ向かったのだった……。


フォッグヘブンへ


 パーティはシルヴァラとテロスに導かれ、クォリ=モリから脱出し、フォッグヘブンへと向かっています。

DM「一時間に2マイルの速度だから、地図でいうと目盛1つ分で10マイル、目的地まで大体5時間くらいかかりますね。なので、5回はワンダリングモンスターのチェックが必要かな」
ヴィヌク「えーw 俺に振らせないでくれよ、この間3%の確率で当てたからw」

トビン「んとテロスから貰った地図には書いていないようだけど、フォッグヘブンはどっちにあるって?」
DM「北ですね」
トビン「では、死者の河を超えて森の中に入っていかないといけないね」
ラド「ドルイドがいてくれたらなぁ」
トビン「シルヴァレンはレンジャーだから、こういうところは強いよね!」
シルヴァレン「〈生存〉技能のボーナスは+10ありますよ」
トビン「では、援護するから最適な道を探してよ!コロコロ、 ありゃ失敗
PL「おいw」
ヴィヌク「誰でもできるの?コロコロ、成功」
フリン「じゃワシも。コロコロ、出目20。援護成功」
PL「もったいねーw」
シルヴァレン「では援護を受けて、コロコロ。達成値24」
DM「十分ですね。どうやらシルヴァレンは道の痕跡を見つけたようですよ」
シルヴァレン「フォッグヘブンは、この道を進めばいいぞ!北西の方角だ」
トビン「おお!ドラゴンランスの秘密がそこに!」
DM「――ということで、シルヴァラが先導してくれているのですが、シルヴァレンの助言によってシルヴァラが適確な道を選びパーティを先導します。彼女は時折、シルヴァレンの顔を見て頬を赤らめています」
PL「なんだそれ」


獣王ビーストロード


 どんどん森の中に分け入っていくパーティ。
 奥に進むにつれて、鳥の囀りや木々のざわめきが無くなってゆき、そのうち生き物の気配さえ感じられなくなってきました。
 鬱蒼と生い茂る木々や草木の中を、ほとんど消えかけた道を頼りに進んでいくと、やがて誰かが焚き火をしたのでしょうか、キャンプの跡がある場所に出ました。

ラド「〈知識:自然〉達成値25で何かわかる?」
DM「はい、わかりました」

 ラドは、この辺りに自然の生き物を遠ざけている空間の歪みのようなものを感じました。

アングリフ「お、遅れてすみません!」

 ここでアングリフの中の人が到着ですw
 DMさんはこれまでの状況を説明しますが、アングリフの中の人は急いできたのか状況を暫く把握できない様子。
 もう一度ゆっくり説明し、状況を飲み込んでもらった所でやっと冒険が再開されます。

DM「これでみんな揃いましたね」
PL「あ、ブライアンのミニチュアがないよ」
DM「そうでした。ちぇ、ブライアン動かすの面倒だなぁ。今日は彼には背景になってもらいます。彼はデレクのことを思い出して鬱になって、思い詰めていて戦闘には参加できないってことで」
PL「えーw」

DM「では、再開しましょうか」
フリン「シルヴァラよ、この辺りは生き物の気配を感じないのじゃが、この道は大丈夫なのかの?」
DM「シルヴァラは何かに怯えていますよ。フリンに頷くと身構えながらあたりの様子を伺っています。皆さんも〈視認〉判定をお願いします」

 成功したPCは――

トビン「17!」
ラド「26」
フリン「お、また出目20。でも修正値ゼロだから20でw」

 彼らは、そばの茂みに何かの気配を感じました。

トビン「気をつけて!そこに何かいるよ!」
DM「ええっと〈知識:次元界〉で知識判定していいですよ」
ラド「〈視認〉成功しているから、確認できるね。コロコロ、達成値30。あれはダイア・ボアだ!それも外方次元界産だぞ
DM「しかも、酸・冷気・炎・電気のダメージ減少、いくつか疑似呪文能力も持っていますね」
フリン「なんじゃと?」
ラド「この辺りに生き物がいない理由がわかった。あの魔獣が生き物を遠ざけているのだ。物質界発祥ではない生き物が、何故ここにいるのだ?」

ハークノスさんこんにちは!

 ということで本日最初の戦闘開始です。

フリン「ワシが最初じゃ。あれ、何でワシはこんなに後ろに何じゃ?矢が当たらないぞ」
ラド「まぁ、初期配置は適当に置いたからw」
フリン「しようがないのう。では-6ペナルティで撃つ。コロコロ、AC25(出目19)、クリティカル……でなくんて通常命中か。ダメージは12点じゃ」
DM「魔法の武器ですね」
フリン「シンキング・コンポジット・ロングボウじゃ。二回目はAC19でハズレ。三回目は出目1ハズレ、いかんどんどん目が悪くなっとる!」

シルヴァレン「私は移動アクションで〈視認〉、達成値22で成功かな。あれが敵だな!シルヴァラを守るように5フィートステップして、全力攻撃。得意な敵に動物も入れているから、コロコロ、AC27まで命中。ダメージ6点(魔法)」

トビン「距離があるのでボクは敵に向かっていくよ。全力移動して終わり」

ラド「俺はグリッターダストかな。セーヴ難易度17でどう?」
DM「あぁ、楽勝。2以上で成功だしw」
ラド「くっ。猪を金粉塗れにして〈隠れ身〉判定に-4のペナルティを与えただけか」

 ここでシルヴァラが叫びます。

シルヴァラ「気をつけて。あの生き物は、森の王、ビーストロードよ!
アングリフ「邪悪な生き物なのか?」
シルヴァラ「少なくとも邪悪な生き物ではないわ。でも、私たちを餌として見ているのかも――」
アングリフ「では、私は、馬で移動してランスを構え、敵が近づいてきたら攻撃しよう」

ヴィヌク「よし、俺は魔法、パラダインの奇跡を使うぞ! エレメンタル・ブレード! ええっと属性は音波だ!」
PL「おお、何か凄そう!」
ヴィヌク「音波で振動するロングソード状の剣が現れるのだ!」
PL「凄げー」
ヴィヌク「しかも、命中して頑健セーヴに失敗すると聴覚喪失状態になる!」
Elemental Blade(召喚術):
 呪文レベルはクレリック4、ドルイド3、ソーサラー/ウィザード3。
 選択した[酸][冷気][電気][火][音波]のいずれか1つの属性を持った剣のようなエネルギーの塊が現れ、目標に近接攻撃を行う。
 属性によって剣のタイプとその効果が異なる。
  [酸]……深緑色の酸の流れるシミター、吐き気
  [冷気]……蒼白色のレイピア、よろめき状態
  [電気]……青紫色のロングソード、伏せ状態
  [火]……赤と黄色のシミター、着火
  [音波]……白桃色のロングソード、聴覚喪失状態
 焦点具:透明な石英のミニチュアの剣(25stl)
 War of The Lance, page 46.
 さて、ビーストロードの番です。

DM「そうですね、彼は何か擬似呪文能力を使いましたよ」
PL「何それw」

 突然ビーストロードの毛が逆立つと、まるでハリネズミのように毛の一本一本が針のように細く鋭くなってゆきます。
 そしてその姿を誇示するかのように、パーティの方にゆっくりと近づいてきます。

ラド「どんな効果か調べるぞ。コロコロ、〈呪文学〉で達成値28」
DM「どうやらストーン・スキンらしい」
ラド「くそっ!あいつの皮膚を貫くにはアダマンティンの刃が必要だな」
PL「ダメージ減少10(アダマンティン)か!?」
DM「そうですね。アダマンティン製の武器では無い限り、受けたダメージが10減少します」

 2ラウンド目に入ります。

フリン「こんなこともあろうかと、ワシはアダマンティン製の武器を用意しておいたのじゃ!」
トビン「さすがフリン!」
フリン「ではシーキング・コンポジット・ボウでビーストロードを狙うぞ。このアダマンティン製の矢でな」
ヴィヌク「矢は何本あるのだ?」
フリン「ワシは2本じゃ。シルヴァレンに別途3本渡しておる」
ヴィヌク「全部で5本かよ!?」
フリン「コロコロ。AC11まで命中じゃ」
PL「ちょおまw」

 フリンが放ったアダマンティン製の矢は、ビーストロードの足元にプスッと虚しく刺さります。

フリン「しもうた。無駄打ちしてしもうた」
PL「なんてことをw」
フリン「じゃ2発目、AC17」

 今度はビーストロードの側の木の枝に矢がグサっと刺さりました。

フリン「しまった。また無駄打ちしてしもうた」
トビン「ちょwとりあえず敵のACがどのくらいか、普通の矢で試打しようよw」
フリン「だって……」
PL「www」

ラド「まぁまぁ。外れた矢は50%の確率で回収できるから今チェックしておいたら?」
フリン「コロコロ、ダメじゃ。矢は壊れていた」
PL「www」
フリン「コロコロ、もう一本も壊れていた」
PL「おいw」
ヴィヌク「アダマンティン脆すぎw」
フリン「後はシルヴァレンだけが頼りじゃ、頼んだぞ!」

ハークノスさん強すぎ!

シルヴァレン「速射。コロコロ、出目1
トビン「もうダメぽwww」
フリン「あのエルフ、足元に撃っておるぞ!」
PL「お前がいうなw」
シルヴァレン「次はAC25で命中。さらにAC20も命中。アダマンティンの矢を2本当てた。ダメージは計16点」

 何処ぞのドワーフと違って、アダマンティンの矢を一本は外したものの、残りの2本を確実に当てたシルヴァレン。

ビーストロード「ブヒィーーー!」

 ハリネズミのような硬い剛毛に守られた皮膚に、どんなモノでも通すというアダマンティン製の矢がグサリと刺さると、さすがのビーストロードも痛みで悲鳴を上げます。

ラド「では俺はマジック・ミサイルで」
DM「敵は呪文抵抗(SR)を持っていますよ」
ラド「マジで!?ええっとコロコロ、達成値30。通った!ダメージは17点」

 弱い魔法の効果を打ち消すビーストロードの皮膚に、ラドの放つ数本の金色の魔法の矢も突き刺さりました。

アングリフ「私は、突撃されないように敵に近づきつつ、全力移動して敵の後ろに出て、ランスで突こう。《強打》を5点入れて、コロコロ。AC25まで命中!ダメージ23点」
DM「アダマンティン製ではないので、10点防がれて、実質13点ですね」
アングリフ「くそっ!伝説の武器ドラゴンランスさえあれば!」

トビン「ボクも全力移動してアングリフの後ろで〈隠れ身〉をして(達成値25)、次の番で攻撃をしよう」
ヴィヌク「私も移動しかやることないな」

ビーストロード「モリモリ、モーリモリ」
PL「!?」
DM「何か喋っていますよ。森語分かる人いますよね」
シルヴァレン「わかります」

ビーストロード『この森を荒らす招かざる者達よ。この私が成敗してくれる!(声:森繁久彌)』

シルヴァレン「えーっと。私たちはこの森を荒らすつもりなどはありません。あなたを攻撃してしまったことはとても悪いと思っています」
PL「実は一番ダメージを与えたのはシルヴァレンだったりw」
PL「うはwお前が言うかw」

シルヴァレン「私たちは森を荒らすつもりなどはありませんし、ただここを通してくれるだけでいいのです。〈交渉〉判定……達成値12。orz」
フリン「そうじゃ、馬を差し出せばボーナスが+2くらい付くのではないかの?」
アングリフ「ぬ!?」

ビーストロード『ふん。お前たちの言うことは信じられぬ!』

 そう言いながら頭の角の突き出し、アングリフに襲いかかってきました。

アングリフ「〈騎乗〉判定で回避しよう、AC26……。失敗」

DM「では、ダメージが馬に18点入ります」
アングリフ「スターァム!!」
PL「出たw 馬殺しのアングリフw」
PL「アングリフは馬がいつもダメージを喰らってくれるからいいよなw」

 そのままビーストロードはアングリフたちと距離を置きます。

 3ラウンド目です。

フリン「ワシは弓が当たらないので、全力移動して武器を抜いて近づくぞ」

シルヴァレン「私は……」
ビーストロード『我は森の動物たちなぞを食したりせぬ、森の害となるお前たちのような者を成敗するのだ』
シルヴァレン「ではスタームも食べないであげて」
PL「いやスタームだけ残っても……」
フリン「ワシらもある意味森の動物じゃよーんw」
PL「おいwww」
トビン「ちょw少なくともアンタは元々地下の生き物でしょw」
ビーストロード『森に災いをもたらすものは誰であろうと成敗せねばならぬ』
シルヴァレン「私たちの何処が災いをもたらすものだと見えるのですか?」
ビーストロード『ワシに対してアダマンティンの矢で攻撃を仕掛けてきたではないか!』
ヴィヌク「威嚇ですよ!威嚇!」
フリン「そうじゃ。じゃからワシは外したのじゃ!
PL「おいwww」
PL「爆笑w」
フリン「ワシは敵意が無いしるしに、ワザとアダマンティンの矢を外したのじゃ!」
PL「www」
トビン「外した矢で森の木を傷つけちゃったけどね!」
アングリフ「トビン、黙れw」

シルヴァレン「兎も角、私はあなたとは戦いたくありません」
ビーストロード『ほざけ!』
PL「こうなったらムツゴロウ・アタックしかないわw」
PL「そそ。囓られながらも、ようしよしよしよし、って撫でてあげればw」
PL「www」
シルヴァレン「わかりましたよ!では頭をよしよしって撫でますよ!(ちょいキレ気味に)」
PL「ちょw待ってw」
シルヴァレン「近づいて俺の腕一本くらい持っていけ!てな勢いで」
PL「シルヴァレンがキレたw」
PL「(。A 。 )(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ?」
DM「では〈交渉〉を振ってみてくださし」
シルヴァレン「コロコロ。〈交渉〉は達成値15」

 エルフの若者は武器を捨て両手を差し出すと、明らかに牙を向いているビーストロードを恐れもせずに近づいて行きました。
 どう見ても血迷ったエルフの行動にビーストロードも意表を突かれたのか、敵意を一瞬喪失します。

DM「どうやら敵対的から非友好的に態度が変わりましたよ」
PL「達成値15で?」
PL「おお」
ビーストロード『改めて問う、森語を話すエルフの若者よ。お主は何故この森に入ろうとしたのだ?』
シルヴァレン「私たちはドラゴンランスの秘密を知りたいのです」
ビーストロード『ドラゴンランスとは何だ?』
シルヴァレン「わかりません。その昔ヒューマが使っていた道具だということで、私たちもそれが知りたいからその真理を求めるのです」
ビーストロード『そんなことで森に入ったのか。お前たちがこの森に入ることによって、この森の平和を乱すことになるとは考えなかったのか』
シルヴァレン「もちろん私はレンジャーの端くれなので常々考えています」
ビーストロード『常々考えていると言ったが、すでに森の平和は乱れておるのだ、エルフの若者よ』

トビン「ねぇ?これ隙ができたの?攻撃していいの?」
アングリフ「俺も直接森語はわからないので、下がって馬で突撃の準備を……」
シルヴァレン「今ビーストロードと話しているのだ!頼む、少し時間をくれ!」

トビン「わかった、隙を作るんだね。任せて!」
ラド「あのね、"嘲り"だけはやめてw」
トビン「バレた?てへw」

ヴィヌク「では私は、魔法剣エレメンタル・ブレードを発動し、戦いに備えるぞ!俺の本気を見せてやる!」
PL「でたwヴィヌクの使えない魔法w」
ヴィヌク「とりあえず、寂しそうにo( ゚Д゚)oブンブンと振り回して俺の番は終了。あと5ラウンドで消えます」
PL「www」

 ビーストロードはパーティの後ろにいたシルヴァラに気づくと、彼女をじっと見つめると、何かをつぶやきます。
 暫しの沈黙──。

ビーストロード『お主らがこの森に災いをもたらすものではないことは、認めよう。ドラゴンランスについては、我は知らぬ。だがお主がそのようなものを探しているのであれ、我がお前たちの手伝いをしてやるというもの面白い』

ビーストロードがエルフに

 するとビーストロードの体が変化し、エルフの姿に変わりました。

ビーストロード「我がお前たちの手伝いをしてやろう」

 皆、あまりの展開の強引さにポカーンとしています。

PL「……ええっと、戦闘は終了でしょうか?」
DM「終わりです」

シルヴァラ「聞いたことがあります。おそらくあの方はカガネスティの部族に伝わる森の王です」
トビン「知っていたなら先に言ってYO!」
シルヴァラ「あなた方が先に手を出さなければ──」
PL「っていわれましても……ね」

 傷の手当に入るパーティ。

シルヴァレン「王よ、そうとは知らず、軽はずみな行動をして申し訳ありませんでした」
ビーストロード「面白い、果敢な若者よ。これからお前の行動を動物の相棒として、暫く見させてもらうぞ。我が名はハークノス。私がお前に従うかどうかは、今後のお前の行動次第だ」
PL「おおw動物の相棒ゲットですかw」
PL「前回、アルウィンをクラーケンに殺されちゃったからねー」

フリン「マスター、ワシはビーストロードの背中に刺さっているアダマンティンの矢2本抜いていいかな?」
DM「は?」
ラド「いやヒットした矢の回収は不可能ですからw」
フリン「なんじゃ……。痛かろうのうと言いながら近づいて、抜いてやろうと思ったのじゃが──」
ラド「抜けない抜けないw」

 実はビーストロードとの会話よりも、彼の背中に刺さっている矢に気を取られていたフリンなのでした。チャンチャンw


狩りの獲物


 傷の手当と暫しの休憩の後、森の長という強力な仲間を迎え、相変わらずシルヴァラに導かれるまま、パーティは北へと道を急ぎます。
 小一時間ばかり歩くと、足の高さほどの柔らかな黄色い草が辺り一面に広がっている開けた場所に出ました。
 シルヴァラは何かに気づいたようで、先に何者かがいると合図をします。
 目を凝らして先の草むらをよく見ると、数十フィート先に三頭ほどの鹿が草を噛んでいます。
 そしてその先には、その鹿をロング・ボウで狙う数人のカガネスティ・エルフがいます。

PL「あれぇ?何かこの状況、〈氷壁〉で見なかったか?」
PL「ですよねwww」

シルヴァレン「おい、何をしているのだ?」
PL「Σ(;°Д°)ちょ!いきなり!?」

エルフの鹿狩り

 彼は声を上げてカガネスティ・エルフに呼びかけます。
 その声に気付いた鹿たちは、ふっと顔を上げて素早く辺りを見回して敵の存在を認識すると、ささっと逃げて行きました。

カガネスティ・エルフ「おい!なんてことをするのだ!!」
PL「やべーw 俺たち激しく狩りの邪魔をしちゃったみたいw」
PL「激しく睨んでいるよ、こっちを……」
シルヴァレン「ふん、私は動物愛護の精神に目覚めたのだ」
ヴィヌク「てか、あんた、レンジャークラスの特殊な能力の"得意な敵"を"動物"にしているだろw」
PL「うはw」
PL「www」

カガネスティ・エルフ「我々はここで狩りを楽しんでいたのに、何て事をしてくれたのだ!」
シルヴァレン「狩りだったら他の森でやればいいだろう?」
ヴィヌク「ちょwこの森で無ければいいのかw」
カガネスティ・エルフ「ここは我々の森だ。我々の森で狩りをして何が悪い?」
トビン「悪くないです、はいw」
シルヴァレン「だが、あの鹿が可哀想だとは思わなかったのか!! お前らはそれでもレンジャーなのか!ヽ(# ゚Д゚)ノ
PL「いやいやw」
ヴィヌク「逆ギレw」
カガネスティ・エルフ「お前こそ、それでもレンジャーかよ!」
PL「ですよねーw」
PL「確かにw」
ラド「これは援護できないなwまったくその通りw」

 互いに頷くパーティ。
 どうやらシルヴァレンはビーストロードの考えに強くに感化されてしまっているご様子。

カガネスティ・エルフ「ほら見ろ、お前の仲間もそう言っているぞw」
フリン「わかったわかった。ここは1つ、お主らに馬を射させることにして──」
トビン「わけ分かんないw」
ラド「フリンはスタームに何か恨みがあるの?」
アングリフ「何だと!?」
フリン「じょ、冗談じゃ。シルヴァラ殿、"同族"として何とかしてくれぬか?」

 フリンは苦し紛れにシルヴァラに無理振りをします。
 急に前に出され、恥ずかしそうな素振りをする彼女。
 カガネスティ・エルフたちは彼女を見ると、ふっと蔑むような目をします。

シルヴァレン「なんか腹が立つなぁ、殴りかかりたくなる気を抑えなければ──」
トビン「まぁまぁ(´ヘ`;)」
カガネスティ・エルフ「レンジャーの癖に狩りをするなと言う奴がいたり、こんな身分の低い女を釣れていたりと、一体お前たちは何者だ?」

ヴィヌク「ソラムニア騎士だ!」
トビン「いや君が出ると、また話がややこしくなるからw」
フリン「トビン、ワシに任せい。そもそも彼はの、元々人間の騎士じゃったんだが──」
ラド「いや、もういいからw」

カガネスティ・エルフ『ソラムニアの騎士?気でも狂ったか。お前はエルフだろ(エルフ語で)』
ヴィヌク「……。おいラド、コイツら何を言っているってるんだ?」
ラド『ったく──(エルフ語で)カガネスティの者よ。とりあえず狩りの邪魔をしたのは悪かった。うちの極左差別ベジタリアンが狩りの邪魔をしたことは謝る。ただ、我々は敵ではない。この近くにあるというフォッグヘブンというところに行きたくてこの森を歩いていたのだ。逃げた鹿は申し訳ない、なんなら俺のマジック・ミサイルで──』
トビン「ラド、ラド。得意の魔法もいいけど、後ろでビーストロードが睨んでいるのだけど……」
DM「では、〈交渉〉判定をしてもらいましょうか」

鹿狩りのエルフと交渉

ヴィヌク「俺の〈交渉〉技能なら高いのだけどな……喋れないのならしようがないか」
フリン「お前は生まれ変わったのだから、心を入れ替えてエルフ語を学んだ方がいいぞ」
アングリフ「ルール的にはレベルアップ時にスキルポイント2点でエルフ語を習得できる」
トビン「なんだw簡単なんだw」

 一方、カガネスティ・エルフたちは胡散臭い目でパーティを見ています。

ラド「……」
トビン「あれ?ラド、どうしたの?……え!?ラドの【魅力】5?!
ヴィヌク「ちょwww」
ラド「コロコロ、出目14、修正値-3だから達成値11」
DM「態度は変わらないです。中立のまま」
ラド「この勇気だけは認めてくれ。orz」

シルヴァレン「しかし、どうしたら君たちの気が晴れるのだ?」
ラド「きっと、さっきの鹿が帰ってきたら晴れるだろうよ」
PL「www」
カガネスティ・エルフ「そうだ、さっきの鹿を俺たちの目の前に連れて来てみろ」
シルヴァレン「もうどこかにいったから無理です……」
PL「あれw弱気になったw」

カガネスティ・エルフ「ふん。お前らに構っていても埒があかないな。これでは日が暮れてしまう。もういい、さっさと立ち去れ」

 弱気になったシルヴァレンの態度に、呆れたのか、それとももう十分だと思ったのか、カガネスティ・エルフたちは、そう言い終わると、そのまま後ろの茂みの中へと消え去って行きました。

真夜中の襲撃


 難を乗り切ったパーティは、また歩き出します。
 やがて日が傾き、夕暮れとなってきました。

シルヴァラ「皆さん、今日はここで休みましょう」
トビン「じゃ、ハークノスに見張りしてもらおうよw」
フリン「流石トビン! それで疲れたところの寝首をかくんじゃなw」
PL「それはもういいからw」

ラド「俺は寝るから。とりあえず見張りはハークノスさんで?」
ヴィヌク「聞いてくれ。クリンのエルフは30フィートの暗視持ちw」
DM「D&DのPHBの標準種族のエルフは夜目しか持っていませんか、確かに"Dragonlance Campaign Setting"にはそう書いていますね」
トビン「スゴイじゃんw」
ヴィヌク「ということで、前半は俺とアングリフが見張りに立とう」
Elvensight:
 クリンのエルフは、星明りや月明かりなどの暗い照明の場所で人間の二倍の視覚を持ち、その状況下でも色や形を識別することができる。
 また30フィートの暗視能力を持っており、白黒では無くて通常の視覚と同じように見ることができる。
 夜も更けた頃……。
 アングリフは、愛馬スタームの様子がおかしいことに気付きました。

真夜中の襲撃:忍び寄る敵

アングリフ「ヴィヌク卿、何かスタームが言っているらしい」
ヴィヌク「いや動物の言葉は俺もわからないからw」
アングリフ「何かが近くにいるのかもしれん」

 どうやら、見張り中にランダムエンカウントがあったようです。
 二人の〈聞き耳〉判定は失敗しましたが、アングリフの愛馬は気がつきました。

 一気に張り詰めてくる緊迫感。
 二人は息を殺し、辺りの様子を注意深く見渡します。
 茂みを荒々しくかき分けて、こちらに近づいて来ている生き物の音。

真夜中の襲撃:気配

アングリフ「間違いない、やはり何かが近付いて来ている!」
ヴィヌク「ビ、ビーストロードさん! ちょっともんでやって下せぇ」
ハークノス「うむ。何か来たようだな。おそらくオーガどもだろう」
アングリフ『敵だ!みんな起きろ!』

 茂みから大型のスピアやバトルアックスを持った、人間よりも一回り大きな黒い影が現れます。
 パーティのメンバーも武器を手に起き上がると、直様戦闘体制に入ります。

DM「戦闘開始ですね」
ラド「俺が最初なのだが、明日の呪文習得に影響が出るし、8時間きっかり寝させてくれ。」
PL「起きないのかYO!」
ラド「ハークノスさんに任しておけば大丈夫でしょ」
PL「おいw」

アングリフ「では私が最初だな。まずは移動して近づいて、敵がリーチ内に来たら攻撃する待機アクションで」

 最初に行動したのはアングリフです。
 敵との距離を保ちながら出方を見ます。

真夜中の襲撃:不意打ち

フリン「ワシは遮蔽ペナルティ-4で《速射》を行って矢を撃つ。端っこのやつに、AC14,11,18まで……ダメじゃ。アングリフたちが邪魔で当たらん」
シルヴァレン「これは正当防衛だな。フリンが狙った目標に弓を引きます。AC19までミス。AC16まで……ミス、AC21は……命中!ダメージ9点」
オーガ「コイツラ、俺ダケ狙イ撃チ。デモ全ク当タラナイw」

 フリンとシルヴァレンは得意の弓攻撃。
 寝起きなのでしょうか、うまく命中しません。

トビン「ボクは久々に敵を罵ってみよう。ケンダーの罵り行きます。やーいwオーガって脳みそまで筋肉だってホント?って感じで、目標値23で対抗判定をよろしく!」
DM「〈真意看破〉で達成値は15、失敗」
オーガ「ケンダーウルサイ!食ベル!食ベル!」
トビン「目標は攻撃ロールとACに-2のペナルティね。そして移動」

 ケンダーに罵倒されたオーガは怒りで顔が真っ赤になっています。

ビーストロード「私は移動してブライアン達を守る、以上」
ヴィヌク「え?戦わないの?」
トビン「専守防衛ですかw」
ヴィヌク「なら、俺はホーリー・スマイトを撃つ! セーヴ難易度16で意思セーヴを!ダメージ21点」

 後ろの守りはビーストロードに任せると、ヴィヌクはメダリオンを掲げて主神パラダインに祈ります。
 突然メダリオンから光が放たれたかと思うと、神々しいまでの聖なる光がオーガたちの一団を包み込みました。
 眩い光と邪悪な者を打ちのめす衝撃がオーガたちを襲います。

オーガ「眩シイ!眼見エナイ!敵ワカラナイ!」
DM「1体だけセーヴに成功し半減ダメージでしたが、残りは失敗して1ラウンド盲目になります」

 ヴィヌクの聖なる一撃がオーガたちを打ちのめし、最初にシルヴァレンの矢を受けていた手負いのオーガが倒れました。

オーガ「人間ドコイッタ!?俺怒ッタ!倒ス!殺ス!」

 全力でパーティのいる方に迫ってくるオーガたち。
 それを待ち構えていたアングリフがランスで迎え撃ちます。

アングリフ「てことで、ランスで突きます。コロコロ……AC20で命中。ダメージ25点」
オーガ「ギャハァ!!イタイ!」

 このまま次のラウンドに入り、迫ってきたオーガたちをフリンと、シルヴァレンが狙い撃ち、一匹を倒しました。
 トビンもフーパックを抜いて応戦し、オーガの急所を捕えて深い傷を与えます。

ビーストロード「ここはお主達の力を見せてもらおう」

 戦闘の中、後ろで腕組みして黙って見ているビーストロードさん。

フリン「何じゃあやつは?戦ってくれんのか?」
ヴィヌク「どうやら俺のスペシャルな魔法を見たいらしいな」
ラド(睡眠中)「いや、違うと思うけど……」
ヴィヌク「今度はスピリチュアル・ウェポンだ!出よ、聖なる剣よ!パラダインの御名において邪悪な者を切り裂くのだ!」

 ヴィヌクの目の前に輝く長剣が出現したかと思うと、そのまま空を裂くように迫るオーガに向かって飛んで行きます。

ヴィヌク「コロコロ、命中判定は……お、出目20!だけどクリティカルはしなかったか。ダメージは──3点。(;・∀・)」
PL「は?」
PL「何それw」
ヴィヌク「……。orz」
トビン「まぁまぁ、ヴィヌクの魔法は見て楽しむものだからダメージはオマケだよねw」
フリン「さすが盆栽魔法じゃw」

オーガ「コロス!コロス!!」

 見るとすでに大人の二倍はあろうかと思われるオーガがヴィヌクの目の前に立っており、手にした大型のグレートクラブを、今まさに彼の頭上に振り下ろさんとしているところでした。

オーガ「コロコロ、AC32まで命中、ダメージ21」
ヴィヌク「グハッ!」

 何とか直撃を避けることはできたものの、彼はその衝撃を押えきれず、体のバランスを崩して転倒しそうになります。

アングリフ「ヴィヌク卿、大丈夫か!ってことで、ヴィヌクの前まで移動して攻撃、AC28まで命中!ダメージは──18点」

 ヴィヌクを襲うオーガ。しかし、その後ろに回り込んだアングリフが、鋭いランスの先端でオーガを突き刺しました。

オーガ「ギャァァ──」
オーガボス「退ケ、奴ハ俺様ガ倒ス!」

 彼らの中でも一際大柄なオーガが一匹、バトルアックスをブンブンと振り回しながらアングリフの方に近づいてきます。

真夜中の襲撃:オーガボス

アングリフ「やれるものならやってみろ! 私は近づいてきたオーガボスに機会攻撃。コロコロ、出目20!でもクリティカルはしなかった……ダメージは16点」
オーガボス「ナ、何!?ゴハァ──」

 しかし、すでにヴィヌクのホーリー・スマイトとシルヴァレンの矢の攻撃を受けていたオーガボスの命は尽きていたようで、大型のバトルアックスを振り上げたままで、ゆっくりと倒れていきました。

オーガ「ボス──死ンダ。」

 3ラウンド目に入り、残り2匹となったオーガたち。
 
 フリンとシルヴァレンの弓攻撃で1匹、続くトビンがフーパックとヴィヌクのスピリチュアル・ウェポン、さらにアングリフのランスによる攻撃で残りの1匹を倒し、戦闘が終了します。
戦利品:
 ・高品質の大型のスケイルメイル×1
 ・木製の大型のライトシールド×1
 ・高品質の大型のバトルアックス×1
 ・大型のスピア×1
 ・大型のハイドアーマー×4
 ・ラージ・グレートクラブ×4
 ・ラージ・ジャベリン×12
ビーストロード「戦いは見せてもらったぞ。オーガのような邪悪生き物に勇敢に戦う姿にお前たちの言葉を信じることにしよう」
シルヴァレン「おお、感謝します、森の王よ!」
ビーストロード「これから何をお前たちが為すか我は見極めなければならない。シルヴァレン、我はお前の動物の相棒として付いて行くぞ」

 そう言うと再び大型の猪の姿に戻るビーストロード。

トビン「おお!!」
PL「動物の相棒!?」
DM「はい、今後ビーストロードは、シルヴァレンの"動物の相棒"として使用することができます」
シルヴァレン「やった!嬉しくてビーストロードに抱きつきます!」

 嬉しさのあまりビーストロードの剛毛の痛さも感じないほど喜ぶシルヴァレン。

真夜中の襲撃:オーガを撃退

ビーストロード「モ、モリモリモーリ(こ、これからよろしく頼む)」

 シルヴァレンの無邪気な笑顔に、かの森の王も照れを隠すことができないようです。
Harkunos The Boar / 大型の猪 CR9:
 巨大化したダイア・ボア マイナー・アスペクト(Strength)
 中立・大型の来訪者(原住)
 イニシアチブ+2、夜目、鋭敏嗅覚、〈聞き耳〉+23、〈視認〉+23
 言語:森語、エルフ語(エルフに変身時)
 AC20、接触AC14、立ちすくみAC18、hp169(13HD)
 ダメージ減少10/魔法、アスペクトの特徴、
 抵抗 酸10・冷気10・電気10・炎10
 呪文抵抗13、頑健+13・反応+10・意志+15
 移動速度40ft. 間合い5ft. 接敵面10ft.
 基本攻撃ボーナス+9、組み付き+23
 近接攻撃 +18突き刺し(1d8+14)
 能力値:筋力31、敏捷14、耐久21、知力10、判断21、魅力6
 特殊能力:
  凶暴(変則):満身創痍・瀕死状態になってもペナルティ無し
  擬似呪文能力(術者Lv13):
   エンラージ・パーソン(回数無制限)
   ブルズ・ストレングス、マジック・ペストメント、スペル・イミュニティ(3回/日)
   グラスピング・ハンド、ライチャス・マイト、ストーン・スキン(1回/日)
  オルタネイトフォーム(エルフに変化)、ドメインマスタリー(筋力+13、1日1ラウンド)、不死
ヴィヌク「ハークノスさん、強えーw」
アングリフ「これは俺たち戦わなくてもいいかもなw」
フリン「シルヴァレンはいいのう、ワシもペットが欲しいのう……」

シルヴァラ「夜が明けます。先に進みましょう──」
トビン「えー!?もう出発するの?まだ寝足りないよぅ!」
シルヴァレン「我々は急がねばならぬのです!」

 気がつけば空が白み始めています。まもなく日の出となるでしょう。軽く保存食などをかじりながら、パーティは手早く準備を整えると、朝もやの中を北の〈霧籠りの谷〉へ向かって出発しました。

ラド「ねぇ、そろそろ起きていいかな?」
トビン「そういえば、ラドを起こすの忘れてたw」


騎士の別れ


 ここでこの日のセッションは時間がきましたので一時中断し、およそ一ヶ月後に再開することになります。
 プレイヤーは休んでいたゴールドムーンのふーさんも揃ってフルメンバーとなりました。

 ここで改めて、パーティがいる場所を確認しましょう。
 ソレースの憩いのわが家亭から西北西に200マイル。
 クォリネスティの西のアルゴニ海峡を挟んだ南エルゴス島にいます。
 かつて、この地にはイシュタルに大とも劣らない強大なエルゴス帝国があり、長きに渡って繁栄していましたが、〈大変動〉によって各地で火山が噴火し、このエルゴス島も南北に裂けてしまい、帝国は崩壊してしまいました。
 エルゴス帝国の中心都市だったダルディゴスも、今は廃虚となっており、この辺りに生息しているオーガ族の支配下にあります。
 またソラムニア騎士団は彼らオーガ族の勢力を抑え監視するために、南エルゴスの西側に駐屯地を設けています。

周辺地図

 今、パーティは南エルゴスを南北に走っているラストガード山脈の奥地にあるというフォッグヘブン・ベール〈霧籠りの谷〉に向かっています。
 〈霧籠りの谷〉は一年中晴れることのない深い霧と険しい山脈で覆い隠されており、外界から閉ざされた秘境となっています。

DM「皆さんお久しぶりです。今日もよろしくお願いします。さて、早速ですがこれまでパーティに付き添っていたブライアンが一路ソラムニア騎士団の駐屯地に報告に戻ると言い出しました」
ブライアン「トビン君の地図によれば、騎士団の駐屯地イースト・ウォッチが近くにあるようだ。アングリフ卿、ヴィヌク卿よ、僕はこれまでのことをソラムニア騎士団に報告しに戻ろうと思うのだ」
PL「ちょっと待ってw」
ゴールドムーン「ドラゴンオーブを持ち帰らなくて大丈夫なのですか?」
ブライアン「(ラドをチラッと見てから)それは、たぶん君たちが許してくれないだろう」
ラド「あたりまえじゃんw」
ブライアン「デレク卿の戦死も報告しなければならないし、何よりホワイトストーンでの会議が迫っている。そこではオーブの扱いについて重要な決定が下されることになると思う。僕が先に戻って、騎士審理に出席し、オーブの扱いについて君たちのことを騎士団に助言しておこう」

トビン「でも一人で大丈夫?森の中には危険な生物がいっぱいいるよ?」
ブライアン「自分の身は自分で守る。そして僕はデレクの意志を継ぐのだ!」
ヴィヌク「デレク卿の意志を継いだら、死ぬかもな」
フリン「発言が死亡フラグwww」
ラド「おまえたちとはもう一緒にいられないとか、自分の身は自分で守るとかいうアレ?www」
トビン「死ぬのは恐くないと思うけど、何よりリリスが悲しむのじゃないかな」
ブライアン「僕の──僕に課せられた使命は、ドラゴン軍に立ち向い、弱いものを守るということだと思っている。そのための邪悪な敵を討ち滅ぼす力を、君たちが手に入れることができるかもしれない。僕はそれに賭けようと思うのだ」
シルヴァレン「ブライアン……」
アングリフ「きっと手に入れてみせる!」
ブライアン「では僕は先に駐屯地の方に行っている。後で必ず合流しよう!」

ラド「──死んだな(ボソッ)」
シルヴァレン「それではブライアンの形見の品を今から貰っておこうか」
ヴィヌク「酷ぇw」
フリン「いやいや、後をコッソリつけて行って……いつ死ぬか見守って──」
PL「さらに酷ぇw」
トビン「素直に助けてあげなよw」
PL「www」


霧の中のおかしなノーム


 夕闇の深まる夜の森の中をパーティは北へと進んで行きます。
 シルヴァラが自信に満ちた足取りで、パーティが遅れようとすると急かして導いて行きます。

フリン「そんなに急ぐ必要があるのか? ワシももうヘトヘトなのじゃが……」
シルヴァラ「それは――今は言えません。とにかく急ぐのです」
PL「足が遅い連中は、全員ハークノスさんの上に乗ればいいかな」
トビン「剛毛のせいで、オシリがチクチクするよぅ」

 結局その日は夜通し歩き続け、夜明けが近づく頃、彼らは霧の立ち込める谷間に到着しました。
 霧はあまりにも濃くて太陽もぼんやりとしか見えません。やがて陽が昇ってくると、辺りは広々とした林間地の草原であることがわかってきました。

フリン「えらい霧じゃわい。太陽が出て暫く経つと言うのに、10フィート先も見えん」
トビン「足場も何だか悪いよ。ブーツがベトベトする……」

 パーティは泥濘んだ道を進んで行きます。
 暫く歩いたところで、前方に切り立った崖が見えてきました。

 崖の上の向うには微かに建物が見え、崖の上からそこに向かって階段が伸びています。
 崖の上に、霧に紛れていた小さな人影が見えました。

トビン「ドラコニアン?」
ヴィヌク「いやあれは、小型の生き物だぞ?」

影「やあ!したのみなさん、そこはあしばがわるいのでいまろーぷをなげてあげるよ!」

 影は注意して聞いていなければ聞き取れないほどの早口でそう言うと、絹で出来たしっかりとしたロープを上から投げてよこします。

シルヴァラ「……!?」

 全く予期しなかった者の出現に、困惑した表情でじっと影を見据えるシルヴァラ。

シルヴァレン「知り合いかい?」
シルヴァラ「いいえ、ノームに知り合いはいないわ」
トビン「ノーム!?」
ラド「どおりで早口なわけだw」

ヴィヌク「おい、お前は何者なのだ?」
ラド「それともう少しゆっくり喋ってくれ」
影「ぼくのなまえ?あぁ、失礼。コホン、テオドネス・ライクライクヒップネス──」
PL「長っw」
トビン「( ;´Д`)りゃ、略称の方を!」

テオ「皆忙しイ時はテオと呼ぶよ。出来ればちゃんとフルネームで読んで欲しイんだけどな」
ラド「ノームに名を聞くと日が暮れるw」

テオ「ぼくはアバナシニアからサンクリスト島を目指して船で冒険してイたんだけどね。途中で海賊に襲われて捕まってしまったのだ。そして、この辺りに住むオーガに売られてしまったのだけど脱走してきたのだ」

ヴィヌク「何だか怪しい奴だな」
ゴールドムーン「本当か、私は彼の眼を見て〈真意看破〉してみます、コロコロ……達成値27」

 ゴールドムーンは、彼の言っていることに若干偽りが混じっていることに気が付きました。
 彼は海賊に襲われてしまったと言っていますが、真実は異なるようです。大方、ノームの怪しげな実験装置が暴走し、勝手に船が沈没したところでしょう。

テオとの出会い

テオ「実はぼくの生涯の研究は、どんなものにも勝る素晴らしい武器を発見することなのだ!調査によると、この辺りに伝説の武器が眠るという伝承があってね。ついにそれらしい遺跡を見つけたのだ!」
ヴィヌク「遺跡?」
テオ「どらごんのきょだいなせきぞうさ! でも四方を山と晴れない霧に囲まれていて近づくことが難しいけど、今朝方、ついにそこへ至る秘密の抜け道を発見したのさ!」
アングリフ「ドラゴンの石像?その先には何がある?それはどんな武器なのだ?」
テオ「それはぼくにもわからないけど、きっとすばらしいけんきゅうができるにちがいない!!
フリン「ふむ。なんでお主はそう確信しておるのだ?」
テオ「長年、様々な文献と伝承を調査した結果なのだ!なんでもその武器はドラゴンランスというらし――」
パーティ一同『ドラゴンランス!?』

 シルヴァラはその言葉に少し反応しましたが、しらぬ振りをしているようです。

トビン「テオ君凄いよ!それは我々が探していた武器かも!」
テオ「そうなのだ!では、よかったらぼくも一緒に仲間に加えてくれないかな?」
ゴールドムーン「これも神のお導きかもしれませんね――」
フリン「いや、怪しい奴じゃろ」
シルヴァレン「ふん。ドワーフとは気が合うな、私も怪しいと思う」
ヴィヌク「まぁ、ノームごときが何か企てているはずはないだろう」
フリン「いやいや、今クリンではドラゴンランスの名を語る詐欺が――」
ラド「そうそう、ドラゴンランスは一人では買えませんが、会員を募り皆でお金を出せば……」
トビン「何、そのネットワークビジネスw」
フリン「よし〈真意看破〉するぞ。コロコロ、達成値18じゃ。ふむ、どうやら嘘は付いていないらしい。ワシは信じるぞ!
ヴィヌク「何だかさっきと全然、言っていることが違うなw」
フリン「そ、そんなことないわい!そうじゃ、ワシらを連れて来たシルヴァラはどう思うのじゃ?」

 シルヴァラは暫く考え込みます。

シルヴァラ「少なくとも彼の言うことに間違いはないようですので、先を――」
DM「ええっとここで皆さん〈聞き耳〉判定をして下さい」
PL「敵ですかw」

 ここで目標値20以上を出したのは、フリンとシルヴァレンだけでした。
 彼らは、50フィートほど離れた東方から、ドスンドスンと重々しい足取りで何かがこちらに近づいていることに気がつきます。

シルヴァレン「何か来る!」
フリン「でかい足音じゃ、巨人かもしれん」

 その時でした。
 ノームの立っている場所から僅か15フィートの所に、人間の子供くらいの大きさはあろうかという大きな岩がドスンと地響きと共に落下してきました。

テオ「うわわわわわ!?」

 フリンたちの後ろに慌てて隠れるノーム。

慌てるテオ

トビン「何?」
ゴールドムーン「落石ですか?!」
ラド「いや皆気をつけろ!これは生き物の投げた岩だ!」

 それと同時に辺りに怒り狂った声が響き渡ります。

声の主『見ツケタゾ!コノ泥棒ノーム!!』
テオ「あわわわ」
ヴィヌク「泥棒だって?」
シルヴァレン「おいノーム。お前は、彼奴等に何かしたのか?」
テオ「し、知らないよ!何もしてないよ!」

 霧の中から姿を現す大型の生き物たち。

DM「君たちは見たことがあります。昨晩出会った者たちとは違うようですが、オーガには間違いありません」
PL「えー、またかよ。┐(´ー`)┌ヤレヤレ」

オーガ族「オイ、ノーム!俺様カラ奪ッテイッタモノヲ返セ!」

フリン「何を盗んだのじゃ?」
テオ「なにもぬすんでないよぅ(自分のホールディング・バックをチラチラとみながら)」
フリン「怪しいな」
PL「いや、あんたさっき信じていたじゃんw」
トビン「そうそう、ちょっと預かっているだけだよね!ボクもよく言われるよw」
ヴィヌク「おいw」
オーガ族「ソノノーム、俺様ノ大切ナ宝物、盗ンデイッタ!宝物ト、ノームヲ引キ渡スナラ、オ前タチ見逃シテヤル!」
トビン「本当かな。〈真意看破〉達成値15。――たぶん返しても見逃してくれるわけないっぽいw」
オーガ族「俺様ノ宝物ヲ奪ッタ罰ヲノームニ与エル!早クノームヲ寄コセ!今スグ八ツ裂キニシテヤル!」
シルヴァレン「ちなみにそれはどんな宝物なのだ?」
オーガ族「歌ヲ歌ウ像ダ。サァ渡セ!

ヴィヌク「まぁ待て。テオ君、盗んだというのは本当かね?」
テオ「僕知らなイよ!いいがかりだよ!」
ヴィヌク「では荷物を調べていいかな?」
テオ「荷物はダメ!私物だからダメ!極めて私的な物だからダメ!」
ヴィヌク「それでは君が持っていないって証明することができないのだが」
ゴールドムーン「〈真意看破〉してみます。達成値19。残念ながら、このノーム、嘘をついているわ」

 テオは先ほどからそわそわと落ち着きが無く、誰とも目を合わせようとしません。

テオの追っ手

テオ「ぬ、盗んでなんかいないよ!」
トビン「そうそう、盗んだのではなくて、勝手に袋の中には入ったのだよね」
PL「出たwケンダー流言い訳w」

オーガ族「サァオ前タチ、ドウスルンダ?(ニヤニヤ)」

ヴィヌク「盗んだモノは返したいと思う。だが申し訳ないが、弱いものは守れというのが我が神の信条だ。だから八つ裂きにすると聞いて、このノームを渡すわけにはいかない」
オーガ族「ソレデハ交渉決裂ダナ。コノサンダーベイン様ガ貴様タチモロトモ八ツ裂キニシテヤル!」

 戦闘ラウンド開始です。

シルヴァレン「私がトップだ。速射でサンダーベインとやらに攻撃。コロコロ、一発目ミス、二発目AC29命中、三発目ACクリティカル!合計31点ダメージ!」
PL「おおw」
シルヴァレン「そしてハークノス、ツッコめ!」

 ハークノスはシルヴァレンの言葉に小さく頷くと、全力移動で敵に向かって突っ込んで行きます。

オーガに突っ込むハークノス

ラド「俺はファイアボール。難易度18の反応セーヴをどうぞ。ダメージはまともに喰らうと36点」

 ラドの指先から放たれた炎の玉がオーガ族の一団に飛んでいくと、周囲20フィートがたちまち炎の爆風に包まれました。
 オーガ族たちは、一匹が爆風を避けることに成功しましたが、ボスのサンダーベインを含めてまともに食らってしまい、サンダーベイン以外のオーガはすべて黒焦げになってしまいました。

PL「おお、すげー」
サンダーベイン「俺様ノカワイイ部下ヲ黒焦ゲニシヤガッテ!!」

 サンダーベインは、大型のグレートアックスを振り回し、突っ込んできたハークノスを迎え撃ちします。
 彼の振るうバチバチと電気を帯びた巨大な斧がハークノスの肉に食い込みます。

サンダーベイン「コロコロ、3回攻撃、全弾命中!ダメージ56点(魔法)+電気ダメージ5!ギャハハハ、ぼたん鍋ニシテヤルゼ!」
シルヴァレン「ハークノスはダメージ減少[電気]があるので、ダメージは56点だけですね」
トビン「大丈夫?」
シルヴァレン「残りヒットポイントは124点あります」
PL「すげーw」
ハークノス「ブヒィィィ!」

 生き残った部下のオーガはグレートクラブを手にして、一見ひ弱そうなヴィヌク目がけて突撃し、17点のダメージを与えました。

オーガ族「俺ハエルフガ嫌イナンダ!」
ヴィヌク「俺、元人間なんだけどな……」

アングリフ「ヴィヌク、ここは任したぞ!私はサンダーベインの後ろに回ります」

ラド「あとは余裕っぽいね」
ゴールドムーン「私は久々にスリングで攻撃してみるわ。コロコロ、出目1。失敗w」
トビン「ボクは防御専念だw」

オーガボスへ攻撃

フリン「ガハハ、やっとワシの番が来たぞ。ここで会ったが100年目!遂にオーガに出会ったぞ!ドワーフは巨人・オーガに対してACに+4の種族ボーナスがあるのじゃ!」
PL「おおw」
フリン「では《精密射撃》で手前のオーガに3発攻撃じゃ。AC26まで命中、ダメージ13点。よし1匹撃破じゃ!」
オーガ「ギャアァァ!!」
フリン「残りの2発はサンダーベインに――あれ、当たらん。2射ともミスった……」
トビン「ていうか、後ろで攻撃していて、ACの種族ボーナスの意味があるの?」
フリン「(;゜д゜)……」
ラド「トビン、空気読んでwww」
PL「www」

ヴィヌク「私の行動は……、もうハークノス先生に任せよう」
PL「ですよねw」
フリン「そ、そうじゃ!ハークノス先生を応援するのじゃ!」

 2ラウンド目に入ります。

シルヴァレン「ハークノスの攻撃、AC13までミス、次の攻撃もミス、あれ。私は《速射》でAC27まで命中。二発目は出目1でミス、三発目もミス。結局与ダメージは合計6点」
PL「しょぼくない?」
シルヴァレン「……」

 今一出目が振るわないパーティ。

ラド「では私はどうしようかな。ええっと敵の後でいいかなぁ――」
サンダーベイン「ヨクモ仲間ヲ!移動シテ……」
ラド「ではここで待機アクションのグリースが発動。反応セーヴ難易度17でよろしく」

サンダーベイン「何ダ!コノヌルヌルハ!?馬鹿ナ、セーヴヲ落トシタダト!?」

 ラドの呪文によって、サンダーベインの足下の地面がまるで油でヌルヌルになった床のような状態になります。セーヴに失敗したサンダーベインは、足を取られバランスを崩して転倒します。

ラド「てわけで、後はよろしく」
アングリフ「では突撃だな。強打7点入れて、攻撃。出目しょぼ――AC18まではハズレか」

転んだオーガボス

 続くゴールドムーンのスリング、ヴィヌクの攻撃も外れます。

トビン「ボクは《ヒロイック・サージ》で移動して、挟撃状態にしてフーパックで殴るよ!AC25まで命中!急所攻撃が入っているのでダメージ7点」
フリン「ワシはシンキング・コンポジット・ロングボウをフリーアクションで落として、5フィートステップしてフロスト・グレートアックスを取り出して、攻撃じゃ。お、クリティカル。ダメージ34点+6点冷気」
PL「おお!」
フリン「まだ死なんのか?」

3ラウンド目。

シルヴァレン「よしハークノス!突撃するのだ!」
ハノークス「ブヒーィ!」

サンダーベイン「ぼたん鍋野郎、返リ討チニシテヤルワ!ソノ突撃ニ機会攻撃、AC28マデ命中!ダメージ25点!」
シルヴァレン「まだヒットポイントは99点ある!このまま畳み込め!ハークノス!」
ハノークス「ブヒィー!出目1
PL「頼りになるのだかならないのだかwww」

シルヴァレン「では私は、弓を捨ててキーン・ロングソードを抜き果敢にもサンダーベインに斬りかかる!シルヴァラ、見ていてくれ!」
PL「ポイント稼ぎですかw」
シルヴァレン「コロコロ、AC18まで命中。ダメージは8点」
DM「残念wまだ落ちませんね」
ヴィヌク「はぁ、素直に《速射》しておけば倒せたのに――」

サンダーベイン「コノエルフメ! オレノグレートアックスノサビニシテヤルワ!コロコロ、AC28マデ命中!2回目ハミス。ダメージハ24点+電気6」
シルヴァレン「くっ!」

ラド「はぁ、回ってくるとは思ってなかったよ。ええっとマジック・ミサイルをサンダーベインに撃ちますね。ダメージ17点」
アングリフ「まだ落ちないのか。やはり私か決めるしかないな。《強打》6点を入れて、AC23まで命中。ダメージ27点。これで決まったろ?」

サンダーベイン「グアァァァ!!」

 ラドの魔法の矢とアングリフの一撃が、オーガのボス、サンダーベインにトドメを刺したようです。彼は悲鳴を上げながら倒れ、暫く藻掻き苦しむと、やがて動かなくなりました。

 戦闘終了です。

 シルヴァラがシルヴァレンの方に近づいてきて、心配そうな顔をして泥を塗りたくります。

DM「コロコロ、6点ヒットポイントが回復しました」
PL「泥パックwww」
シルヴァレン「あ、ありがとう――」

 トビンはオーガたちの装備を剥がし戦利品として回収しました。
戦利品:
・大型用グレートクラブ×6
・大型用ハイドアーマー×6
・大型用スケイルメイル+2
・大型用ショック・グレートアックス+2
・クローク・オヴ・レジスタンス+3
PL「お、クローク・オヴ・レジスタンス+3!」
PL「誰がつけるの?」
シルヴァレン「私、肩スロットが空いているので頂きますね」

フリン「ワシは、ショック・グレートアックス+2を頂こう」
PL「でも大型用だよ!」
ヴィヌク「ハークノスさんの擬似呪文能力(エンラージ・パーソン)でフリンも大きくなればよいのではないか?」
フリン「おお!それは良い!ハークノス先生、お願いします!」
ハークノス「ブ、ブヒッ!?」

アングリフ「テオとやら。あのオーガどもは襲いかかって来たからやむなく撃退したが、元はといえば君に原因があるのではないのか?」
テオ「(目をそらしながら)な、何のことかさっぱりわからないな〜」
フリン「ワシらは不正を許さない正義のパーティなのじゃぞ!」
PL「フリンがいうと説得力無いからwww」

アングリフ「ドラゴンランスには我々も興味がある。そちらは嘘ではないらしいが……こうなってしまったからには君に協力してもらう必要があるな(ジロリ)」
トビン「そうそう、眠りの石像って見せてくれる?」
フリン「そうじゃ、怒らんから、ワシらに見せてくれ」
テオ「──わかったよ。これなのだけど……」

 ホールディング・バックから大事そうに石像を取り出すテオ。
 その石像は、古い女神を型どったもののように見えます。

ゴールドムーン「私が〈知識:宗教〉判定をやってみます。達成値22です」
DM「ゴールドムーンにはわかりますよ」
PL「お!?」
ゴールドムーン「やっとこの技能が役立ったようなw えっと、これはミシャカルの石像ではなくて!?」
フリン「歌うミシャカルの石像とは洒落なモノじゃのう。とりあえず怒りはせんが、これはワシらの方で預かっておくぞw」
PL「おいおいw」
テオ「ダメ!これは見せただけだよ!」
ヴィヌク「もしかして、オーガ族はミシャカルを信仰しているのか?」

シルヴァラ「いえ、その像は元々オーガのものではありません。このあたりに住んでいたドラゴンが持っていた宝物です。おそらく何者かがドラゴンの宝を奪っていたのでしょう」
トビン「それってオーガだよね」
シルヴァレン「信じられないな。ドラゴンが善の神の像を持っているとは」
シルヴァラ「恐らくそのドラゴンは善に使えていたのでしょう──」

フリン「なるほど。その像はオーガたちが死に絶えた善のドラゴンから奪ったものかもしれんのう」
シルヴァラ「善のドラゴンは死に絶えていません!」

 彼女は言葉に力を込めて否定します。

ゴールドムーン「あなたは何か知っているの?」
シルヴァラ「……」
アングリフ「私は信じるぞ。あのような高貴で美しい生き物はきっとこの世にまだ生きているに違いあるまい」
フリン「まぁこの騎士は女の言うことなら何でも信じる男じゃからw」
ラド「ドラゴンに乗りたいからでしょ?」
トビン「好感度アップ作戦w」
フリン「邪悪じゃwどれだけ世渡り上手なのじゃ、この騎士はw」

シルヴァラ「騎士様の仰る通りだと思いますわ!」
DM「アングリフへのシルヴァラの信頼度が上がりましたが、代わりにローラナの信頼度が落ちましたからw」
アングリフ「へっ!?」
PL「www」

 後ろでアングリフをじっと睨んでいるエルフの女性がいます。

PL「うはw」
フリン「ローラナ、おぬしも所詮、One of Thenじゃったのだよ。ワシゃこういう場面を何度も見てきておる」
PL「酷ぇw」
ローラナ「フリン、貴方にだけは言われたくないわ!☆○=(-_- )ゲシッ」
フリン「ぐはぁ」

 お後がよろしいようで――。


ノームの抜け道


 ノームが降ろしたロープを使ってパーティは半壊した階段を上り、霧深い山岳地帯の奥深くへと、暫く進むと小さな城塞の廃墟のような場所に出ました。
 その廃墟の崩れかけた城壁は生暖かい湿気で濡れて非常に艶々としており、左右に塔のような建物がぼんやりと見えています。
 そして時折、残っている塔の上の方からゴーンゴーンと鐘の音が聞こえてきます。

霧籠りの城塞

テオ「見ていてごらん。そろそろ霧が晴れてくるよ」

 テオの言葉と共に、急に辺りに立ち込めていた霧が薄くなり、急激に視界が開けてきました。
 まず姿を現したのは、ぼんやりとしか見えていなかった左右にあった塔です。長い年月を経て、かなり傷んでおり、片方はすでに崩れてしまって下の階しか残っておりません。
 また、残っている方の塔には大きな鐘が取り付けてあり、よく目を凝らして見ると、数匹の巨大なコウモリのような生き物が鐘の周囲を飛んでいて、体をぶつけて鐘を鳴らしています。
 露が晴れていくにつれて、城塞の廃墟には塔の他にもまだ残っている建物があることに気が付きます。
 霧はさらに薄れて行き、廃墟の北側の景色も明らかにします。
 そこに姿を現したのは、切り立った山岳に囲まれた谷の絶景でした。

テオ「谷の内側なら比較的霧が濃くないんだ。ほら、あそこに見えるかい?ドラゴンの石像があるだろ?」

 テオが指先した先を見ると、誰が作ったのでしょうか、見たこともない巨大なドラゴンの石像が北側の山の麓に立っています。

エルゴスのドラゴン石像

アングリフ「アレが我々をここに連れてきた理由か?」
トビン「すごいや!あんな大きなドラゴン見たことないよ!」
フリン「見事な石像じゃ。ドワーフの石工の感を使ってみてみよう。コロコロ、出目13」
DM「とりあえずドワーフで作ったものではありませんね」
トビン「こんなに大きな像があるなら、言い伝えとか残っていないのかな」

シルヴァラ「この下が〈霧籠りの谷〉、フォッグヘブン・ベール。ヒューマの墓がある場所です──」
ヴィヌク「ふーん、ヒューマの墓ねぇ……ええ!?」
パーティ一同『ヒューマの墓!?』
DM「はい、合わせてくれてありがとうございますw」
フリン「いやいや、シルヴァラがあまりにもさらっと言ったのでw」

トビン「てことは、ここがヒューマの頌歌に出てきた墓なんだね!アングリフ、フェアル=サスの手紙に確か、〈霧籠りの谷〉に行けばドラゴンランスの謎がわかるって書いてあったよ!」
アングリフ「シルヴァラ、それは本当なのか!?」
シルヴァラ「フェアル=サスはもうこの場所の存在を知っていたのです。彼らは先に潜入し、ドラゴンランスを造るための場所を探しているのかもしれません。だから我々は急がねばならないのです!」
トビン「何でキミはそんなことまで知っているの!?Σ(・д・;¥)」
PL「www」
シルヴァレン「私は信じるよ!」
アングリフ「……」
PL「どうしたアングリフw」
アングリフ「私も信じ──」
ローラナ「何を言っているの! 皆はこの女の事を知らないじゃない! ここは本当にヒューマの墓かどうかもわからないわ! 彼女はそう言って我々を騙して罠に陥れようとしているかもしれないのよ! ねぇ、アングリフ様?」
PL「アングリフ様www」
ヴィヌク「いや俺は信じるぞ! 何故なら私を生返してくれたからな」
トビン「エルフになったけどねw」

フリン「ローラナ殿。あのカガネスティ・エルフの方が今は断然ワシらの役に立っておる。お主ははっきり言って何の役にも立っておらんのじゃ」
PL「うはwww」
PL「まぁ、NPCとして後ろで応援しているだけだしw」
PL「シルヴァラは泥パックで回復はしてくれるからなぁw」
フリン「お主もそろそろ、魔法を使って戦ったり何かしたりするとかそういうことを考えてくれないと──」
DM「いやそう言われてもNPCだし」
PL「wwwww」

アングリフ「姫、彼女はまだ何か隠しているように思えます。しかし──」
ローラナ「ほら、アングリフ様もあなたのことを信じてないって言っているわよ!」
PL「おいw」
PL「うはw」
アングリフ「──しかし私には、戦局を変える我々の求める武器が、ここに隠されているように思えます。何故だかわかりませんが、その事は間違いないように思えるのです」
フリン「そうじゃ、そのために──」
アングリフ「お前は黙れドワーフ!」
PL「うはw」
アングリフ「たとえ、これが罠だとしても、姫。私が命を賭けてあなたをお守りします!」
ローラナ「信じていいのね!アングリフ様!」
アングリフ「もちろんです!」

 ぽっと頬を赤らめ、ローラナは彼の手に自分の手を絡めます。

ヴィヌク「あ、一人に絞ったw」
トビン「┐(´∀`)┌」

 彼の胸元でキラリと光る宝石──。

アングリフ「おいw」
DM「何だかピコーンピコーンと警告の光を出しているようですよw」
アングリフ「こ、こんなところにコンティアル・ライトが……」
PL「遥かシルヴァネスティからの嫉妬の警報ですかwww」
フリン「騎士って大義のためには嘘をついてもいいのかのう、ラド?」
ラド「もうね、俺見慣れてきたからw」
トビン「二股の騎士さまは放置して先に進みますかw」


ドラゴンの巣


 ヒューマの墓。
 大変動前、ドラゴン殺しのヒューマの墓には、各地から巡礼者が訪れ、それが止むことはありませんでした。
 この城砦は、ヒューマの墓がある谷への入り口に設けられました。
 今でこそ朽ち果ててはいますが、かつては〈霧籠り〉の城塞と呼ばれ、まるで雲上の城のように霞の上に浮かんで見えたものです。

霧籠りの城塞の探索

 今は廃墟となってしまったこの城塞を、パーティはノームに導かれて歩いています。
 一回り体が大きくなったフリンは大型用のショック・グレートアックスを軽々と持ち上げ、ホクホク顔。
 このドワーフ、ハークノスさんの回数無制限の擬似呪文能力のエンラージ・パーソンをかけてもらい、大型化しています。
エンラージ・パーソン:
 クレリック1、ウィザード/ソーサラー1。
 目標のサイズが1段階大きくなり、【筋力】へ+2サイズボーナス、【敏捷力】へ-2サイズペナルティ(最低1)、および攻撃ロールとアーマークラスに-1ペナルティを得る。
 途中の廃墟に残された小屋で、壁に竜語で書かれた謎めいた文章を見つけました。
 ラドが解読したところ──。
偉大なるヒューマが探し求めたランス
ドラゴンの頂で鍛えられる銀の腕と銀の池
強大なるハンマーが竜殺しの槍を鍛える
フリン「ドラゴンの頂!?あのドラゴンの石像のてっぺんのことかの?」
トビン「銀の腕とハンマーって、まるでテロスとトルバルディンに置いてきたカーラスの槌のことじゃないか!」
ラド「この文が書かれたのは少なくとも〈大変動〉前だ。もしかして、これは予言か何かなのか?」

DM「では、皆さん〈生存〉して見てもらえますか?」
PL「へ?」

 目標値を上回ったのは、達成値23のトビンと達成値28のシルヴァレン。

トビン「ねぇ、この足跡、見覚えない?結構新しいんだけど──」
シルヴァレン「これって、ドラコニアンの足跡じゃないか!」
アングリフ「何だと?」
ヴィヌク「てことは、ドラゴン軍もこの場所に気がついて、すでに先に来ている!?」

シルヴァラ「残念ながらそのようです。しかし急げばまだ間に合うかもしれません。さぁ行きましょう!」
テオ「大丈夫だよ、僕が見つけた抜け道を使えば、すぐに谷に降りていけるから!」

 ノームに案内され、廃墟の半壊した建物の瓦礫に隠されていた階段を降りて行くパーティ。

フリン「ハークノスさん、エンラージ・パーソンお代わり!」
ハークノス「ブヒィー!ブヒィー!(またかよっ!)」
PL「十数分ごとにかけ直しですかw」
ヴィヌク「俺は、自分にエイドとプロテクション・フロム・アゲンストイーヴィルをかけ、ACとセーヴ値を上げておこう」

ドラゴンの巣へ

 ドラゴン軍がいるとわかり、パーティは戦闘態勢を整えて階段を降りていきます。階段は踏まれると五月蠅い音を立てる金属のプレートで出来ています。もし、何者かが近くにいれば、容易にパーティに気づくことでしょう。
 暫く降りると巨大な自然の洞窟のような場所に出ました。
 多くの横穴がそれぞれ異なった方向に曲がりくねっており、不思議な光が柔らかい輝きを放って洞窟全体を照らしています。
 近くに寄ってみると天井の隙間から射し込んだ光が、洞窟に落ちている宝石や何種類もの硬貨に反射して光っているようです。
 また前方には銀の液体で満たされた泉がテラテラと輝いています。

トビン&フリン『お宝発見!!』
ゴールドムーン「待って。これはヒューマの墓を訪れた巡礼者のお賽銭かもしれないわ」
ラド「下手に触ると何が起きるのかわからないし、触らないほうがいいかもな」
ヴィヌク「では先に行こうか」
フリン「ちょっと待つのじゃ。グリフォンの鬣の兜って何スティールだっけ?」
PL「おいw」

シルヴァラ「……(ピクピク)」
フリン「わ、ワシら大義のために軍資金が必要なのじゃ。あそこのデカイ宝石なんぞが良さそうじゃぞ!」
ラド「何だか禍々しい瘴気を放っていたりしない?」
トビン「ディテクト・マジックで調べてよ。ほら、幻術かもしれないし」

 何か呪文を唱え魔法感知を行うラド。
 精神を集中し、辺りの魔法のオーラを探ります。

ラド「奥に落ちているワンド、それにその側の6つの宝石に魔法反応があるな。宝石の方は微弱な召喚術のオーラを感じるぞ」

フリン「つまりその宝石に触れると、宝石から守護する魔物が出てくるのかもしれん」
ラド「どうせ微弱なものだし、触ってみる?」
シルヴァラ「ダメです、これはドラゴンの物。触ってはいけません」
ゴールドムーン「そうね、これは神聖なもののようだし」

 シルヴァラは泉の方で何かに気がついたようで、悲しそうに肩を落とします。

シルヴァレン「どうしたのだ?」
シルヴァラ「泉の水が汚されてしまっているわ。誰がこんなことを……。キラキラと輝く銀色の池の水が、淀んでしまっているのです」

シルヴァレン「銀色の水?〈知識:自然〉の達成値23で確認します」
DM「シルヴァレンにはわかりますよ。これはこの地方でも珍しいドラゴンメタルと呼ばれる金属が溶け込んでいる水のようです。ただし今は汚されてしまっていますが」
シルヴァレン「これは、ドラゴンメタルの池!?」

ドラゴンの巣
ドラゴンメタル
 ドラゴンメタルは、アンサロン大陸では〈霧篭りの谷〉の銀竜山と、カロリス山脈の一部で見つかる、混じりけのない冷たい銀の液体金属である。
 この金属は非常に珍しくて貴重であり、鋼より強くて軽い特徴を持っている。
 エルゴスの〈銀の腕〉と〈カーラスの槌〉によって、ドラゴンメタルは〈ドラゴンランス〉や他の武器を創りだすのに用いられる。
 ドラゴンメタルで作られた鎧は一段階軽い鎧として扱うことができ、呪文失敗確率は10%、最大DEXボーナスは2、技能判定の鎧ペナルティは3、通常の鎧と比較してボーナスが付く。
 ドラゴンメタルで作られた武器は、攻撃ロールとダメージロールに強化ボーナス(ダメージが1d6までの武器は+1、1d8から+2)を得る。
 モンスターのダメージ減少を抜く場合は、ミスラルとして扱う。
 Dragonlance Campaign Setting, page 113.
 後で調べると、泉の周りに何匹かのドラコニアンの足跡を見つけました。

シルヴァレン「ドラコニアンが犯人のようだな」
シルヴァラ「やはり彼らに先を越されましたか。急ぎましょう、まだ追いつけるかもしれません」

 シルヴァラは、どんどん先へ進んでいきます。

フリン「トビン、何をしておるのじゃ、置いて行くぞ!」
トビン「待ってよ〜!」


霧籠りの谷


 テオとシルヴァラに従って洞窟の奥深くに入って行くパーティ。
 道は緩やかな下り坂になっており、先に進むに従って空気が暖かくなってきました。

テオ「ほら、もう出口だ!」

 テオの言うとおり洞窟はそこで終わり、開けた場所に出ました。
 どうやら谷の麓に降りることができたようです。
 パーティの目の前には草原が数百フィートほど拡がっており、東西にはそれぞれ大きな湖が見えます。湖の向こうには鬱蒼と茂った森も確認できます。
 東の湖は温泉でしょうか、湯けむりが上がって上空で霧となっていて、谷を外界から覆い隠しているようです。
 その温泉から届く心地良い風が、真冬で標高の高い山間の気候を変え、草木を青蒼と茂らせているのでしょう。

 そして、ちょうど谷の向かい側、700ヤードほど先には、山麗にそびえ立つドラゴンの石像を見ることができます。
 洞窟の出口からその石像へと、小さな道が延びているようです。

シルヴァラ「もうすぐです。急ぎましょう」
テオ「君、よくこの抜け道を知っていたね!まるでここに住んでいたことがあるような――」
シルヴァラ「……」

 草原の平原を道に沿って北へ歩いていくと、やがて橋が見えてきました。
 東の温泉の湖の温水が西の湖へと流れて河のようになっており、谷を分断しています。
 河からはまだ温泉の蒸気が上がっており、ブクブクとお湯が沸いたような音を立てています。
 艶やかな石で出来た橋は濛々と渦を巻いた蒸気に包まれており、まるで渡る者を拒んでいるようです。

フリン「なるほど、この蒸気が谷の霧の発生源となっているのか!」
シルヴァラ「我々はここを渡らねばなりません」
ヴィヌク「他に道はないのか?」
シルヴァラ「ありません」
 
 橋に近づく彼ら。
 橋には純白の大理石でできた滑らかなアーチがあり、両側には騎士が湧き出つ河を渡る姿が刻まれています。
 そして、蒸気の隙間から橋の向こう岸を見ると、大人の人間の二倍はありそうな大型のドラコニアンの姿が!!

シルヴァレン「待ち伏せか!?」
トビン「あんな大型のドラコニアンなんか見たことないぞ」
ラド「恐らくシヴァクのデカイやつだな」

ドラコニアン「やっと追いついたか。待ちくたびれたぞ。ギャハハハ、ここをお前たちの墓場にしてくれるわ!!」
ヴィヌク「アイツら、ホワイトドラゴン軍か!?」
トビン「フェアル=サスは倒したぞ!」
ドラコニアン「ふん。あんな無能なダークエルフと違って、今のオーデンキール様は有能な上官だ」
ラド「オーデンキール!?新しいドラゴン卿か!?」

関門橋での遭遇1

 どうやら戦闘開始のようです。

PL「橋から落ちたらヤバそうだな」
DM「殆どの生き物は落下ダメージと熱湯の熱で死ぬでしょう」
PL「大丈夫、向うから飛んでやってくるからw」

ラド「では私が最初か。ヘイストを皆にかけて下がっておこう」
トビン「ボクはクロスボウで狙うよ!コロコロ、立ちすくみAC20まで、命中!ダメージ3点。しょぼ……」
ゴールドムーン「私はホーリー・スマイトを真ん中の4匹に!意志セーヴ難易度18でダメージ36!」

 四匹のドラコニアンは、ゴールドムーンが唱えた信仰呪文の聖なる輝きの一撃を受けます。

DM「二匹はセーヴに成功して半減ダメージかな。もう二匹はまともに食らって盲目になりました」

 次はドラコニアンの番です。
 ドラコニアンは、盲目中の二匹を残して、背中に生えた翼を広げて飛び上がると、橋を越えてパーティの目の前に突っ込んできました。

トビン「アングリフ!そっちに行ったよ!」
DM「コロコロ、ドラコニアンの突撃で、AC22まで命中」
アングリフ「くっ!〈騎乗〉判定で成功!馬を操ってうまく避けた!」

 また別の一匹はハークノスを攻撃します。
 当然立ちすくみ状態なので命中しましたが、硬い外皮のせいで殆どダメージを受けていないようです。

 さらに別の二匹がフリンを攻撃しますが、彼の厚い鎧に剣を突き立てることは出来ませんでした。

ドラコニアン「なんだ?!あのでかいドワーフは!?(;@д@)」
フリン「愉快、愉快。驚いておるなw」

アングリフ「私は《強打》を6点入れて、目の前のドラコニアンをランスで攻撃する。AC26まで命中、ダメージ27点。さらに馬の攻撃は――全部ハズレ」

シルヴァレン「よし、ハークノス。行け!」
ハークノス「ブヒィー!!」

 ハークノスは突撃してきたドラコニアンに全力攻撃を浴びせます。

関門橋での遭遇2

シルヴァレン「ハークノスの攻撃は AC25、AC20 で2発命中だな。計43点ダメージ!」
PL「すげーw」
PL「もう俺たち要らないなwww」

 ビーストロードの凶悪な噛みつきと蹄による攻撃を受け、傷を負っていたドラコニアンは衝撃で突き飛ばされると、そのまま倒れて動かなくなってしまいました。

PL「あれ?シヴァクって死ぬ間際に自分殺した相手に変身するんじゃなかったっけ?」
DM「残念ながらそれは相手が人型生物の場合のみです」
PL「なんだぁ、期待したのにw」
PL「www」

シルヴァレン「では私の方の攻撃だ。弓で《速射》だ。AC34、AC28、AC30、3発命中!ダメージ計29点」

フリン「ワシは目の前の敵にAC33まで命中。ダメージ17点、さらに二撃目は、AC22まで命中!ダメージは23点、よしこれで一匹倒れた!」
PL「何だかどっちがモンスターなのだかわからないなw」

 大型化したフリンの振るうグレートアックスが敵の頭をヘルメットごと打ち砕きます。
 すると、シヴァク・ドラコニアンの体が藻掻き苦しむフリンの姿に変化し、よたよたと岸の所まで来ると、倒れるように熱い河の中へ落ちていきました。

パーティ「フリーン!!!」
フリン「ワシが!ワシが落ちて行く!?」

関門橋での遭遇3

ヴィヌク「何だか気色悪い奴らだよな。よし、俺はバリア・オヴ・デフレクションの呪文でアングリフの馬を守るぞ!」
PL「出た盆栽呪文w」
PL「それどんな呪文?w」
ヴィヌク「透明なバリアが馬を包んでACに+4反発ボーナス、さらにダメージを喰らうと相手に力場ダメージを与える!」
PL「なんだ、やっぱり見ているだけの盆栽呪文じゃないかw」
ヴィヌク「うるさいw」
バリア・オヴ・デフレクション/歪みの障壁(召喚術[力術])
 術者レベル:クレリック3、ソーサラー/ウィザード3
 透明な力場のバリアが対象を包み、ACに+4の反発ボーナスを与え、近接・接触攻撃を受けた相手に1d6点の力場のダメージを与えます。
 呪文構成要素:小さな鋼の鏡
 War of The Lance, page 45.
 2ラウンド目に入ります。

ラド「一番右の手負いの奴にマジック・ミサイル!ダメージ17点」
トビン「ボクは移動しながらアングリフの影に〈隠れ身〉をして、コロコロ……達成値36。そしてそこからハイド・イン・プレインシフトで攻撃!隠れ身36立ちすくみAC19でどうだ!」
DM「ハズレですね」
トビン「……(´・ω・`)ショボーン」
ゴールドムーン「私はいつものスリングで。AC26まで命中!ダメージ6点!!」

 ドラコニアンはアングリフの馬に攻撃してきます。

アングリフ「愛馬スターム!!避けるのだ!!〈騎乗〉判定、成功!」
スターム「ヒヒーン!!」

 グレートソードを持ったドラコニアンが馬に斬りかかろうとしますが、うまくスタームはかわします。
 さらにドラコニアンは凶悪な顎で馬に噛みつこうとしますが、これもヴィヌクのかけたバリア・オヴ・デフレクションの効果によって、弾かれてしまいました。

アングリフ「さすがはヴィヌク卿!」
ヴィヌク「いやいつもスタームが死ぬからw」
フリン「やっぱりアングリフに一番必要なのはヴィヌクなのじゃな」
ゴールドムーン「BL萌え(*´Д`*)ハァハァ」

 もう一匹は、シルヴァレンを攻撃しますが、こちらもかわされてしまいました。
 橋の向こうで待機していた二匹も盲目が解け、パーティの方に飛んできます。

アングリフ「自分は《強打》を6点入れてランスで突く。コロコロ……ハズレ。馬の攻撃もハズレ……。orz」

シルヴァレン「私は盲目だった奴に、5フィートステップして全力攻撃。4回攻撃で――3発命中、1匹撃破!さらにもう一匹も撃破だ!」
フリン「アングリフ形無しじゃのうw」
シルヴァレン「まだまだ!ハークノス、やれ!」
ハークノス「ブヒィー!!」

 ハークノスはシルヴァレンの指示に従い、目の前のドラコニアンに襲いかかります。巨大な猪の蹄の一撃を食らったドラコニアンは、そのままよろめきながら倒れます。
 
フリン「よーし、残りはワシの目の前のお前だけじゃ!覚悟せい!コロコロ、お、クリティカル来た!!ダメージは9d6だから――」
ラド「9d6!?ファイアボール並じゃんw」
フリン「ダメージ49点+電気3でした」
DM「はいはい、死にましたよ……」

 またフリンの姿になったドラコニアンが池の中に落ちて行きます。

フリン「シヴァクは、倒すときにちと嫌な気分になるだけで、変なダメージも食らわないので楽じゃわいw」

 戦闘終了です。
 今回、ドラコニアンの装備の回収ができたのは死体が残った二匹のみでした。
戦利品:
ハーフプレート大型×2、
グレートソード大型×2
関門橋での遭遇4

シルヴァラ「さあ、橋を渡りましょう!!」
PL「渡るっていっても、滑るのでしょ?」
トビン「じゃボクが先に行ってロープを張ってくるよ!」
ヴィヌク「では頼む。気をつけろよ」
トビン「任せて。〈平衡感覚〉判定は――達成値18で成功!」

 トビンの張ったロープを頼りに彼らは橋を渡って行きます。


ヒューマの墓


 パーティは道を先に進みます。
 暫く歩くと、幅100フィートほどの黒曜石で出来た建物が見えてきました。
 バックにそびえ立つ巨大なドラゴンの石像に比べると建物は小じんまりとした印象に感じます。

ヴィヌク「アングリフ!」
アングリフ「あぁ、ここがヒューマの墓か!」

 パーティが近づくと、建物の周囲を取り囲むようにして立てられた柱があたかも熱に曝されたように輝き始めます。
 そして柱がパーティの良く知っている人物へと変化して行きます。
 それはティカやアルハナ、リヴァーウィンドであったりと、見る者によって姿を変えて行きます。

フリン「何じゃ!?別れた仲間たちが見えるぞ!?これはどんなカラクリじゃ!?」
ゴールドムーン「魔法ですか!?」
トビン「少なくとも悪い奴には見えないのだけど──」
シルヴァラ「この柱は、この場所に害を及ぼす者に対しては敵に姿を変え、そうでない者に対しては友人へと姿を変えるのです」
フリン「ヴィヌクにはヴェルミナアルドが見えるのかの?w」
ヴィヌク「見えていませんからw」

シルヴァラ「仰る通り、この建物がヒューマの墓所です──」

 そう言ってシルヴァラはとても寂しそうな目で建物を見つめます。
 その建物の外観は長方形の形をしており、段状になった檀の上に建てられています。
 壁面は、何かのシンボルや、人間たちや人が騎乗したドラゴンの絵で飾られており、正面の入り口には青銅製の扉があり、閉まっています。

ヒューマの墓

トビン「ボクが扉を〈捜索〉するよ。──ええっと、罠は無いようだけど、施錠されているね。〈解錠〉できるかな?」
DM「残念ながら外には鍵穴がありません。中から施錠されているようです」
トビン「何それw」
ラド「ハークノスさんの力技で開けることができるのでは?」
シルヴァレン「【筋力】32ありますので、余裕ですよ」

アングリフ「ここは私に任せて貰おう。コホン、偉大なるヒューマよ、我らは伝説の武器ドラゴンラスを求めし者也、さぁ今こそ我らを受け入れたまえ!!
DM「……何も反応ないよw」

 しかし、アングリフには、今までこの場所に満ちていた不安な空気が、清浄なものに変わったような感じがしました。

アングリフ「よし、ストレングス・オナーを使って開けるぞ!コロコロ、【筋力】判定、達成値13」
PL「13!?」
DM「うーん。残念、開きそうにないです」
ヴィヌク「アングリフ、諦めるな!!俺も手伝うぞ! コロコロ……援護成功。アングリフに+2のボーナス! 行け!アングリフ!
アングリフ「ウォォォ! コロコロ──達成値20」

 アングリフの手の上にヴィヌクの手が重なります。
 二人の力がズル、ズルズルと重い扉を少しずつ開けていきます。

ヒューマの墓へ

シルヴァレン「おお!」
トビン「開いた!」
ゴールドムーン「やっぱりBL入ってる!(;゜∀゜)」
フリン「嫌なカップルを目にしたなw」
ラド「まだ綺麗どころだったらいいが、二人はオヤジだもんw」
PL「www」
フリン「この扉を開けることで、ここから二人が始まったんじゃなw」
ラド「二人が開けたのは人生の扉ですかw」
PL「www」

 遂に〈大変動〉以後、誰も訪れるはずのなかった英雄ヒューマの最後の休息所の姿が姿を現します。
 墓の両側の壁には長柄のホルダーが設置されていますが、何も掛かっていません。
 目の前には、鉄格子で蓋がされた井戸が見えます。
 また奥は壇状になっており、そこに蓋の開いた石棺が設置されており、その石棺の元には剣と盾が置かれています。

アングリフ「武者震いを抑えながら、石棺に近づいてみよう」
DM「近づいていくとわかりますが、石棺の中は空っぽのようですよ」

 アングリフはガックリと肩を落とします。

トビン「じゃ井戸を調べるね。〈捜索〉判定、達成値25」

 井戸は直径10フィートほどの大きなもので、側面には薔薇と冠と剣の紋章が掘られています。
 鉄格子の蓋は重そうで、中は暗く蓋が邪魔でよく見ることができません。

トビン「これはソラムニアの紋章だね。鉄格子を取ってみよう。コロコロ、あ、【筋力】判定、出目20が出たw」
DM「見事取り除かれましたw」
PL「おおw」

 トビンが中に松明を挿し込んで覗いてみますが、水はすでに枯れ果てており、底は深くて暗闇に隠されています。
 時折、耳障りな風鳴りが井戸の奥から聞こえてきます。

トビン「風が吹いてきているよ。もしかしたら、この先に何かあるかも」

ゴールドムーン「見たところ、ここにはドラゴンランスは無いようですね」
フリン「うむ。ホルダーにも掛かってなかったし、何者かが奪って、この井戸から逃げたのじゃないのかのう?」
トビン「でも蓋がしてあったよ。最初からランスは無かったのかも」
ヴィヌク「では、俺はヒューマの剣を取ってみよう」
ラド「気をつけろよ」

 ヴィヌクが恐る恐るヒューマの石棺の元に置かれている剣を持ち上げます。
 すると最初は軽かった剣が、ズシンと重みを感じる様になって来ました。

ヴィヌク「何だこれは?」
DM「そしてヴィヌクは攻撃ロール、セーヴ、能力値判定に-4のペナルティね」
ヴィヌク「うわぁw慌てて剣を離します」
DM「はい、ペナルティは消えましたよ」
フリン「神聖なものに触れたからバチがあたったのか?」
シルヴァラ「死者の眠りを妨げる行為は慎むべきです!キリッ」

 ピシャリとヴィヌクの行為を戒めるシルヴァラ。

トビン「ん?この穴はなんだろ?」

 トビンは井戸の壁面に6つの拳大の穴が空いていることに気が付きました。

フリン「もしかして、さっきの洞窟に落ちていた宝石か?」
ラド「まぁサイズが合うからと言って、何でもはめ込めばいいものじゃないよね」

 おもむろにその宝石をポーチから取り出し、穴にはめ込んでいくトビン。

ヴィヌク「ちょっと待て。どうしてそれを持っているw」
トビン「何だか"偶然"ボクのポーチに転がり込んでいたのでw」

 トビンが6つの宝石をはめ込み終わった途端、その宝石が輝き始めました。
 すると突然、井戸の中から突風が吹き、何か半透明の円盤のようなものが井戸の中から現れました。

ラド「これはフローティング・ディスクの魔法!?ディテクト・マジックをしてみよう」
DM「それに近いですね、どうやらこれは[力場]で出来た円盤状のエレベータのようですよ」
トビン「全員乗れそう?」
DM「はい、十分な大きさですね」

フリン「どうするのじゃ?乗ってみるか?」
ヴィヌク「そうだなぁ、この場所にはもう何もなさそうだし」

 円盤に恐る恐る乗り込むパーティ。
 悲しげに石棺を見ていたシルヴァラが最後に乗り込むと、スーっと円盤が音も立てずに動き出します。
 暗い井戸の奥へと彼らを乗せた円盤は降下して行きます。

 パーティはどこへ行くのでしょうか?
 果たして、究極の武器ドラゴンランスを手に入れることができるのでしょうか!?
 今回はここまで。次回に続きます!

■ あとがき

 大変お待たせ致しました。
 前回のリプレイの公開から3ヶ月を経て、やっと公開することができました。

 今回はセッション2回分の長編になってしまいましたが、
 最後まで読んで頂いてありがとうございます。
 気がつけば4回分のセッションのリプレイが溜まるという酷い状態になっておりまして、
 自分でも焦ってばかりいましたが、何とか2回分を消化することができました!

 またこの間、DMをずっとして頂いてる霧島さんが東京を去ることになってしまい、
 一時はこのキャンペーンの続行が危ぶまれましたが、
 少しペースは落ちますが続行して頂けると伺っており、
 取り敢えずほっとしております。

 霧島さんにはこのドラゴンランスのキャンペーン以外にもお世話になっており、
 これからお会いする機会が減るのは寂しい限りです。
 思えば、このキャンペーンも霧島さんがいなければ始まらなかったわけで、
 ここまで続けてこられたのも彼のドラゴンランスへの愛と尽力によるものが大きいでしょう。
 これからもドラゴンランスへの愛を貫き通して欲しいと思います。

 ありがとう、そしてこれらもよろしくお願いします!


次回は!?


 シルヴァラに導かれ、パーティはついに、〈ドラゴンランス〉の秘密が眠るという〈霧籠りの谷〉に到着しました。
 そこで彼らが目にしたのは、巨大なドラゴンの石像とヒューマの墓。
 しかし、人が長く足を踏み入ることがなかったこの場所にも、ドラゴン軍の魔の手がすぐそこに迫っていたのです。
偉大なるヒューマが探し求めたランス
ドラゴンの頂で鍛えられる銀の腕と銀の池
強大なるハンマーが竜殺しの槍を鍛える
 〈霧籠り〉の城砦の廃墟で見つけた言葉が語る、〈ドラゴンランス〉の秘密とは何か?
 そして、この谷の秘密を知るシルヴァラの正体とは!?
 
 次回、『氷壁の白竜』編最終回!
 エルゴスの巨大石竜像へと続きます!
 
 それでは、また読んで下さい!!


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