MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

Dragons of Winter Night / 冬の夜の竜
ドラゴンランス 氷壁の白竜の書 その1:その2その3その4その5その6戻る
 年に一度の日本最大のD&Dのコンベンション、DAC(D&D Annual Convention) 2009 も無事に終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 参加者の皆さん、遅ればせながら本当にお疲れ様でした。

 さて、11月の最初の土曜日はドラゴンランスセッションでした。
 前回から、ドラゴンランス(戦記)の第二部 Dragons of Winter Night (冬の夜の竜)より、新シナリオ、War of The Lance Campeign Volume II, Dragons of Winter (冬の竜)に入っております。

 小説では、ドラゴンランス秘史『青きドラゴン女卿の竜』の内容を含んでおりますので、まだ読まれてない方は是非購入して読んで見て下さいね!

 今回のプレイヤーは 6 人。
 ウィザードのラドが DAC2009 の準備のため、お休みでした。
 まずは各キャラクターの紹介から。

フリン・ファイヤーフォージ ドワーフのファイター9、Kさん
 戦闘は容赦が無い頑固物のドワーフ。速射が得意。
 D&Dは初心者ですが、D&Dミニチュアには相当入れ込んでいますw

アングリフ・ブライトブレイド 人間のファイター/ナイト・オヴ・ザ・クラウン、植埜さん
 "My Honor is My Life!"が口癖の竜騎士を目指す本物のソラムニアンナイト。
 ランス突撃を得意とするチャージャーです。
 クォリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘ローラナを手篭にしているばかりか、
 最近では、シルヴァネスティ・エルフの王女アルハナ・スターブリーズまで……。

ヴィヌク・キル=キューミィー 人間のクレリック5/ファイター1/ナイト・オヴ・ザ・クラウン2、JarkJaxさん
 アングリフと同じく、ソラムニアの冠騎士。
 〈真の神々〉の探索をするアングリフの後を追ってパーティに合流。
 前回までに見事、神々のしるしを見つけ、癒しの力に目覚めた。回復役をもこなすパラダインの戦士。

トビン・ディープポケット ケンダーのレンジャー1/ローグ4/ハンドラー4、私
 ドラゴンも恐れない非常に好奇心旺盛な小人族ケンダー。
 パーティの雑務担当。得意技はスリ(ハンドラークラスの特徴)と、
 ケンダーの遠近両用便利武器であるフーパックでの急所攻撃。
 最近フーパックではダメージが出なくて、弓に浮気中。

ゴールドムーン 人間のクレリック9、ふーさん
 ケ=シュ族の族長の娘にして、善なる癒しの女神ミシャカルの僧侶。
 エリスタンにミシャカルの円盤をもたらし、信仰のメダリオンを授かる。
 好きな武器はスリングで、得意技はホーリー・スマイト。

シルヴァレン エルフのレンジャー8、真由利さん
 クオリネスティ・エルフの、ハーフエルフのタニスの母親の次女が、カガリネスティで恋に落ち、二つのエルフ氏族の間に産まれた子。
 成長し、ギルサナスに拾われて彼の隊に入るも、パックス=タルカスで捕らわれの身となっていた青年。何故かペットを連れている。

ラド・グエル 人間のウィザード9、ジョウセンさん(今回はお休み)
 白でも赤でも黒ローブでも無い、〈大審問〉を受けてもいないはぐれ魔導師。
 呪文選び3年、立ち位置8年とウィザード道を説く範囲攻撃の達人。

そして、DMはお馴染みの霧島さんです。

ちなみに一緒に冒険しているNPCのみなさん(格闘ゲームでいう背景の絵の人達)です。

ローラナ・カナン クォリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘。パックス・タルカスに捕らわれていた。
デレク・クラウンガード ソラムニアの〈薔薇〉爵騎士。ドラゴン軍を打ち破る力の探索の命を受けている。
 前回青竜にトドメを刺し、騎士団長の座を狙っている。
ブライアン・ドンナー ソラムニア〈剣〉爵騎士。デレクと同じく命を受けている。
 俺、戦争が終わったら司書のリリスと結婚するんだ――。

前回までのお話


 廃都ザク=ツァロスから〈真の神々のしるし〉を持ち帰ったパーティたちは、クォリネスティの〈太陽の評議長〉の息子ギルサナスらと共に、邪悪な赤竜とドラコン卿ヴェルミナァルドに打ち勝ち、〈パックス=タルカス〉の砦に捕らわれていた戦乱に巻き込まれた数百人の避難民を解放した。
 避難民を引き連れてパーティ達は南へ逃れ、失われたドワーフの地底王国トルバルディンを見つけて、伝説の英雄ヒューマの武器ドラゴンランスを鍛えたという〈カーラスの槌〉を発見する。 
 さらにパーティ達は、避難民の安住の地を探すため、かつて〈麗しのタルシス〉と呼ばれた交易都市を訪れるも、ドラゴン軍による総攻撃を受ける。
 空を見上げれば騎竜に跨り、竜鱗の鎧を日の光にきらめかす邪竜軍の指揮官の姿が!
 襲いかかるドラゴンを打ち破り、シルヴァネスティの王女アルハナと別れ、新たに加わったソラムニア騎士たちと共に、一行は〈塵の平原〉を抜けて〈氷壁〉へと向かう。目指すは、竜を支配する力を持つというドラゴン・オーブ!
 さぁパーティ達の運命は如何に!?


出発


 パーティ達は、タルシスで出会ったソラムニアの騎士達の一人、アラン・トールボウの剣墓の前で、堅く仇を取ることを誓い合っていました。
 その中で、目をギラギラさせて遺品を見つめているドワーフが一人。

フリン「奴は良い奴じゃった!では形見分けをせねば!
トビン「フリン、妙に目が輝いているんだけどw」
フリン「こ、これは涙で目が潤んでおるのじゃ!

戦利品?
アラン・トールボウの遺産
・シーキング・コンポジット・ロングボウ+2はフリン
・矢弾は銀とアダマンティンが5本ずつ。フリンとシルヴァレンで分配
・高品質のダガーはトビンに
トビン「ボクは、師匠の形見としてダガーを持っておくよ!」
PL「弓はアーチャー(弓手)が持つのが一番良いけど」
フリン「弓はワシかシルヴァレンで決まりじゃな」

――といって何か言いたそうにシルヴァレンを見つめるフリン。

シルヴァレン「私はいいですよ。(;´Д`)」
フリン「よし、ワシが持とう!」
PL「欲深ドワーフがwww」
フリン「いやいや、わしはアラン殿のアイテムを引き継ぐことで彼の尊い遺志をつぎたいと願っておるだけじゃ」
PL「目が笑ってるぞw」

PL「そういえば、ラドはどうしたの?」
PL「今日は(DAC2009の準備で)休み」
DM「ラドは、はぐれウィザード(Renegade Wizards)を探し回っている追っ手がいるということで、テレポートを使って一時姿を隠すと言ってましたよ」
PL「ちょw」
PL「確かに9レベルだとテレポートの呪文が使えるけどw」
DM「今日は、そういうことでw」
はぐれウィザード(Renegade Wizards)
 上位魔術(High Sorcery)に属さないウィザードのこと。
 この時代のクリンの魔法は、白い月ソリナリから力を得る善を現す白ローブの魔術、赤い月ルリタリから力を得る中立を現す赤ローブの魔術、そしてその信奉者にしか見ることができない黒き月から力を得る悪を現す黒ローブの魔術から構成されています。
 クリンのウィザードは、レベルが4になる前に上位魔法の塔の〈大審問〉を受けて、次の3つのローブのどれかに所属する必要があります。

 ・白ローブは防御術に特化するかわりに、呪文レベル4以上の死霊術と幻術を学ぶことができない
 ・赤ローブは幻術に特化するかわりに、呪文レベル4以上の防御術と死霊術を学ぶことができない
 ・黒ローブは死霊術に特化するかわりに、呪文レベル4以上の防御術 と幻術を学ぶことができない

 〈大審問〉を受けず、3つの何れかのローブに属さな者は、Renegade(裏切り者、はぐれ者)と呼ばれ、彼らは、上位魔法の塔より魔法の均衡を崩す脅威と見なされ、追っ手を差し向けられ、捕られて殺害されるリスクを持つことになります。
 さて図書館で見つけた書物によれば、ドラゴン・オーブを持つというフェアル=サスのいる〈氷壁〉に行くには、〈塵の平原〉を越えなければなりません。

DM「タルシスから南下して、〈氷壁〉を目指すには寒暖の差が激しい〈塵の平原〉を通らねばなりませんよ」
PL「寒暖の差が激しい?」
DM「ええっと、具体的には、寒風吹き荒れる中、屋外で一夜を過ごすなら一時間毎に頑健セーヴしてもらいます。失敗すると1d6非致死傷ダメージを受けますよ」
アングリフ「むーん、このままタルシスには戻れないし、まずは近くの街で防寒具の調達と情報収集だな」
トビン「ここからだと、ベイジン、ゼリアク経由で〈氷壁〉を目指すのが最短距離みたい」
アングリフ「海に出て海路で行けないものだろうか。港町リジットまで出れば船を見つけられるかもしれん」
ゴールドムーン「では私が神にどうすればいいのか、ディビネーションの呪文で導きを頂きましょう」

 さっそく、ゴールドムーンが(25スティール分の)お香を焚いて、女神ミシャカルにお祈りを捧げて、どうするべきか教えを受けます。

ゴールドムーン「女神ミシャカルよ!我々がオーブを見つけるために〈氷壁〉に向うには、どうすればいいのでしょうか?」
『汝、〈氷壁〉に向かわば、シロクマを救うべし』
PL「は?」
PL「意味分かんねw」
PL「(いや、まぁ小説通りなんだけど)直接的過ぎるw」
PL「シロクマとフェアル=サス、どう関係あるんだろう?」
シルヴァレン「シロクマを探すのは〈捜索〉ですか?」
フリン「気が早すぎw」
PL「ここで〈捜索〉してもシロクマなんていないでしょ」
PL「どうする?」
ヴィヌク「やっぱり明日、俺がパラダインの声を聞いてみようか?」

アングリフ「デレク卿、我々は、一度人の多そうなリジットに行って情報を集めた方がよろしいかと」
デレク「うむ、我が輩もちょうど同じ事を思っていた」
フリン「流石、閣下!ワシらが知恵も集めてやっと出した結論をすでにお持ちだったとは!」
PL「うはw」
アングリフ「このブラウンノーズ(ごますり野郎)が!」

 というわけで、一路、パーティーは港町リジットへ行くことになりました。

PL「リジットってどういう街?」
DM「〈知識:地域〉で判定して見て下さい」
シルヴァレン「達成値13――。orz」
トビン「"ケンダーの伝承"でもOK?コロコロ、達成値16」
DM「港町リジットは商人の街ですね」
リジット
 リジットは、新たな貿易都市を設立するためにタルシスを離れて南下した商人一家によって143A.C.(After Cataclysm)年に発見されました。
 3世代に渡ってそのリジット一家が街を取り仕切り、他の都市との貿易を確立させています。
 また、多くの海賊相手の取引などを行っており、そのおかげで他の都市からの支援を一切必要としていない独立都市となっています。
トビン「ケンダーは小型生物だから、足鈍いんだよね」
PL「行軍速度は、足の遅い者達を馬に乗せれば1日24マイルか」
PL「馬って誰が持っているの?」
DM「アングリフの愛馬スターム、それからデレク達の馬が2頭」
トビン「こんなとき、ラドがいてくれたら、マウントの呪文で馬を召喚できるのにw」

アングリフ「仕方ない。トビンお前は前だ。後ろにローラナ姫を乗せる」
トビン「ほーい」
ローラナ「アングリフ様、うれしゅうございます!」
ヴィヌク「ちゃっかりしてるなw」
アングリフ「ではデレク卿、我々は早く到達しなければなりませんので、ブライアンの馬に乗って頂けないでしょうか」
デレク「な、なんだと!?」
フリン「でないとケンダーと乗ることになってもしらんぞw」
PL「www」

 それを聞いて大人しく従うデレク卿。
 ちなみに残りの者達は歩きです。


一路ジリットへ


PL「タルシスからリジットまでちょうど24マイル程度だから1日あれば着くな」
DM「では、1回、ランダム・エンカウント・チェックをしてもらいましょうか」
PL「コロコロ、98」
DM「――ええっと、大丈夫ですね。塵の平原を南下し日が沈んだ頃、港町が見えてきましたよ」
アングリフ「よし、街に入ろう」
シルヴァレン「簡単に入れて貰えるのか?」

 街の門にたどり着いたパーティ達。

門番「またタルシスからの難民か。どうせ文無しだろう、いいから、門に入れ」
トビン「ありがとう、おじさん」
PL「すんなりw」
フリン「大丈夫かの、この町。わしらの風体は相当怪しいのに」
PL「自分で言うなw」

 とりあえず安宿を見つけて中に入ります。
 店の奥から赤ら顔のふっくらしたオヤジが出てきました。

オヤジ「いらっしゃい、お食事?それともお泊まり?」
トビン「両方!」
オヤジ「じゃ全員で鋼貨20枚になりますね」
PL「高w」
オヤジ「生憎、タルシスからの難民で部屋は安い部屋は一杯なんでさ」
アングリフ「〈交渉〉で値切ろう」
ヴィヌク「俺も援護をするぞ」

 パーティのメンバー全員で技能ロールの援護をしまくり、修正ボーナス+10。

PL「ここで最後、アングリフが1なんか出すんだよねw」
アングリフ「不吉なことをいうなw ええっと、我々はソラムニアの騎士なのだ。避難民を導き、ここまで辿り着くのにどんなに苦労したことか……、ご主人、なんとか宿代を安くして貰えないだろうか?」
パーティ全員『お願いします!』
アングリフ「コロコロ、達成値34」

オヤジ「おお、それは大変でしたでしょう。暖かいスープ、脂ののった魚の切り身なども用意しております。お代は半額でもいいですよ!」
アングリフ「おお、ソラムニア騎士の威光もここまで及んでいるようですぞ、デレク卿」
デレク「我が輩は、ドラゴンスレイヤーだからな」
フリン「さすがデレク卿、グランドマスターになる男ですよ」
デレク「そのとおりじゃ!」
トビン「じゃ、お代はデレク様のおごりってことでw」
PL『さすが、デレク様!』
デレク「ワシは一文も持っておらんぞ。財布はアランが持っておったのでな」
PL「おいw」

 渋々、謎?のパーティ資金から10スティールを払うトビン。
 もう夜が遅いので、この宿屋のオヤジに〈氷壁〉についての情報を聞かせてもらってから寝ることにしました。
〈氷壁〉について
・冬も近いこの季節は非常に寒くなっているから防寒の備えはしっかりと
・〈氷壁〉に向かうには船は今は出ていないため徒歩でベイジン、ゼリアクから氷壁に向かうのが一番早い
・〈氷壁〉には〈氷原の民〉が住んでおり、気が荒いそうだから気をつけた方が良い
・〈氷原の民〉にハラルドという男がおり、彼なら色々教えてくれるだろう

周辺情報について
・ベイジン
 蛮族の集落でキラカスという蛮族の族長が治めている。彼らは非常に荒っぽく、街道を通るものを襲撃しているので気をつけた方が良い
・ゼリアク
 〈大変動〉前まで貴重な鉱物が採れ、このあたりでは一番栄えていたが、〈大変動〉後は人が去って寂れ、人々は辺りで捕れた篦鹿の角や熊などの皮などの取引で細々と暮らしている
・キドランの砦
 かつてタルシスで力を持っていたキドランの王子の栄誉を記念して建てられた砦
 ゼリアクの北東に位置し、近くの貴金属やダイアモンドの鉱山を守っていた
 〈氷原の民〉達が言うには、ドラゴンに似た生き物が巣を作っているという噂

今回パーティが辿るの旅路


オヤジ「遅いんでこの辺にしましょう」
DM「(てか、君ら聞き出し過ぎ)」
オヤジ「そうそう、向かいの家に、数日前にタルシスから避難してきた物知りな老夫婦がいるんですが、〈氷壁〉に向かうという冒険者達がやってきたら、連れてきてくれというとりましたな」
ヴィヌク「俺たちのことか?」
トビン「さぁね」
アングリフ「ふむ。主人、遅くまですまんな。ちょっと厨房を借りるぞ」
オヤジ「はい?お夜食でも作るのですか?」
アングリフ「ええっと、御礼に〈製作:武器鍛冶〉技能で包丁を研いでしんぜよう。コロコロ、達成値10」
PL「しょぼw」
PL「何だよ、それw」
オヤジ「あ、ありがとうございます……」

 その夜は遅くまで宿屋の厨房から、シャーシャーと刃物を研ぎ直す音が聞こえていましたとさ

 翌朝、宿を出たパーティ達は、主人に教えて貰った老夫婦の元を尋ねます。

ヴィヌク「頼もう」

 中から出てきたのは、人の良さそうな老人。

老人「誰じゃ?」
アングリフ「向かいの宿屋のオヤジに言われてやってきた。〈氷壁〉の話を聞かせてくれぬか?」
老人「おお、婆さんや!お告げの冒険者がやってきたぞ!」
フリン「お告げとな?」

 老人に部屋の中へ案内され、老夫婦の話を聞きます。

ヴィヌク「お告げとはどういうことですか?」
老夫婦「ワシらは数日前にタルシスから避難してきたんじゃが、無事避難できたのもそのお告げのせいなんじゃ」
ゴールドムーン「詳しく教えて下さい」
老夫婦「避難する前の日、白髪の老人の姿をした神様が枕元に現れ、戦乱が起こるタルシスからすぐに逃れよというんじゃ。最初は夢だと思っておったが、夫婦揃って同じ夢を見ており、すぐに財産を持ってこっちに越してきたというわけじゃ」
ヴィヌク「それは、パラダインのお導きかもしれません!」
老夫婦「また、神様はこうも言っておった。〈氷壁〉に行けば白い熊がいると」
PL「ちょwww」
PL「また白い熊w」
老夫婦「〈氷壁〉に行けば白い熊が難儀に遭っている。熊を助ければ良いことが起きるだろう、それを避難先で出会う冒険者達に伝えよ、というお告げじゃった」
PL「話が出来すぎているなw」
デレク「我が輩は、一刻も早く氷原の方に行くつもりだ。熊なぞ知らぬわ!」
トビン「ここまで言われて熊を助けないの?」
アングリフ「かの伝説の騎士ヒューマは、白い牡鹿に導かれて行ったと言います。もしやデレク卿は、白い熊に導かれる運命なのでは?」
デレク「ふん、ヒューマの物語などおとぎ話にすぎん」

 老夫婦の家を後にしたパーティ達は、市場で必要な物を買いそろえて〈氷壁〉に出発します。
買い物
・冬用毛布 0.5stl ×9人分
・防寒服(寒冷による頑健セーヴ+5) 8stl(小型用4stl) ×9人分
・防寒服(馬用) ×3頭分
・食料、保存食を追加10日分 ×9人+3頭分
計:165.5stl
アングリフ「よし、私は気つけ用にワインを買っておこう」
フリン「ワシもドワーフ火酒を買うぞ。ドワーフたる物、酒瓶をぶら下げてないと格好がつかん」
ヴィヌク「後は、雪や氷の上を移動速度を減少させることなく移動することができるブーツ・オヴ・ウィンターランズ(マジックアイテム)が欲しいが、人数分は無理だな」
PL「スノーシューズって信仰呪文なかった?」
DM「あれは呪文大辞典に載っているから、このドラゴンランスセッションではレギュレーション外」
PL「えー」
トビン「うーん。ケンダーは小型生物だから、みんなより移動速度遅いんだよね。自分用に購入しておくけどいい?(2500stl)」
PL「後で分配金から引いておいてね」
トビン「うへw」


塵の平原


 装備を調え、港町リジットからベイジンへ向かいます。
 タルシス経由の街道を進まず、〈塵の平原〉を真東に向かって横断します。

DM「では、お楽しみのランダム・エンカウント・タイム!」
PL「えーぇ!」
DM「まずは〈聞き耳〉をしてください」
シルヴァレン「コロコロ、達成値31」

 寒風が吹き荒れる中、何人かの生き物がこちらに来る気配を感じて立ち止まるシルヴァレン。
 用心しているパーティの前に、ショートソードを持った怪しげな風体をした者達が姿を現しました。



シルヴァレン「人間ですか?」
DM「人間のように見えますけど」
ゴールドムーン「追いはぎ?」
シルヴァレン「〈知識:自然〉チェック、コロコロ、達成値10。わからないな。orz」
DM「人相の悪そうな人間ですね。モヒカンとか、あーいうやつw」
PL「わかりやすいw」

モヒカン「ヒャッハー!ここに良い獲物が来やがったぜ!」
PL「そのままだなw」
モヒカン「お前達、有り金と着ている物、すべてここに置いて行きな!」
DM「どう見ても友好的ではなさそうです」
シルヴァレン「ふん、それをやるのはのはお前達だ!」

 シルヴァレンは素早く弓に矢をつがえ、ジリジリと引き絞ります。


絵:ふー画伯

PL「うはwww」
PL「流石、得意な敵"人間"のレンジャーwww
ヴィヌク「待て、シルヴァレン! 騎士の仲間として自覚を持てw」
PL「しかし倒しても良さそうなセリフを吐いてるなw」
フリン「控えい!こちらに御座すお方を何方と心得る!タルシスで青竜を討ち取ったドラゴンベイン、恐れ多くも未来の騎士団長(グランドマスター)、デレク・クラウンガード卿であらせられる!頭が高いわ!」
PL「どこの黄門様ですかw」
モヒカン「(゚Д゚)ハァ?知ってる?おまえ?」
モヒカン「知らねw」
モヒカン「デレクだか何だか俺たちには関係ねぇ!(`・ω・´)シャキーン」

 ショートソードを構え、戦闘体制に入るモヒカン達。
 本日、最初の戦闘開始です。

シルヴァレン「ヘイストの呪文は無いのか?」
PL「そういう人は今日お休みだからw」
シルヴァレン「ではモヒカンに弓を2発。コロコロ、AC18、AC14で1発命中。ダメージ8点に得意な敵が人間なので、追加+2点で10点w」
PL「このエルフ、本当に味方かw」

 続いて、モヒカン達の攻撃です。構えたショートソードをヒャッハーと振りかざし、手前にいるアングリフに襲いかかりますが、剣は空しく空を切ります。

モヒカン「ヒャッハー!俺たちの攻撃を舐めるなよ!」

 別の方向から移動して来た連中が、モーニングスターを振り回しながらアングリフとシルヴァレンに突撃してきました。

アングリフ「なにぃ!?」

 不意を打たれたアングリフにモーニングスターの鉄球が飛んできます。
 彼は急いで体を捻ってかわそうとしますが、もかわし切れません。

モヒカン「コロコロ、命中。ダメージは8点」
アングリフ「くっ!スターム、やれ!」

 アングリフは、攻撃を受けた相手に馬の蹄で攻撃を仕掛けると、素早く剣礼をして構え直したランスから渾身の一撃を繰り出します。

アングリフ「馬の蹄が1回命中!ダメージは5点。さらにランスに《強打》を5点入れて攻撃。コロコロ、AC17まで命中。ダメージさらに16点!」

 彼のランスがモヒカンの皮の鎧を貫いて刺さると、モヒカンはそのまま崩れるように倒れました。

アングリフ「さらに、セカンドアタックで、隣のモヒカンにランスで攻撃。コロコロ、AC17まで。命中、ダメージは14点」

 倒れるモヒカンからランスを抜き、さらに目の前に立ちはだかるモヒカンに突き刺します。
 アングリフのさらなる攻撃をモヒカンは耐え抜きましたが、そこにトビンの放った矢が刺さり、倒れます。

トビン「そのモヒカンに、ライトクロスボウで攻撃。コロコロ、AC17まで命中、ダメージ6点!倒した!」
アングリフ「油断するな!まだ来るぞ!」
シルヴァレン「糞!数が多い」

 敵の攻撃を避けながら、さらに弓に矢をつがえるシルヴァレン。

ゴールドムーン「ホーリー・スマイトを唱えて、追い剥ぎ達に天罰を与えましょう。意思セーヴ難易度18、ダメージは9点です……」
PL「しょぼwww」

 右手からやって来たモヒカン達にミシャカルの聖なる一撃が振り下ろされます。

DM「ええっと、5体中2体がセーヴ成功。しかも相手の性格は中立なので、成功した者は2点、失敗した者は4点+1ラウンド盲目になりました」
PL「こいつら中立なの!?」
PL「追い剥ぎなんてどう見ても悪なんだがw」
DM「彼らはこの厳しい環境で生きぬくために人を襲っているのですよ」
モヒカン「村では妻や乳飲み子がお腹を空かせて待っているのだ!これも生活のため。さぁお前達の持ち物を置いていけ!」
PL「んなw」
フリン「追い剥ぎなら、いつか追い剥ぎされることも覚悟の上じゃろうw」
PL「そりゃそうだwww」

ヴィヌク「こんな時ラドがいればなぁ」
トビン「ファイア・ボールの連打!」
ヴィヌク「しょうがない、こちらもホーリースマイト!意思セーヴ難易度17、ダメージは8点」
DM「4体中1体のみセーヴ成功。被ダメージは4点で、失敗した者は8点」
PL「二人ともしょぼいぞw」
ヴィヌク「ファイア・ボールと違って、敵の性格が悪でないとダメージが入らないんだよ」

 強い敵ではなさそうですが、敵の人数に押され気味のパーティ達。



フリン「アランの形見のコンポジット・クロスボウ+2で攻撃じゃ。コロコロ、《精密射撃》 が効くので+1して、AC16まで命中。ダメージ8点。さらに2発目AC30まで、3発目AC22まで。全弾命中で、計26点。倒した!」

デレク「我が輩は、突撃するぞ。AC30まで命中。ダメージ12点」
ブライアン「私は、私はこの戦争が終わったらリリスと……。よし、インスパイア・カレッジ!皆、私の声が聞こえるか!聞こえれば攻撃、ダメージ、セーヴには+2してやるぞ!」
PL「インスパイア・カレッジは頼もしいw」
PL「でもちょっと死亡フラグ立ててるけどwww」
PL「www」

2ラウンド目:

 モヒカンどもに囲まれながらも、臆することなく、どちらかというと嬉しそう?に矢を射るシルヴァレン。

シルヴァレン「2回攻撃。AC19まで、AC17まで、両方命中。くふふ、"得意な敵"人間の追加ダメージを入れて計15点」

モヒカン「やりやがったな、このエルフとドワーフ野郎!」

 モヒカン達は、シルヴァレンとフリンを囲むように攻撃を仕掛けますが、当たりません。

フリン「お前達の攻撃をかわすなぞ、ちょろいわい」
モヒカン「こうなれば、そっちの騎乗した騎士に突撃するぜ!」

 さらに別の者がアングリフの機会攻撃を受けつつ、間合いに入り込むと、会心の一撃を彼の胴体に叩き込みます。

アングリフ「機会攻撃はAC23まで命中、ダメージ12点」
モヒカン「こっちはクリティカルヒット!お前に12点!」
DM「同じダメージだと何だか損した気分だ……。orz」
PL「w」
PL「時間かかるけど、何とかいけそうだな」
DM「では、ここで〈聞き耳〉判定してみてください」

 謎の技能ロールを要求されたPC達。
 達成値はトビン16、シルヴァレン17、ゴールドムーンが13、ヴィヌク19、アングリグ8。

DM「結構低いですね。(目標値24を超えた奴はいないなw)」
PL「もしかして新手!?」
DM「はい、突然トビンの前後にモヒカン達が現れ、トビンを攻撃しますよ」
トビン「へ!?」
DM「ふふふ。挟撃状態ですし、当たれば急所攻撃がダメージに乗りますね」
PL「ローグかよ!」



モヒカン「ギャハハハ、ケンダーの不意を突いたり! コロコロ、AC20まで」
トビン「モヒカンさんのローグレベルはボクより4以上離れてる?」
DM「離れてません」
トビン「じゃ《直感回避》の特技を持っているので、AC21でかわしましたw」
DM「むむ。では後ろのモヒカンの攻撃です。AC23まで命中!当たると痛いぞw」
トビン「それは当たりだけど、《直感回避強化》もあるので、挟撃状態にも急所攻撃にもなりません。残念w」
モヒカン「ダメージは4点……。こ、このケンダー、俺の不意打ちが全然効かねぇ。orz」
《直感回避》
 ローグなどのクラス能力の1つで、見えない敵や立ちすくみ時でもACへの【敏】修正値を加算が可能な能力。
《直感回避強化》
 ローグやハンドラーのクラス能力の1つで、挟撃状態や急所攻撃対象になることを防ぐ能力。ただし、自分のハンドラー+ローグレベルが相手の能力より4以上低ければ効果はありません。
ヴィヌク「トビン、大丈夫か!?」

 トビンの向かいに回り込んできたヴィヌクが、敵の一人を挟みこんで斬りかかります。

ヴィヌク「コロコロ、AC21まで命中。ダメージ6点」
DM「倒れましたよ」

トビン「ダメージ4点だけだから、ただのかすり傷なんだけど……」
ヴィヌク「そ、そうか」
トビン「ボクはとりあえずフーパックで殴る。コロコロ、AC16まで。ダメージ2点」
DM「2点ですか」
トビン「こっちも急所攻撃が乗らないとダメージだせないからね。あ、、相手に回避指定ね」


「ヒヒィーン、(パンッパンッ!)」

 アングリフ達の方は愛馬スタームと共に、次から次へとやってくるモヒカン共と戦っています。

アングリフ「ランスで攻撃!コロコロ、1発命中。さらに馬の蹄が2発命中で、合わせて33点!」
DM「倒しました」
アングリフ「くそ、切りがないぞ!」

ゴールドムーン「私はシアリング・ライト!焼けつく光を罪深き者に!遠隔接触攻撃。コロコロ、接触AC17まで。命中ですね?ダメージ12点」

 焼けつくような目映い光の束がゴールドムーンの手から放たれ、モヒカンの一人に突き刺さります。

モヒカン「ウギャァァ!」
フリン「蛮族の姫さんもなかなかやりよるわい。よし、彼女の目標に追撃じゃ、矢を射るぞ。コロコロ、AC18、AC25、AC15まで。2発命中。ダメージ計22点」

デレク「我が輩の番だ。追い剥ぎごとき、我が輩の敵ではないわ!近くのモヒカンに攻撃。AC32とAC17まで。両方命中、ダメージ16点」



 アングリフに続いて、フリンもデレクも次々とモヒカン共を倒していきます。

ブライアン「さすがデレク卿!」
DM「はい、ブライアンの番は終わり」
PL「それだけ?」
DM「それだけ」
PL「攻撃しろYO!」

 続いて、3ラウンド目に入ります。

シルヴァレン「全力攻撃ぃ!コロコロ、AC24までとAC26まで。両方命中。ダメージ20点」
モヒカン「ぐふっ……」

 また倒れるモヒカン。

モヒカン「おのれ!おい、お前ら引くぞ。お、覚えていやがれぇ!」

 リーダーらしきモヒカンの言葉に敵は四散しながら退却を始めました。

PL「どうする?追う?」
フリン「追う!奴らを逃がすな!」
ヴィヌク「ラドがいないと時間かかるし、ここは止めておこう」

――ってことで、やっと戦闘終了です。

フリン「さて。戦利品タイムじゃw」
PL「どっちが追い剥ぎなんだかw」
トビン「その前に回復をお願い、ゴールドムーン!」
ゴールドムーン「あ、はい」

ヴィヌク「あの、俺も回復できるんだけど――。アングリフは?」
アングリフ「私にはこれしきの傷なんともない」
ヴィヌク「……さいですか」

 何か寂しいヴィヌクです。
戦利品
モヒカン(盗賊):
・高品質のスタッテッド・レザー・アーマー ×5
・高品質のダガー ×5
・高品質のショートソード ×5
モヒカン(追い剥ぎ):
・高品質のモーニングスター ×4
・高品質のバックラー ×4
・高品質のスタッテッド・レザー・アーマー ×4
 ここでちとセッションは休憩に入ります。


ベイジン、そしてゼリアク


 日も暮れる頃、パーティ達はベイジンに到着しました。
 この村は、タルシスから旧湾岸街道に沿って南下したところにあり、かつて天然温泉があることから塵の平原を東へ旅するための中継地点となっていましたが、〈大変動〉で温泉がほとんど干上がってしまい、今は数家族が暮らす寒村となっています。
 また、キラカスと名乗る山賊の頭領が村を統治しており、今では無法者や犯罪者などが冬を越す隠れ里となっています。

 村に入るパーティ達は、見かけたことがある人物に気がつきました。

PL「誰?」
DM「さっきの逃げたモヒカン達ですよ」
モヒカン「あ、お前達は!」
モヒカン「お頭、こいつらですぜ、俺達を襲ったのは!」

シルヴァレン「何を言う!お前達の方から襲ってきたんだろう!」
モヒカン「うるさい!俺達はそれが仕事なんだ!」

 粗末な小屋からモヒカンの家族が出てきます。

子供「('A`) おかぁさん、お腹空いた……」
母親「J('A`)し ごめんね。今日はお父さんがご飯を取ってこれなかったの」

PL「……まぁ追い剥ぎに、人を襲うなというのは無理な話だわな」
フリン「モヒカンの村か。ちょうどいい、これで人数分のブーツ・オヴ・ウィンターランズが揃うかのぅ」
PL「このドワーフ、やる気だw」
PL「ちょwまwww」

 フリンは首をコキコキ鳴らしながら武器を構え始めました。
 突然、別の子供がフリンに向けて石を投げつけます。

子供「お父さんを返せ!お父さんの仇!」
フリン「ガキめ!なにするんじゃ!!」

頭領「見ての通りだ。村の連中は盗賊家業を生業にしている。お前達を襲ったことは悪いことだが、こちらも何人も稼ぎ手を失った。明日から路頭に迷う子供だっている。旅人達よ、許しを乞おうと思わないし、許されるとも思っていないが、生きるためだ。見逃してくれぬか?」
アングリフ「……トビン、食料はどのくらいあるんだ?」
トビン「10日分の保存食は買い込んでるけど?」
ヴィヌク「その気になれば、信仰呪文で食料を作ることもできる」
トビン「〈生存〉技能でも食料探しできるね」
アングリフ「許すわけではないが、我々が手を出さずともお前達は報いを受ける時が来るだろう。ここに10日分の食料を置いておく。これは今晩の宿代と情報料だ。子供達に分け与えるといい」
頭領「いいのか?」
ヴィヌク「子供たちを不憫に思うなら、人を襲うのをやめて働くんだな」
頭領「……」

 トビンがハバサックから取り出した食料に群がる子供達。

頭領「〈大変動〉以来、ここはこういう村になってしまった。我らがこういう仕事をしなければ……」
ヴィヌク「まだ間に合うぞ」
頭領「神々が我々を見捨てたのが悪いのだ」
ゴールドムーン「そんなことはありません。神々が我々を見捨てたのではなく、我々が神々を見捨てたのです。〈真の神々〉の声に耳を傾けて下さい。今、神々はクリンに帰還しているのです!」
頭領「そんなはずは無い!」
DM「信じようとしませんね。〈はったり〉判定をしてみて下さい」
PL「〈はったり〉なのかYO!」
DM「彼らにはそうみえますから」
ゴールドムーン「コロコロ。達成値7」
PL「うはw」
頭領「この騙りめが!」

 とりあえず、モヒカン共に睨まれながら一泊。
 翌朝、ゼリアクに向けて出発します。

アングリフ「世話になった。では出発だ」
頭領「お前達は何処へ行くのだ?」
トビン「〈氷原の民〉に会いに〈氷壁〉に」
頭領「何の用かは知らぬが、ここから南に行くのであれば、巨大なクレパスがあるので落ちないように気をつけるんだな。〈氷原の民〉は、氷の上を走る船、アイスボートに乗っている」

 ここからは、雪道です。
 クレパスなどに滑落することを防ぐため、フリンが持っていた麻のロープでお互いを縛ります。

ローラナ「私、ドワーフと一緒はイヤだわ。アングリフ様と一緒がいい!」
PL「なにそれw」
フリン「ふん。じゃ二人できつく結んでおけ」
ローラナ「落ちる時は、アングリフ様と一緒ね」
アングリフ「そうだね……」
トビン「(・∀・)ニヤニヤ」

DM「えー、ランダムエンカウントは無かったようなのでゼリアクに到着しました」
PL「早っw」
ゼリアク。
 旧湾岸街道の最南端、〈塵の平原〉の南西の端に位置する街。
 〈大変動〉以前は最南端の港町として、さらには近くで採れる鉱物資源で繁栄していた都市。
 〈大変動〉後は人が去って寂れ、人々は辺りで捕れた篦鹿の角や熊などの皮などの取引の他、武器などの取引で細々と暮らしています。
PL「DM、街に到着したし、手にいれた武器や防具を売ってマジックアイテムを買いたいんだけどいい?」
DM「いいですよ。これから敵の本拠地に乗り込むんでしっかり装備を整えて下さい」
PL「よし!」
ここで今までの戦利品を売却し、買い物をしました。
売らなかったアイテム:
 ブレイサー・オヴ・アーマー+3 … ラドとフリンの分
パーティのメンバーが購入したもの:
・アングリフ
 ランス+1 … 2,310stl
・ヴィヌク
 プレートメールアーマー+1 … 2,650stl
 鋼鉄製ヘヴィ・シールド+1 … 1,170stl
・ シルヴァレン
 ロング・ボウ+1 … 2,375stl
・トビン
 フーパック+1 … 2,315stl
 ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランズ … 2,500stl

神の導きと、氷原の民


 翌日ゼリアクを出発します。
 ここからは道がありません。とりあえず〈氷壁〉に向けて南下します。

 数時間ほど進んだところで、何者かが前方で何かをしている気配を感じました。
 こっそりと近づいて様子を伺います。

 グレートアックスを持ち牛の頭をした屈強な男達が6匹、大きな白熊を四肢を木の杭に縛り付けて捕え、何かしようとしています。



アングリフ「連中は何だ?」
DM「〈知識:自然〉で判定を」
PL「クリンには普通にいるPC用種族の1つだし、〈知識:地域〉でもいいよね」
フリン「コロコロ、たぶん成功。あれはミノタウロスじゃ!」
ヴィヌク「しかもシロクマもいるぞ!」
フリン「正にお告げ通りの光景ではないか!」
ゴールドムーン「はい、あのシロクマを助けるのです!
フリン「よし戦闘開始じゃ。互いのロープを切るぞ!」

DM「〈氷壁〉は歩きにくいため移動コストを2倍にしてください。また、〈平衡感覚〉と〈軽業〉の難易度が5上昇し、《疾走》 や突撃するときは難易度10の〈平衡感覚〉 判定が必要となりますので注意してください」
PL「まだこちらの様子には気がついてない?」
DM「ええっと……大丈夫のようです」
ヴィヌク「では、サークル・オヴ・アゲインスト・イーヴィルをかけておこう」
ゴールドムーン「私はスピーク・ウィズ・アニマルをかけて熊に逃げるように言いましょう、さらにフリーダム・オヴ・ムーヴメントはアングリフの馬に、エア・ウォークをヴィヌクにかけて移動の問題を軽減します」
DM「では戦闘を開始してください」

1ラウンド目:

 まずは先手を取ったシルヴァレンが、レンジャー呪文ロング・ストライダー(移動速度10ftアップ)をかけて移動します。

ミノタウロス「おい、気をつけろ、敵だぞ!」

 敵もパーティ達に気がついたようで、モォーォという牛の雄叫びをあげながら、こちらに向かってきました。

ゴールドムーン「白熊よ、逃げるのです!ホーリースマイトをミノタウロス達に。意思セーヴ難易度18。ダメージは12点」
DM「まぁ縛られているんだけど。とりあえず敵のセーヴは、コロコロ、3匹失敗で盲目に。2匹成功」
ミノタウロス「んがっ!?」
ミノタウロス「ゴフッ……、め、目が見えん!?」

アングリフ「よし、私はスタームと共に突撃する。フリーダム・オヴ・ムーヴメントのおかげで地形によるペナルティ、〈平衡感覚〉判定も無し」
PL「おおっ!」
アングリフ「盾を閉まってランスを構え、《強打》を7点入れて、コロコロ。AC20まで命中!ダメージ69点だ
ミノタウロス「!?」

 パーティの方に向かっていたミノタウロスに彼の突撃が決まり、そのまま倒れて動かなくなります。



PL「ヒィーィ!」

 さらに彼の馬が蹄を上げて傍にいたミノタウロスに攻撃します。

愛馬スターム「ヒヒィーン!ダメージ8点」

 馬の攻撃が決まり、傷ついたミノタウロスに、今度はトビンの放ったクロスボウの矢が刺さります。

トビン「クロス・ボウで、そのミノタウロスを攻撃。コロコロ、お。出目19だからクリティカル。ダメージ12点」
ミノタウロス「ぐっ」

フリン「ワシも撃つぞ。1発目AC12まで、ミス。2発目AC23まで命中!ダメージ10点」
DM「倒れました」
フリン「じゃ3発目は別のやつにAC14まで。ハズレか」

ヴィヌク「俺はまだ目が見えている奴らにホーリー・スマイトを。意思セーヴ難易度17で」
DM「2体ですね。コロコロ、両方セーヴ失敗です」
ヴィヌク「ダメージは、コロコロ。20点。さらに盲目に!」

ミノタウロス「目が見えぬぞ!?」
ミノタウロス「術者か!奇怪な技を使いおって!」

ブライアン「ええっと、私は弓を構えて討って……ミス」
PL「('A`)」
デレク「吾輩は、インスパイア・カレッジを皆を勇気付けようぞ!松岡修造風に『お前達ならできる!お前達ならできる!』
PL「要はこのおっちゃん、自分では何もしないわけかw」
PL「でも正直、セーヴと攻撃ロールとダメージに+2は美味しいw」
トビン「しまったwデレクの後に順番を遅らせればよかったw」
PL「確かにw」
PL「これからはみんなデレクの後に遅らせようwww」
アングリフ「デレク卿、次のレベルになった暁には是非、《イニシアチブ強化》の習得をw」
PL「うひw」

2ラウンド目:

シルヴァレン「白熊の態度はどう?」
DM「大人しくしていますよ」
シルヴァレン「後1匹か。アングリフの隣の方に矢を射ります。順にAC21まで、AC30まで。両方命中です。ダメージ計23点」

ミノタウロス「このままでは全滅だ。せめて馬に乗った騎士に一太刀でも!!コロコロ……」
アングリフ「あ、近づいてきたのでさきに機会攻撃させてもらいます。《強打》が7点入っているからAC24まで命中で、ダメージ24点」

 最後のミノタウロスはグレートアックスを振りかざしたところで、アングリフのランスに突かれて倒れました。

PL「逃げればいいのにw」
PL「雉も鳴かねばなんとやらw」
DM「ええっと敵の装備を剥ぐとですね――」
トビン「まだ漁るとも言ってないのにw」
フリン「ワシらだって、興味無いときもあるんじゃがな。( ゜3゜)」
DM「じゃあげませんよw」
フリン「いえ漁ります。ごめんなさい」
PL「www」
DM「持っていた600stlの所持金以外は金目のものはありませんね。武器や鎧は売れそうにありませんが、どれも白い翼のマークが入っていますね。〈知識:王侯貴族〉か〈知識:地域〉で調べてみてください」
フリン「コロコロ、達成値18か」
DM「はい、いいでしょう。これは白竜軍のマーク"WhiteWing"ですね」
アングリフ「ドラゴン軍の手の者達か!」
フリン「何じゃと!?」

ゴールドムーン「私は白熊の元に駆けつけて、縄を解き、傷を回復させるわ」
ヴィヌク「私も行こう」

 白熊の元へ駆けつけてよく見ると、熊の白い毛皮が何カ所も赤い鮮血で汚れており、血塗れの傷跡が至る所あることがわかりかました。

DM「白熊は明らかに怯えていますね」
シルヴァレン「私が"野生動物との共感"を使って、怯えを解いてみよう」
トビン「あ、ボクも一応持っているので、援護。コロコロ、失敗……。orz」
シルヴァレン「コロコロ、達成値10」
DM「態度は変わりませんね」
PL「むーん」
野生動物との共感:
 レンジャーやドルイドは動物の"態度"を向上させることができます。
 この能力は〈交渉〉判定と同様にロールし、さらにクラス・レベルを加えることができます。
 白熊は警戒して歯を剥き出しにして吠えようとしますが、かなり弱っているようで、声にならないようです。

ゴールドムーン「構わずキュア・クリティカル・ウーンズを唱えます、コロコロ20点回復」

 白熊はゴールドムーンに抵抗しようとしますが、もう力を出すことができないようで何もできません。
 ゴールドムーンが臆することもなく癒しの呪文を唱えると、白熊の傷がどんどん塞がっていきます。
 そこでやっと敵ではないと分かったのか、彼女に穏やかな表情を見せると、彼女の手をペロペロと舐め始めました。



PL「流石ゴールドムーン!」
PL「レンジャー役立たずw」

ゴールドムーン「お告げの通りですね」
白熊「(助けてくれてありがとうクマ)」
ゴールドムーン「助けられて良かったクマ(スピーク・ウィズ・アニマルズ)」
白熊「(食べ物を探していたら、〈氷壁城〉に住むフェアル=サスというドラゴン卿の手下達に捕まったクマ)」
フリン「なんと!フェアル=サスはドラゴン卿!?」
DM「いや、フリンには何を言っているかわからないですからw」
ゴールドムーン「――らしいですよ(;´Д`)」
白熊「この辺りはクレパスが多いクマ。危険だから仲良くしている〈氷原の民〉のところまで御礼に連れて行ってあげるクマ」
PL「おおw」

 パーティ達は白熊に導かれるまま、白銀の世界を進んで行きます。
 小一時間ばかり歩いたところで、前方に何か見えてきました。
 降りしきる雪の狭間に、霜で覆われた船のようなものや、幾つもの獣皮で覆われたテントが見えます。

フリン「氷の上を走る船とはあれのことか!」
トビン「乗ってみたいなぁ」

 その時でした。

男「止まれ!お前達は何者だ!?」

 屈強な男達が、武器を持ってパーティ達の前に現れました。



フリン「白熊に聞いてくれw」
男「白熊は我が部族の守護者だ。お前達は熊に何かしたのか!?」
シルヴァレン「我々は襲われていた白熊を助けてここに導かれたのです」
男「――。白熊が敵意を見せていないということは、嘘ではなさそうだな。客人よ、白熊を助けてくれたことに感謝する」
アングリフ「ハラルドという男はいるか?」
男「あぁ、我々の族長だ。会わせよう、ついてくるがいい」
トビン「ねぇ、あの船ってアイスボート?後で乗っていい?」
フリン「少し黙っておれケンダー!」

 テントの中は、泥炭の火が焚かれ、煙が天井の穴から抜けています。
 何人かの〈氷原の民〉が毛皮や獣皮を敷いた床に足を組んで座っています。
 そしてその中央に大柄な男がおり、隣にはローブを着込んだ占い師のような老人が控えています。

ハラルド「私が部族の長ハラルド・ハーカンだ。話は聞いた。我々の守り神の白熊を助けてくれたそうだな。部族を代表して感謝する。今晩は、ゆっくりとして行かれよ」
ゴールドムーン「そういうわけにはいかないのです」
フリン「族長、今世界は邪竜軍によって支配されようとしている!」
トビン「タルシスまで落とされたんだよ!」
シルヴァレン「ここも時間の問題かもしれない!」
フリン「白熊を襲っていたのも奴らだ。我々はフェアル=サスと呼ばれるドラゴン卿が持っている武器を探してやって来たんじゃ!世界を救うには奴から武器を奪うしかない!」
デレク「そうだ! 我々は邪悪なドラゴン卿を倒し、武器を手に入れてサンクリストに持ち帰らねばならないのだ!」
ハラルド「なるほど。事情は分かった。魔術師のフェアル=サスはよく知っている。彼らはサノイ、ミノタウロス、そして翼の生えた巨大なトカゲを仲間にし、何度も我々の民を襲ってきた。わかった、これも白熊がもたらした縁だ。〈氷原の民〉はお前達に協力しよう」
PL「やっぱりドラゴンいるのねw」

トビン「ボクらに手を貸してくれるの?」
ハラルド「あぁ、我々も彼らには借りがあるのでな。フェアル=サスは〈氷壁城〉にいるだろう。〈氷壁城〉まではアイスボートで連れて行こう。部族の者も何十人か出せるはずだ」
デレク「ソラムニア騎士団を代表して〈氷原の民〉の協力を感謝する」
ハラルド「騎士団のことは詳しく知らないが、共に戦おう騎士殿」
ヴィヌク「こちらのお方は、ドラゴンスレイヤーですぞ!」
トビン「タルシスでブルードラゴンを倒したんだぞ!」
アングリフ「そう、ヒューマの再来と言われておるのだ」

 うんうんと満足げに頷きながら自慢のヒゲをしごくデレク卿。

ハラルド「それほど力のある者がいるなら、我々に伝わる武器を授けよう」

 彼は側に控えるローブの老人に何か伝えると、彼はテントの奥に消えて行きました。
 暫しの沈黙の後、戻ってきた老人の両手には、白い毛皮で包まれたバトルアックスが抱えられています。

ハラルド「これは氷でできたバトルアックスだ。古の神々が我々に残した術によって作った武器だ」
老人「我々は破霜斧(フロスト・リーヴァ)と呼んでいます。神々が去った今でもこの武器の祝福は残っています」
ハラルド「彼は我が部族の僧侶のラガートだ。武器を作る術を受け継いでいる」
PL「フロスト・リーヴァ、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
フリン「DM、どんな武器がわかるかの?」
DM「作り手もいるし、いいでしょう」
フロスト・リーヴァ(破霜斧)
 この武器は〈氷原の民〉が氷河の氷から作るという伝説の大斧です。刃の部分は鋭く、サノイの血や脂で磨かれており、何世紀もかかって出来た氷積層の氷を使って作るため、非常に頑丈に出来ています。
華氏40度(4.4℃)以上では +1グレート・アックスに過ぎませんが、華氏40度以下では、+4グレート・アックスとして機能します。
作成:クレリックLv12、《魔法の武器と防具作成》、〈製作:武器鍛冶〉8ランク
価格:22,720gp、作成コスト11,520gp+896xp.
トビン「気温によって魔法の強化ボーナスが変化するのねw」
ヴィヌク「〈氷壁〉以外では微妙だな。誰が持つ?」
デレク「ふん、そんな氷の斧なぞいらぬわ!」
アングリフ「私もランス買い換えたばかりだし……」
トビン「小型用でもないしね――」

DM「――するとですね。ラガートと呼ばれた老人が、パーティの一人を指さしますよ。コロコロ、お。ヴィヌクですねw」
ヴィヌク「へっ?」
老ラガート「ぬぬぬ!私はピンときました!貴方様は、偉大なる戦士たる、技と勇気、知恵と知識を兼ね備えております」
ハラルド「騎士よ。破霜斧を受け取られよ」
PL「うはw」
ヴィヌク「また俺かYO!両手武器だから、盾を持てなくなるんだが……」
老ラガート「さぁ、あなたはこれを神々から授かったのです」
ヴィヌク「は、はい……。俺、後衛で呪文を使うつもりだったのに……
PL「www」

ハラルド「お前達なら、きっとフェアル=サスを倒し、厄介なサノイ共を追い払ってくれそうだ!今日は宴を用意しよう。しっかりと休んでくれ」

 酒に魚の燻製やらアザラシやヘラジカの肉などの料理で歓迎を受けるパーティ達。
 この夜、老ラガートは、ゴールドムーンやヴィヌク達の〈真の神々〉の話に感銘を受け、古の神々の一人であった〈漁夫の神〉の信仰に目覚めることになります。

 〈氷壁〉の夜が更けて行きます――。


激突!白翼軍から氷原の民を守れ!


 翌朝、パーティ達はテントの外の慌ただしい音で目覚めました。

PL「何かあったのかしら?」
PL「外の様子がおかしいな」
トビン「まず鎧を着ないと」
DM「いいでしょう」
アングリフ「D&D的には大事なことです」

 外に出ると、男達が武器を手に走り回り、女子供は慌ただしく荷物を纏めています。
 パーティ達は支度をして、すぐさま族長のテントに向かいます。

シルヴァレン「族長、これは何事ですか!」
ハラルド「今、見張りの者から連絡があった。サノイというセイウチ人や、牛の頭を持つミノタウロス共が、野蛮な怪物どもと共にこちらに向かっているということだ」

 側には顎髭も凍り付き、体全体がまるで霜に覆われている伝令が体を振るわせて、話始めます。

伝令「お、恐らく、フェアル=サスの、手の者、でしょう。奴らは、西の方に、しゅ、集結しています。数十体の、アイス・ベアを引き連れた、500体近い、さ、サノイやミノタウロスどもが、確認、できました……」
ハラルド「よく伝えてくれた、ゆっくり休め。聞いての通りだ。彼らは我々のキャンプを襲うに違いない。すまんが、お前達には一族の者達を逃がすための時間稼ぎをして貰いたい」
PL「囮かよw」
アングリフ「仕方がない。引き受けよう」
ヴィヌク「多すぎないか?」
ハラルド「大丈夫だ。こんなこともあろうかと、我々の集落の周りには至る所に落とし穴を用意している。知らぬ者が近寄れば、罠にかかるであろう。それで多少は彼らの足を止めることができるはずだ!」
PL「ハラルド真田、素敵w」

 さぁ、戦闘開始です。
 目的は〈氷原の民〉をアイス・ボートで逃がすための時間稼ぎです。
 まだ敵が到着するまでは数分ほど時間があるため、パーティのメンバーにはしっかりと呪文をかけて望みます。
ヴィヌク:サークル・アゲインスト・イーヴィル、フリーダム・オヴ・ムーヴメント
アングリフ:サークル・アゲインスト・イーヴィル、プロテクション・フロム・エナジー[冷気]
トビン:プロテクション・フロム・エナジー[冷気]
他のPC:レジスト・エナジー[冷気]

 蒼白の空に登る太陽。
 空気をも刺すような冷気。
 薄い雲の隙間から見える冷たく乾燥した空。
 パーティ達は呪文をかけ終わると、配置に付きます。
 西の方からの地の鳴動が徐々に大きくなり、黒い線が白い地平線に現れたかと思うと、こちらに向かって一斉に動き始めました。



氷原の民達「敵だ!敵が来たぞ!」

 前方にはサノイ、後ろにはミノタウロス、さらに凶暴なアイス・ベアまで確認できます。

DM「というわけで戦闘開始です。〈氷原の民〉を守って逃がして下さい」

1ラウンド目:

PL「皆、デレクの後まで順番を遅らせます」
DM「学習しましたねw」
デレク「我が輩の指示があるまで待て!そう決起に流行るでない!」
トビン「待ってました!デレク様!」
デレク「インスパイア・カレッジだ!皆、攻撃ロールとダメージロール、さらに[魅了][恐怖]に対するセーヴに+2の効果を受けるがいい!」

 さすがです。お次はブライアンが敵に向かって全力移動。

ブライアン「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ!」
PL「やっぱり死亡フラグキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

シルヴァレン「よし、真ん中のサノイに弓で全力攻撃。コロコロ、AC23、AC26、AC22まで。全弾命中。ダメージ計21点です」

 サノイは怒り唸り声を上げ、グレートクラブを持って威嚇しています。

フリン「なんじゃ。倒してもグレートクラブしか手に入らんのか」
PL「そこを突っ込むかw」
PL「うはw」

トビン「ボクは、Taunt(罵り)と《罵り強化》を使って、煽って敵を〈氷原の民〉から引き離すYO!」
《Improved Taunt/罵り強化》
 あなたは、特に侮辱と罵りを通して相手を怒らせる技法に熟練している。
必要条件:カリスマ13+、Taunt特別な能力(ケンダーの種族的特徴)。
利益:〈はったり〉判定が目標の対〈真意看破〉判定に成功すると、目標は攻撃ロールとACに-2のペナルティを受け、態度が敵対的へ2段階変化します。 
 群集を対象とする場合、難易度10+1(群集の目標2名につき)と共に〈はったり〉判定に成功すれば、彼らの態度は敵対的の方へ1段階変化しますが、攻撃ロールとACにはペナルティを受けません。

トビン「やーい!牛野郎とセイウチ野郎!お前達の肉を缶詰にしてやろうかwww」
ミノタウロス「何だと!?」
トビン「でも、セイウチ人の肉ってきっと不味そうだよね!どぶドワーフだってそっぽを向くよw」
PL「缶詰ってあるんだっけw」
トビン「細かいことはいいの!ええっと、コロコロ。群衆に向かってやるので達成値33、敵は40人程なので成功。次は〈はったり〉判定達成値20、敵側は〈真意看破〉で対抗して」
DM「コロコロ、失敗しました」

 ケンダーの叫ぶ言葉に怒りをあらわにして怒鳴るサノイとミノタウロス。

敵の皆さん『ケンダー許すまじ!』
PL「うあwww」
トビン「(;´Д`)成功したけど、正直ヤバそうなので移動アクションで一端引こう……」
PL「おいw」

フリン「ではワシの番。真ん中のミノタウロスのキャプテンが落とし穴に落ちんもんかな。まずはその前のセイウチ人間を狙おう。コロコロ、一発目クリティカル。ダメージ49点」
DM「そのサノイは倒れましたよ」
フリン「よし、続けてキャプテンを狙うぞ、AC18まで、命中。ダメージ12点。さらにクリティカル、ダメージ42点じゃ!」
PL「クリティカルの鬼だwww」
フリン「ふふふ。《クリティカル強化》の特技を取ったからのw」

ゴールドムーン「私はプレイヤーを唱えましょう。30フィート以内の味方は攻撃ダメージセーヴ技能判定に+1、敵は-1を被る、幸運ボーナス。9ラウンド持つわ」
PL「ありがたいw」

DM「次は……やっと敵の番か」

ミノタウロス指揮官「あのケンダー、捕まえて八つ裂きにしてくれる!」

 彼らは一斉に我先に捕まえようとケンダーの方に走り出しますが、急に柔らかくなった雪の地面に足を取られると、そのまま崩れる地面の中へと積もった雪と共に消えていきます。

ミノタウロス指揮官「うごっ!?◎△$♪×¥●&%#?!」
トビン「( ゜∀゜)やったw」
PL「指揮官www」

 突然空いた深い亀裂に、次々と落ちていくサノイとミノタウロス達。
 運良く亀裂を避けたり踏みとどまることができたりした者も何名かいましたが、大半が〈氷原の民〉が仕掛けた落とし穴に落ちてしまいまいした。



DM「ダメージはコロコロ、一律11点かな」
トビン「狙い通りw」
フリン「ケンダーの罵りがこんなに聞くとはw」

ミノタウロス「ケンダーめ!絶対許さんぞ!」

 残った敵は連れているアイス・ベアと共に全力移動で皆ケンダーの方に駆け出しました。
 
トビン「効果は【魅力】ボーナス分持続するから、2ラウンド逃げ回らないとw」

アングリフ「私の番か。あの熊は危険だな。突撃するには距離が足らないので、熊との距離を詰めて一旦防御専念する」

ヴィヌク「貰った破霜斧が重いぜ。俺は本当は後ろで戦いたいんだけどな……」

 ヴィヌクも全力移動し、破霜斧を振りかざして迫ろうとしている敵の前に躍り出ます。

2ラウンド目:

 敵は目の色を真っ赤にして、ケンダーに向かってきています。

デレク「我が輩も前に出るぞ!」
ブライアン「ヴィヌクばかりいい格好はさせぬ!」

 覚悟を決める騎士達。

シルヴァレン「よし、一番手前にいるミノタウロスに矢を放ちます。コロコロ。プレイヤーとインスパイア・カレッジの効果で+3だから、AC37とAC30まで。両方命中したのでダメージ17点」

フリン「ワシは熊を撃つぞ!コロコロ、AC11、AC24、AC21まで。2発命中したのでダメージ25点じゃ!」

DM「次はトビンの番ですよ」
トビン「決まってるでしょw防御専念して逃げまわるw」
アングリフ「コラ、突撃の邪魔だ!こっち来るな!」
PL「www」

ゴールドムーン「さて、どうしましょうか」
ヴィヌク「ラドなら範囲呪文で敵を蹴散らしてくれるんだけどね」
PL「今は、少しでも敵の数を減らして、こちらの被害を最小限に抑えるほうがいいね!」
ゴールドーン「ではホーリー・スマイトを!敵の固まってるど真ん中へ!」

 セーヴの結果、サノイ共は全員失敗、ミノタウロスも何匹か失敗し、ダメージ9点と、1ラウンド盲目状態になります。



PL「ダメージ、出ないね」
アングリフ「やはりファイア・ボールでもっとダメージをドカーンと」
ゴールドムーン「ラドでないと……。私では無理です」
ヴィヌク「ラドがいれば、魔法の壁で敵を塞いでくれたりできるはずなのに」

 ラドがいなくなって初めて彼の重要性に気付くパーティ達。

フリン「これは出目が悪いだのなんだの、今まで奴を無碍に扱い続けた報いなのかもしれん……」

 ラドは、パーティに取っては、いなくなって初めて有難みが分かる、母親のような存在だったのです。
 次回、ラドが戻ってきたら、暖かく迎えてあげましょうね。

 敵は、ヴィヌク達の前に立ちはだかります。

ミノタウロス「どけ、人間!お前達はケンダーの後だ!」
ヴィヌク「ここから先は一歩も通さぬ!」

 一方、落とし穴に落ちた敵は〈登攀〉に成功し、その半数が地上に這い上がって来ました。

アングリフ「来たな熊め。両手持ちランスでチャージするぞ。〈平衡感覚〉判定の難易度は10だから、余裕だな。コロコロ……。あれ
DM「成功した?」
アングリフ「失敗しました――。馬がこけた」
PL「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
PL「おいw」
アングリフ「〈騎乗〉判定で、コロコロ。アングリフは軟着陸。これは成功」

 如何にも「危なかかっぜ!」というような一人ポーズを決めるアングリフ。

トビン「ヤバイおwこっちに来るおw」
PL「トビン、無茶しやがって……」



ヴィヌク「フロスト・リーヴァで攻撃、AC31まで命中。ダメージ18。2回目はAC24まで命中。ダメージ16点。そして、挟撃されてるのでフリーダム・オヴ・ムーブメントで脱出!」」
PL「フリーダム!素敵!」

3ラウンド目:

デレク「我が輩の剣を受けよ!AC26まで命中!ダメージ7点」
フリン「しょぼいwデレク卿のダメージって、実は大したことないな」

 続くブライアン、ロングソードを抜き、目の前のサノイに斬りつけます。

ブライアン「AC21まで命中。ダメージ10点!」
PL「まだ倒れないの?」
PL「結構ヒット・ポイントを持っているんだ」
PL「ヤバイね」
PL「兎に角、数を減らさないとな……」

シルヴァレン「アングリフがあれじゃあ、アイス・ベアを任せておけないな!弓で攻撃。コロコロ、AC20まで、AC21まで。両方命中でダメージ10点」

熊「あっちのエルフも旨そうだクマ!」
PL「睨まれてるw」

トビン「この隙に、敵との距離を置こう。逃げて防御専念」

フリン「ワシも熊に3発撃つ。AC32ダメージ10、AC16当たりダメージ13」
DM「倒れましたよ」
ヴィヌク「アングリフ、なにやってるんだよwフリンが倒しちゃったじゃんw」

 フリンの放った矢が隈に何本も突き刺さります。獣の絶叫。
 熊はその巨体を震わせるとと、ゆっくりと倒れました。

フリン「残り1発は、サノイに撃つぞ。コロコロ、クリティカル。ダメージ29点」
DM「はい、倒しましたよw」
PL「ウホッwww」
PL「クリティカルすげーw」

 続いてゴールドムーンも、傷を負ったミノタウロスにスリングで攻撃し、ダメージ3点を入れます。

 そして次は敵の番です。
 囲まれているのはブライアン。

PL「マズイな」
シルヴァレン「ブライアン、いのちをだいじに!いのちをだいじに!」
フリン「ブライアンの装備って何じゃったかのう」
トビン「ダガー+1ですよ、フリンの旦那」
ヴィヌク「そこ!死亡フラグ通り越して、遺品分けの話すんなw」

 サノイとミノタウロスが彼を挟み打ちにして攻撃をしかけます。

DM「コロコロ、あクリティカルしちゃった。両方命中したのでダメージ計36点」
PL「ちょっとwww」

ブライアン「ゲフッ。私には婚約者がいるんだ!こんなところで倒れるわけにはいかない!」

フリン「トビンに目でサインをw」
トビン「(・∀・)ニヤニヤ」
PL「腹黒すぎるw」
PL「おいw」
トビン「いやいや、リリスとの仲に(・∀・)ニヤニヤしてるのw」
フリン「ですよねーw」

 さらに、ヴィヌクの方も5匹のサノイやミノタウロスに攻撃されています。

DM「命中判定まとめていきますよ。コロコロ、あれ、あれ、あれ。AC25は?」
ヴィヌク「自己バフしまくっているので今のACは26」
DM「全然、当たらない……」
PL「ヴィヌク堅いw」
PL「こっちは放っておいても大丈夫そうw」

DM「ミノタウロスの指揮官の〈登攀〉は……コロコロ。成功ですね」
PL「まだ登っていたのかw」
DM「残りの者達も落とし穴から脱出したようですよ」

 そして、残りの敵達はケンダーに飽きたのか、〈氷原の民〉の方に目標を変えて移動を始めたようです。

PL「しまった!」
PL「ラガード達を守らねば!」

アングリフ「立て!スターム!馬を立ち上がらせ、フリーアクションで〈騎乗〉! コロコロ、成功。移動アクションで移動して……このままチャージはできぬが、ここは私が引き受けた!

 アングリフは馬に乗ると、逃げ遅れた〈氷原の民〉をかばうように迫る敵の前に出てきます。

ヴィヌク「よし、味方ごとホーリー・スマイトを撃とう。ダメージ喰らったりしないよね?」
PL「性格が中立や悪じゃなければw」
ヴィヌク「ではブライアンも入るけど、サノイ4体にミノタウロス3体が入るこの範囲で。意思セーヴ難易度16。ダメージ17点」
DM「サノイは4体中、2体がセーヴ成功。ミノタウロスは3体とも失敗しました」
ヴィヌク「ブライアンは善ですよね?」
DM「はいw」
PL「ここで全ダメージ喰らったら怖いなw」

4ラウンド目:


絵:ふー画伯

 デレクとブライアン達は、ヴィヌクのホーリー・スマイトで盲目になった敵を斬りつけ倒しました。

ブライアン「はぁはぁ。クソ、体が痛む。俺はここで死ぬのか!?」
ヴィヌク「待ってろ、直に治してやる!」

 トビンは逃げ遅れた〈氷原の民〉の援護に走ります。

トビン「ボクも助けなきゃ!」

 シルヴァレンは弓で〈氷原の民〉を追うサノイ共を攻撃し、フリンも弓を撃ちまくります。

シルヴァレン「命中!ダメージ14点!」
フリン「こちらも……あ、またクリティカル。2発命中したので、ダメージ計42点!」
DM「倒れました」
PL「おおw」
PL「フリン、キルマーク大杉w」

ゴールドムーン「私はブライアンを直しましょう。キュア・クリティカル・ウーンズで。ちょっと勿体ないきもするけど……」
PL「おいw」
PL「ブライアンを助けてあげて下さいw」
ゴールドムーン「はい。女神ミシャカルよ、傷ついた彼の者を癒し下さい!コロコロ、19点回復」

ブライアン「ありがとう、蛮族の姫よ。君は一目惚れって信じるかい?」
ゴールドムーン「はい?」
PL「www」
フリン「戦闘中に女の事を考えるとは!女々しい奴め!」

 敵の番です。
 まずは一匹のミノタウロスがトビンを攻撃しますが、当たらず。
 一方で、ブライアンはまたもサノイに囲まれて攻撃を受けており、その横でデレク卿が2匹のミノタウロスの攻撃を必死に受け流しています。

ブライアン「くぅ!?」
デレク「ブライアン、大丈夫か!?」
ヴィヌク「ブライアン、デレク卿!ここは一旦引いて下さい!」
デレク「ヴィヌクよ。ソラムニア騎士の教えを忘れたか!敵を前にして逃亡するとは名誉を捨てることと同じだ
ヴィヌク「お、仰るとおりで……」

 シルヴァレンの方にもミノタウロスの攻撃が延びますが、アングリフが助けにきます。

アングリフ「うーん、チャージは届かん。馬を1マス全身させて、自分が2回攻撃。1マス移動なら上の人は2回殴れる。《強打》を3点入れて、1発目AC32まで、2発目はAC28、両方命中。ダメージ計43点」

 シルヴァレンを襲うミノタウロスは、アングリフの槍に貫かれて倒れました。

5ラウンド目:

 気がつけば、デレクの前にはミノタウロスの指揮官が!



デレク「お前がこの部隊のキャプテンだな!我が剣を喰らえ!」
フリン「この男、また美味しいところを持って行くw」
PL「www」
デレク「全力攻撃で2回命中!ダメージ22点で倒したぞ!」
PL「デレク様おいしいw」
トビン「かっこいいw」
デレク「敵将を討ち取ったり!」
ヴィヌク「また持って行かれたのかよ!」
デレク「どこぞの騎士と違いをみせてやったのだ」
PL「アングリフwww」
デレク「これが敵の前で何もできなかった騎士と、敵の首領の首を討ち取った我が輩の違いというものだよ。まぁ案ずるな、小物には小物の生き方があるわ、かっかっか!」
PL「www」
アングリフ「くそぉ!必ず4巻の表紙(富士見文庫版『ドラゴンランス戦記・尖塔の青竜』参照)のようになって見返してやるからな!」

ブライアン「私も、まだ倒れるわけには行かない!レイ・オン・ハンズで自分を回復、13点」
PL「なにそれw」
DM「レイ・オン・ハンズは信仰呪文ではなく超常能力なので使えるってことで」
ヴィヌク「最初から使ってよw」

トビン「DM、まだ〈氷原の民〉は脱出できない?」
DM「もう殆どがアイス・ボートに乗り込みました。このラウンドを耐えれば、脱出できそうですよ」



ゴールドムーン「では私はスリングで攻撃。コロコロ、AC18で命中。ダメージ8点」
DM「倒しましたよ!」
PL「おおw」

 続いてフリンとシルヴァレンの弓攻撃で、フリンが1匹、シルヴァレンも1匹倒します。

シルヴァレン「最後の追加攻撃分の1発は、一番近い敵に……」
DM「こいつが近いですよw」(と、フリンを指すDM)
フリン「それは、ワシじゃ!」
PL「www」
PL「アランの遺品のコンポジット・ロングボウ+2が欲しいらしいw」

 次は、敵の番です。
 残ったミノタウロスは、ヴィヌクを取り囲みグレート・アックスで攻撃をしかけますが、当たらず。

ヴィヌク「余裕、余裕」
PL「でもクリティカルして命中すると、グレート・アックスは3倍ダメージだから痛いよw」
PL「そうそうw 後衛が狙われるときに限って、そういうことが起きるんだよね」
ヴィヌク「怖いこといわんでくれw」
DM「ご安心を、全部外れました。サノイ共も皆さんを攻撃しますが当たりませんでした……あ、フリンに命中」

フリン「何じゃと!?」
DM「AC22まで。さらにもう1体もAC25まで」
フリン「AC22でちょうど当たりじゃ……」
PL「ヴィヌクのサークル・アゲインスト・イーヴィルの効果範囲ではないよね」
PL「プレイヤーはACは上がらないし……」
PL「インスパイア・カレッジもだな」
DM「では、ダメージ合計16点ですね」
トビン「大丈夫?」
フリン「HP80になりました――」
PL「全然平気じゃんw」
PL「もうほっとけ、このドワーフw」

 その時、遠方から敵の角笛の音が高らかに鳴り響きます。
 それを聞いた敵軍は戦いの手を止めて何かを叫ぶと、一斉に退却を始めました。

トビン「何て言ってるの?」
ヴィヌク「撤退だ!とかでしょ」
アングリフ「終わったのか?」
デレク「我々の勇士を見て逃げ出したのだ!」

フリン「ええっと経験値とアイテムは……」
DM「はいはい、あげますからw」
PL「www」
トビン「ちょうど半分ほど倒したね」
DM「ミノタウロス指揮官1体、ミノタウロス4体、アイス・ベア1体、サノイ4体ですね」
フリン「では早速、死体から戦利品をば――」

トビン「待って!あそこを見てよ!何かが沢山こっちを見てる!!」
シルヴァレン「狼だな。それに、あの人影は……ダーク・エルフだ!奴がフェアル=サスに間違いない!



 今日はここまで!次回に続く!

■あとがき■

 皆さん、お疲れ様でした。
 大分遅くなりました、何とかアップw

 さて、〈氷壁〉へ向かったパーティ達でしたが、今回は大変なことになりました。
〈氷原の民〉と協力し、ドラゴン・オーヴを持つドラゴン卿フェアル=サスの住むという〈氷壁城〉に乗り込む予定でしたが、まさか奇襲を受けることになるとは思っていませんでした。
 
 しかもウィザードのラドが不在のまま挑んだ今回の戦闘は、大変厳しいものでした。
 範囲呪文は信仰呪文のホーリィ・スマイトを連発するしかない状況で、何とか凌ぎましたが、
 いなくなって初めて気づく彼の偉大さに、メンバー一同、頭が上がらない思いでございます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                                    ┃
┃             J( 'A`)し                  ┃
┃              ( )                   ┃
┃               | |                ┃
┃           【ラド=グエル】            ┃
┃                                    ┃
┃   ラドを見た人はいつでもいいので        ┃
┃      生きている間に親孝行して下さい。    ┃
┃                                    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


次回は!

 
 上位魔法の塔より差し向けられた追っ手から逃げるため、身を隠したラド。
 彼が不在の中、〈氷原の民〉の野営地を襲ったドラゴン軍を何とか打ち破ったパーティ達を、
 さらなる脅威が襲う!

 ドラゴン軍の白翼軍を率いるドラゴン卿、フェアル=サスとその配下の者達。
 パーティ達は、先ほどの戦いは前哨戦に過ぎないことを知る。
 
 さぁ、このピンチにラドは果たして現れるのか!?
 次回はクライマックスからのスタートです!

 ―――

 ところ変わって、ここはウェイレスの上位魔法の塔。上位魔法の守り人たちの間で会議が行われていた。

「あの者たちに任せてもよいのか?ドラゴンオーブを任せるには危険が大きすぎる」
「あの者たちは既にキサンスを倒し、真の神の力を取り戻しつつある。それにパックス砦を解放し、ヴェルミナァルドを死においやったというのは事実だ」

「異端者ラド=グウェル。奴が秘宝を奪回できる保証はないぞ」

「剣が折れれば、また新たな剣を鍛えるまでのこと」
「そうだな。パー=サリアン」

 魔法使いたちの思惑もからんで、〈氷壁〉での攻防が続く!
 次回、『氷壁の白竜の書その2』迫り来る白い悪魔!
 また読んで下さい!


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