MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

Dragons of Winter Night / 冬の夜の竜
ドラゴンランス 氷壁の白竜の書 その1その2:その3:その4その5その6戻る
 月も変わり3月になり、すっかり暖かくなってきたこの頃ですが、皆様どうお過ごしでしょうか?

 私は先月、足首を捻挫して、いわゆる"動けない状態"になっていたのですが、今では普通に歩くことができるようになりました。
 捻挫の原因は単なる事故で、パソコンでキャラクターを作成していたのですが、立ち上がった拍子に痺れた足がもつれ、ゴキッと足首をやってしまいました。
 いやはや、我ながらドジっ子ですね、皆様もお気をつけ下さいw

 ところで、すでにご存知の方も多いと思いますが、このキャンペーンのDMを務めている霧島さん主催の『D&D小説のよくわかるコンベンション』が、ついに来月4月3日に開催されます!

 このコンベンションは、「ドラゴンランス」や「ダークエルフ物語」などのD&D小説の世界を舞台にした冒険を皆で楽しもう!ということで企画されました!



 目印はこのザ・ブルー・レディ、青き女卿キティアラと背後に控えるスカイア!

 冒険の中で、タッスルやレイストリン、ドリッズド達に会えるかもしれませんよ!
 小説やリプレイで興味を持った人、TRPGに興味がある人、TRPGの初心者さん!
 ただいま、絶賛参加者募集中なので是非参加しましょう!

 必要なのは、ペンと紙とサイコロ、そして、わずかばかりの想像力。

 【イベント名】「D&D小説がよくわかるコンベンション」

 【開催日時】2010年04月3日(土) 10:30分~19:00(受付10:00開始)

 【会場】旧日出小学校 レクルーム1&2
     東京都豊島区南池袋2-45-1

 詳しくは本サイトへGO  
 宣伝用にFlashバナーを作ってみましたw


 さてイベントの告知もこれくらいにして、今回は氷壁の白竜編の第3回目です。
 この〈氷壁〉での旅も佳境に入りました。
 ドラゴン卿を倒して、オーブを手に入れることができるのでしょうか?
 
 では、今日のメンバーのご紹介しましょう。

フリン・ファイヤーフォージ ドワーフのファイター10、Kさん
 戦闘は容赦が無い頑固物のドワーフ。速射が得意。
 D&Dは初心者ですが、D&Dミニチュアには相当入れ込んでいますw

ヴィヌク・キル=キューミィー 人間のクレリック6/ファイター1/ナイト・オヴ・ザ・クラウン2、JarkJaxさん
 アングリフと同じく、ソラムニアの冠騎士。
 〈真の神々〉の探索をするアングリフの後を追ってパーティに合流。
 前回までに見事、神々のしるしを見つけ、癒しの力に目覚めた。回復役をもこなすパラダインの戦士。

トビン・ディープポケット ケンダーのレンジャー1/ローグ4/ハンドラー5、私
 ドラゴンも恐れない非常に好奇心旺盛な小人族ケンダー。
 パーティの雑務担当。得意技はスリ(ハンドラークラスの特徴)と、ケンダーの遠近両用便利武器であるフーパックでの急所攻撃。
 最近フーパックではダメージが出なくて、弓に浮気中。

ゴールドムーン 人間のクレリック9、ふーさん
 ケ=シュ族の族長の娘にして、善なる癒しの女神ミシャカルの僧侶。
 エリスタンにミシャカルの円盤をもたらし、信仰のメダリオンを授かる。
 好きな武器はスリングで、得意技はホーリー・スマイト。

シルヴァレン エルフのレンジャー9、真由利さん
 クォリネスティ・エルフの、ハーフエルフのタニスの母親の次女が、カガリネスティで恋に落ち、二つのエルフ氏族の間に産まれた子。
 成長し、ギルサナスに拾われて彼の隊に入るも、パックス=タルカスで捕らわれの身となっていた青年。何故かペットを連れている。

ラド・グエル 人間のウィザード9、ジョウセンさん
 白でも赤でも黒ローブでも無い、〈大審問〉を受けてもいないはぐれ魔導師(Renegade Wizard)。
 呪文選び3年、立ち位置8年とウィザード道を説く範囲攻撃の達人。


 あれ?いつもの伊達男がいませんね。
 残念ながら、今日は仕事でお休みのアングリフの中の人。お疲れ様です。

アングリフ・ブライトブレイド 人間のファイター/ナイト・オヴ・ザ・クラウン、植埜さん
 "My Honor is My Life!"が口癖の竜騎士を目指す本物のソラムニアンナイト。
 ランス突撃を得意とするチャージャーです。
 クォリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘ローラナを手篭にしているばかりか、
 最近では、シルヴァネスティ・エルフの王女アルハナ・スターブリーズまで……。

 そして、DMはお馴染みの霧島さんです。

 ちなみに一緒に冒険しているNPCのみなさん(格闘ゲームでいう背景の絵の人達)です。

ローラナ・カナン クォリネスティ・エルフの〈太陽の評議長〉の娘。パックス・タルカスに捕らわれていた。
デレク・クラウンガード ソラムニアの〈薔薇〉爵騎士。ドラゴン軍を打ち破る力の探索の命を受けている。
 前回青竜にトドメを刺し、騎士団長の座を狙っている。
ブライアン・ドンナー ソラムニア〈剣〉爵騎士。デレクと同じく命を受けている。
 俺、戦争が終わったら司書のリリスと結婚するんだ――。

 前回でレベルが上がったのは、フリンとトビン。

フリン「ワシはファイターが10じゃ!強いぞ!」
トビン「ボクはハンドラークラスを5に!レベルアップで"Hide In Plain Sight"で中型生物の影に隠れて急所攻撃ができることができるようになりました!」
DM「あとの皆さんは残念ながらレベルアップにはなりませんでした」
ラド「前々回休んだからなぁ。あ、そういえば今回、アングリフいないね」
PL「アングリフはどうしたの?」
PL「仕事でお休み――」
ヴィヌク「どうしよ。前衛がいない――」
フリン「じゃ、前回フロスト・グレートアックスを入手したので、ワシがグレートアックスの《武器熟練》を取って前に出るぞ。ただ追加ダメージが[冷気]だから、今日のセッションではこの武器は役に立ちそうにないかもしれんw」
PL「相手、絶対冷気に対する抵抗を持ってそうだしねw」
PL「うはw確かにwww」


前回までのお話


 廃都ザク=ツァロスから〈真の神々のしるし〉を持ち帰ったパーティは、邪悪な赤竜とドラコン卿ヴェルミナァルドに打ち勝ち、〈パックス=タルカス〉の砦に捕らわれていた戦乱に巻き込まれた数百人の避難民を解放した。
 避難民を引き連れて彼らは南へ逃れ、失われたドワーフの地底王国トルバルディンを見つけ、伝説の英雄ヒューマの武器ドラゴンランスを鍛えたという〈カーラスの槌〉を発見する。 
 さらにパーティは〈麗しのタルシス〉と呼ばれた交易都市を訪れるも、ドラゴン軍による総攻撃を受ける。襲いかかるドラゴンを打ち破り、新たに加わったソラムニア騎士たちと共に、彼らは竜を支配する力を持つドラゴン・オーブを求めて〈氷壁〉へ向かう。
 彼らは〈氷原の民〉の村でドラゴン卿フェアル=サスのドラゴン軍の奇襲を受けるが、見事撃退に成功し、〈氷原の民〉の力を借りて彼らの根城に向かった。
 〈氷壁城〉で彼らが最初に見たものは、氷漬けの金竜に乗る騎士の姿。
 騎士から壊れた銀のランスの柄を回収したアングリフは、その騎士を弔うためにローラナと共にその場所に残ったのだったが──。


侵入:〈氷壁城〉第一階層


PL「今日は、そういう設定なの!?」
PL「まぁアングリフは休みだしw」
DM「はい、後で必ず追いつくと言い残して──」

 ラドのフライの呪文で〈氷壁〉を登ったパーティは、ついに〈氷壁城〉へと続く洞窟の入り口にたどり着きました。
 そこで一泊した後、アングリフは、途中で発見した氷漬けの金竜に乗る騎士を弔うため、ローラナと共にその場に残りました。
 パーティは、彼らは必ずあとで追いついてくれるはずだと先を急ぎます。

ヴィヌク「じゃゴールドムーンと一緒にレジスト・エナジー・コールドを皆にかけ直して置きますわ。俺も前で出なきゃダメそうだし、加えてACを上げて氷の上でも移動し易いように、サークル・オヴ・アゲンスト・イーヴィルとフリーダム・オヴ・ムーヴメントを自分にかけておきます」
PL「準備万端だな」
ラド「フリン、ダイアモンド持っていないか?」
トビン「ガムじゃないの?w」
フリン「いや、ダイアモンドがどうかしたのか?」
ラド「持っているなら、ストーンスキンかけてあげてもいいけど」
フリン「ストーンスキン?」
DM「石のように体が固くなって、アダマンティン以外の武器での攻撃を受けるとダメージを減少できますよ」
フリン「おお、それはいい。持ってないが、かけてくれるならかけてくれ!」
ラド「触媒に高価なダイアモンドがいるのだが──。しょうがない貸しにしておくよ」
フリン「おお、これで安心して弓が撃てる」
トビン「ちょw前に出るんじゃなかったの?」
フリン「あ、そうじゃったw」
PL「おいw」

 暫く洞窟を進んでいくと、開けた場所にたどり着きました。その先は氷に覆われた荒削りの石のブロックで出来た壁が行く手を塞いでいます。
 ここが〈氷壁城〉の本当の外壁でしょうか。
 よく見ると壁の一箇所は石のブロックが無く、氷を壊せば中に入ることができそうです。



トビン「氷の向こうに何かうっすら見えない?〈視認〉判定はコロコロ、15」
シルヴァレン「私は、コロコロ。22でドラゴンだと26」

 目を凝らしてみると、氷の向うは数十フィート四方の部屋のようになっており、部屋の奥にロープやショベルなどの道具の他、樽や箱などが見えます。どうやら物置か貯蔵庫のようです。

トビン「敵はいないようだし、じっくり壁を火で溶かして──」
ヴィヌク「いや、俺がフロスト・リーヴァでぶっ壊す!」
トビン「ええっ!?( ;゚Д゚)」
ヴィヌク「コロコロ、出目1

 ヴィヌクが渾身の力を込めて振り下ろしたフロスト・リーヴァは、壁に当たること無く、虚しく空を斬りました。

フリン「何じゃ、そのフロスト・リーヴァは壁にも命中せんのかw ワシもフロスト・グレートアックスでコロコロ、AC22まで命中、ダメージ6点じゃ」
ヴィヌク「こ、今度は当てる!」
トビン「あの──」

 ヴィヌクとフリンが武器で殴って氷を壊し、松明でトビンが氷を溶かしているうちに段々と氷が薄くなってきたようです。
 さらにゴールドムーンがクォータースタッフで参戦し、最後はフリンの一撃で、バリンッと氷で出来た壁が見事砕け散りました。

トビン「さっきから、音を立てまくっているのだけど……大丈夫かしら」


倉庫:〈氷壁城〉第一階層


 その部屋は、外壁に見えていた荒削りの石のブロックで囲まれており、おそらくそこは〈氷壁城〉の内部だということがわかります。
 部屋の左手には、10フィートほどの高さに泥炭が積まれており、右手のスペースには、ワインなどの樽がきちんと整列されて置かれています。さらに、ロープやシャベルなどの工具や武器などが奥の棚に押し込んでありました。
 また、部屋の奥の右手と左手に1つずつ扉が見えます。



ヴィヌク「普通に倉庫だな」
トビン「動くものいないよね?」
DM「見えませんね」
トビン「では、まずは扉まで〈忍び足〉達成値25で左手の扉まで行って、〈聞き耳〉達成値27。それから扉を〈捜索〉22」

 トビンには扉の向こうの方からチョロチョロチョロと水が溢れ出している音が聞こえます。

トビン「(何か水音が聞こえるよ〜!:ジェスチャーで)」
シルヴァレン「きっと温泉か何かでしょw」
PL「ふーさんの絵にあったやつw」

トビン「もう一方の扉に〈忍び足〉23で行って、〈聞き耳〉18、〈捜索〉27」
DM「特に何も」
ラド「ディテクト・マジックします」
DM「反応はありませんね」
フリン「どうやら入っても大丈夫のようじゃな」

 トビンとシルヴァレンが部屋を〈捜索〉すると、ロングソードやバトルアックス、スピアなどが見つかりました。

戦利品:
 ロングソード×5本
 バトルアックス×7本
 スピア×24本

トビン「ワイン樽も中身入っているみたいだよ。南アバナシニア産だね」
DM「フェアル=サス秘蔵のワインですよw」
ヴィヌク「フリン、呑むなよw」
シルヴァレン「ドワーフにワインの味なんてわかるのか?」
フリン「わしゃ高そうなものなら旨く感じるから大丈夫じゃw」
PL「そんなwww」
シルヴァレン「ふむ。水袋か何かに入れて持って帰ろうか」
フリン「このワインを人質に持っていると、フェアル=サスが攻撃してこないかもw」
ゴールドムーン「そのワイン樽だけは壊さないでくれ、って泣いて頼むかもしれませんねw」
フリン「それは名案じゃ!奴の前で、割るぞこの野郎!呑むぞこの野郎!と脅すんじゃw」
PL「www」
シルヴァレン「私はワイン袋に入れようw」
フリン「ワシもドワーフ火酒を慌てて呑み切って、ワインに入れ替えるぞw」
PL「ちょっw」
ラド「冒険中に飲酒はやめろwww」
DM「では頑健セーヴして貰いましょうかw」
PL「──やっぱりw」
フリン「しようが無い。呑んでしまったからなwコロコロ、達成値30」
PL「さすがドワーフw」

 パーティは一先、水の音が聞こえるドアの先に進むことにしました。
 用心しながら?顔が真赤のフリンが扉を開けます。



中庭:〈氷壁城〉第一階層


 そこは広々とした巨大な空間でした。さらに、信じられないことに、冬の最中にもかかわらず、その場所は心地よい春の陽気のように暖かく、部屋の中央にある背の高い噴水から、澄んだ水を噴出しています。
 部屋の広さは幅150フィート、奥行が250フィートほどあり、左右の壁の数カ所に扉が確認できます。

PL「部屋、でかw」
PL「噴水?温泉じゃないの?」
DM「少なくとも凍結はしてないようですよ」
ゴールドムーン「〈視認〉達成値20」
DM「特に動く物はいないようですよ」

トビン「パラダイスだね!」
ゴールドムーン「快適ですね」
ヴィヌク「これは魔法か何かか?」

 誰もいないことを確認すると、彼らは部屋の中に入っていきます。
 
ゴールドムーン「左手に扉があるわ」
トビン「扉が──左手と右手と奥の3カ所か」



フリン「ワシは噴水に近寄ってみよう」
DM「フリンが近寄ってみると、噴水から透き通った水が流れ出ていますね。おいしそうな水ですよ」
フリン「おいしそう?」
ヴィヌク「これは呑むしかないね」
DM「(・∀・)ニヤニヤ」
フリン「ワシ、さっきドワーフ火酒を呑んで、お腹タップンタップンなのじゃがw」
ヴィヌク「じゃ酔い覚ましにw」
フリン「じゃ一口、飲んでみるか」
DM「では、3d6を振って下さいw」
フリン「3d6?ダメージ喰らうの? はぁ……皆が飲めって言うから飲んだのに。コロコロ、9」
DM「では9点ヒット・ポイントが回復しましたw」
フリン「でもヒット・ポイント満タンなのだけど……」
DM「では鼻血吹きましたw」
PL「www」
シルヴァレン「回復の泉か?」
PL「ここで戦闘すると無敵だなw」
フリン「では、さっきのワインを慌ててまた呑んで、この泉の水を水袋に入れ替えるぞ。コロコロ、頑健セーヴ25」
PL「www」
PL「こういうのって後でまた飲んでも回復しなかったりするのだよね」
フリン「いやいや、キャラクターシートの火酒のボトルには、しっかりと中身は回復の水と書いておくぞ!」
PL「www」

 その間に、他の扉を調べるトビン。
 ちょうど左手の扉の様子をうかがった時に、扉の向こうで何か四足の生き物が歩き回っている足音が聞こえてくることに気づきました。

トビン「ウィンター・ウルフ?」
PL「これは早めに倒しておくべきかな?」
フリン「よしワシの後に続け!開けてみるぞ!」
ヴィヌク「ちょ、まだ準備が──」
DM「あ、鍵が掛かっているようですよ」
フリン「ありゃ」

 結局、その施錠してある部屋は後回しにして、彼らは奥の扉の先へ進んで行くことになります。



螺旋階段:〈氷壁城〉第一階層


 そこは直径60フィートほどの円形の部屋でした。
 部屋の中央には石で作られた螺旋階段があり、上部は氷で覆われて登ることはできそうにありませんが、この部屋の床ごと大きくくり抜かれた穴の下へと、石の階段が延びており、時折、冷たい風が下から拭き上げてきます。
 また部屋の入口の左手前には、脇道が延びています。



ヴィヌク「螺旋階段の下は見える?」
DM「そんなに深く無いようですよ、下は氷の洞窟になっているようです」
ラド「洞窟には竜が付きものだ」
トビン「では、脇道の先に〈忍び足〉で達成値24」
DM「30フィートほど進んだところで行き止まりですね」
トビン「うーん、行き止まりまで来て〈聞き耳〉20、〈捜索〉達成値27」
DM「隠し扉が見つかりましたよ」
PL「おお!」

ヴィヌク「これは方向からして、さっきのウルフの部屋とつながってそうだな」
フリン「ひょっとしてフェアル=サスがウルフに餌をやるための入り口かの?」
ラド「何でわざわざ隠し扉?w」
フリン「ウルフに餌をやる優しい心を見られたくないのかも……」
トビン「んな馬鹿なwww」
フリン「フェアル=サス『ウルフに餌をあげているんじゃないんだからね!』とかw」
PL「何でツンデレなのwww」
PL「wwww」
ラド「はいはい、俺はウォルター・セルフのワンドでトログロタイトに変身して、メイジ・アーマーを自分にかけておくよ!」
トビン「ラド、キモーいw」
ラド「うるさいわw」

 四足の生き物が歩き回る音を、先程近くで聞いているため、身構えて扉を開けます。


ドラゴン卿の居室:〈氷壁城〉第一階層


 そこは厚い毛皮が壁と床を覆い尽くす暖かそうな部屋でした。
 部屋の奥には巨大な石の暖炉が設置されており、その中で勢いよく炎が舞っています。
 部屋の中央にはテーブルが見え、脇にトランクが置いてあります。
 また、天井からは数ダースの蝋燭の揺らめくシャンデリアが部屋を明るく照らしており、気持ちの良さそうな大きなベットが壁際に設置されており、
 そして部屋の反対側には扉が見えます。



フリン「居心地がよさそうな部屋じゃな」
ゴールドムーン「いかにもボスの寝室みたいな──」

 まずはトビンが潜行し、危険が無いか奥の扉に耳を当てて先の様子をうかがいます。

トビン「では〈忍び足〉28で奥の扉まで行き、〈聞き耳〉達成値24。やっぱり四足動物の歩き回る音が聞こえるよ」
ヴィヌク「やはり、先程の鍵の掛かった部屋とつながっているようだな」
トビン「では続けて部屋でめぼしい物を漁る。出目10で達成値17」

 トビンが気づいたのは、テーブルの上に乱雑に置かれた書類。
 共通語しか読めないトビンには何が書かれているかわかりません。

トビン「あ、〈真見の眼鏡〉で読んでみよう。どれどれ」

 トビンが〈真見の眼鏡〉をかけて書類を見ると、まるでミミズが這っているようだった文字が、たちまちケンダーでも読むことができるようになります。

我らドラゴン卿の敵どもがサンクリスト島に集結するとの噂だ。
ドラゴンランスの秘密は……フォッグヘブン……伝説の……場所……そこに?
そのランスの……を手に入れなければならない。ソラムニアの……の前に!
地下の洞窟……オーブは安全だ。

部屋を捜索するトビン
絵:ふー画伯

トビン「ねぇねぇこれ見てよ。すごいものを見つけたんだ!って感じで、みんなの所に戻って報告しよう」
ヴィヌク「ドラゴンランスの秘密?伝説?」
トビン「さっきの氷づけのマンモスと関係があるのかな」
ラド「ここにアングリフが入れば、きっと興奮してランス、ランスと叫ぶだろうなw」
トビン「フォッグヘブンって何処だっけ?えっとケンダーの伝承を──」
シルヴァレン「〈知識:地理〉達成値20。フォッグヘブンはエルゴス島の都市だな」

フリン「奴らの目的地はそこか!」
ゴールドムーン「彼らより先に手に、我々はその秘密を手に入れなければならないようですね」
ラド「俺はオーブの場所が気になるな。地下か……さっきの階段の下か」

トビン「あとトランクがあったね、鍵が掛かっていたら開けます。〈解錠〉達成値27」
DM「開きません」
トビン「30は必要なの?」
ラド「オープン・クローズのスクロールは一応あるのだが――」
シルヴァレン「鍵がないか部屋を探そう、〈捜索〉達成値16」
PL「どうしても〈捜索〉技能使いたいらしいw」
PL「www」
DM「残念ながら見つかりませんw」

ラド「開ける必要はないのかも」
フリン「これはよほど大事なものじゃぞ!」
トビン「フリン、物欲大魔神モードに入っているw」
ヴィヌク「いつものことじゃんw」
ゴールドムーン「これじゃ空き巣と同じね──。(´Д`υ)」
フリン「いやいやこれは、フェアル=サスの隠しているエロ本かもしれんw」
トビン「それはそれで脅すネタになるねw」
フリン「そいつはいいアイデアじゃw おい!いいのか!本当にいいのか!エロ本を皆にばらすぞ!ってw」

ヴィヌク「手っ取り早く殴って壊すか――」
 
 自慢の?フロスト・リーヴァでトランクを殴るヴィヌク。
 ガキーンッと甲高い音が部屋中に響き渡ります。

トビン「奥の扉を見張っているね。〈聞き耳〉19で調べると……大変!扉の向こうの足音が止まったよ!」
ヴィヌク「感づかれたか!」
ゴールドムーン「急ぎましょう!」
フリン「じゃワシも殴るぞ!」

 壊れるトランク。中から出てきたのは数本のスクロールと呪文の書。
 それを手にとろうとすると同時に、奥の扉が勢い良く開きます。

ウィンター・ウルフ「ヴーー、ワンワン!」
トビン「おわっwこんにちはw」

 そこには〈氷原の民〉の集落を襲ったあのウィンター・ウルフが2匹、鋭い牙をむき出して低く吠えながら、侵入者たちを睨んでいました。
 今日の最初の戦闘が始まります。



ラド「(イニシアチブの結果)俺が最初か。といってもやること無いかったりする……」
ヴィヌク「奴ら、ブレス吐いてくるぞ」
PL「むしろ、レジスト・エナジー・コールドがあるのでブレスの方がありがたいw」
ラド「うーん。何もしない、防御専念」
PL「ヤル気無いな、魔法使いw」

DM「ではウルフの番ですね、ええっと──」
トビン「( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁん!ブレス吐かれちゃうw」
ウィンター・ウルフ「……」
トビン「いやぁッ、ブレスはやめてぇ〜!」
ウィンター・ウルフ「……」
DM「開けたら、目の前でケンダーが一匹騒いでいるだけなので、ブレスを吐くのは止めましたw」
トビン「なんでぇ〜w」

 ウィンター・ウルフは、目の前で騒いでいるケンダーに跳びかかります。

DM「コロコロ、AC15まで命中」
トビン「《直感回避》で立ちすくみ状態でも安心!ヒラリとかわす!」
DM「そうだった……。orz」

 獲物を引き裂く鋭い爪が小さなケンダーを襲いますが、彼はその攻撃を直感的にかわします。

シルヴァレン「私もトビンの後ろまで行こうかな。ブレス恐い、恐いw」
DM「こいつら……」
シルヴァレン「そのまま移動して矢を放つ。AC15まで命中、6点ダメージ!」
ブライアン「私も怯まず、前に出てきて斬りかかる。壁越しなので、-4ペナルティでAC25まで命中、9点」

デレク「吾輩の番だ。君達こんなものに怯んではいけないぞ!インスパイア・カレッジ! 攻撃・ダメージロール、及び[恐怖]などのセーヴ判定に+2だ!」
トビン「1日2回しか使えない能力なのに今使っていいの?」
フリン「何じゃと?!デレク、止めてくれ!今は使わなくていいんじゃ!」
ヴィヌク「もう遅いってw」

ゴールドムーン「私の番ね。えっと移動するだけ」
PL「お疲れ様ですw」

 たかがウルフ2匹ということもあってか、結構余裕なパーティの皆さん。  ここで、DMが持ってきたミニチュア・コレクションの中からおもむろに人型生物のミニチュアを取り出し、部屋の中に置きます。

PL「ん?何?」
PL「誰よ!?」

 その時、部屋のコーナーに何か人型の生き物がふっと現れたかと思うと、何かの呪文を詠唱し始めました。

DM「皆さん、ご存知のフェアル=サスですよw」
トビン「フェアル=サス!?」
ラド「ええ!?もうボスのドラゴン卿!?」
DM「ここ一応彼の部屋だし」
シルヴァレン「もしかしてさっきからずっといたんですか?」
DM「おそらく魔法か何かで姿を隠していたんでしょう」
フリン「じゃあ、ワシらが盗む算段していた姿をずっと見ていたの? ウァァ、恥ずかしい……ヽ(´Д`;)ノ」
トビン「堂々と彼の手紙を読んでいたのにw」



フェアル=サス「私はウィンター・ノルン。お前たちの考えていることはすべてお見通しだ!(仲間由○恵風に)」

 彼がそう叫んで手を上げると、そのエルフ特有のほっそりとした手から雪の結晶が放たれ、吹雪となってパーティを襲います。

ラド「コーン・オヴ・コールドか!?(呪文学判定成功)」
DM「範囲内にいるメンバー(トビンとブライアン・デレク以外)は反応セーヴをどうぞ。成功すれば14点、失敗すれば29点の[冷気]ダメージです」

 達成値はゴールドムーン27、シルヴァレン30、フリン25、ラド25、ヴィヌク10。
 失敗したのは、ヴィヌクだけ。

ラド「半減ダメージならレジスト・コールド・エナジーで防げるな」
ヴィヌク「ダメージは失敗した俺だけで実質9点(29ー抵抗[冷気]20)かw」
フェアル=サス「馬鹿な!? お前たち、大して効いているように見えないな!?」
シルヴァレン「効いていますよw」
フリン「そうじゃった! ガクガク、寒くて死にそうじゃw」
トビン「ボクも寒いw凍えるw死ぬw 〈はったり〉達成値25でw」
ヴィヌク「トビン、お前は呪文の効果範囲外だったろw」
フェアル=サス「お前たち、嘘をついているな。〈真意看破〉26で対抗判定成功」
トビン「ちっ(・ε・;)」

フェアル=サス「ハハハ、このウィンター・ノルンの目は誤魔化されんぞ!」

 ラドの側を通り抜け、部屋の入口の方に逃げようとするフェアル=サス。

シルヴァレン「マズイ!逃げられる!」
ラド「じゃ機会攻撃で組み付きしますよ。えっと近接接触攻撃、AC14まで……ミスか」

 ラドは逃げるフェアル=サスを捕まえようとしますが失敗し、逆に攻撃を受けます。

DM「敵は機会攻撃で反撃。AC32まで命中。ダメージ8点」
ラド「クッ……ダメだったか」

フリン「ワシに任せろ!フェアル=サスを追いかけてラドの前に出て、このフロスト・グレートアックスをお見舞いしてやる!コロコロ、AC20まで。命中!ダメージ7点+[冷気]3点じゃ。痛がっている?」
DM「痛がっていますよw」

 フェアル=サスは傷口から流れる血をペロっと舐めると、その端正な顔を歪め、自分を斬りかかったドワーフを睨みます。

フェアル=サス「よくも私の体を傷つけてくれたな!貴様は決して生かしてはおけん!」
フリン「……」
PL「フリン?」
フリン「いや、このタイプの敵に出会うのは初めてじゃから、どう振舞っていいのかわからんw」
PL「フリンwww」

ヴィヌク「しかし。これは挟まれたぞ」
トビン「そだ、ウルフもいたんだ。じゃフーパックでウィンター・ウルフを殴る。AC23まで命中、ダメージ3点。そして、怖いよーって怯えながら、5フィートステップしてシルヴァレンの方へ寄るw」
PL「テラ、ブレスを誘う陣形www」
DM「はいはい、吐けばいいのでしょ吐けばw」

 ウルフは、ケンダーが逃げた方に向かって[冷気]のブレスを吐きます。
 ケンダーの他、ブライアン、デレク、シルヴァレンを巻き込んで、冷たい吹雪がまたもパーティに襲いかかります。

DM「反応セーヴに失敗したらダメージ16点ね」
PL「16点ならレジスト・エナジー・コールドで十分カバーできるなw」
トビン「シーッ!寒いよぉ、カチンカチンになるよぉ〜w〈はったり〉27でw」
DM「もういいですからw」

ヴィヌク「ここはチャンスだ!《ヒロイック・サージ》でダブル・ムーヴしてフェアル=サスを殴る!砕け!フロスト・リーヴァ!!コロコロ、AC17まで……ミス。この斧、呪われている。orz」
PL「ラガートから貰った斧ヒドスw」
ラド「所詮、偽りの神からの授かりものだからだwww」

ラド「では、ウェブの呪文でフェアル=サスを蜘蛛の糸に絡みつかせる。セーヴ難易度、反応19でよろしく」
DM「フェアル=サスは……、あれ?失敗、絡みつかれました」
PL「おおw」
ラド「どうだ!これで後ろを塞いでやったぞ!もう逃げられまい!」

フリン「何だか罪の意識を感じる……。ワシら、愛犬二匹を飼っている美男子の家に押入って強盗しているようじゃ」
PL「お前が言うなwww」



シルヴァレン「私も追撃しますよ。フェアル=サスの方に移動して弓を引く。AC14まで……ミス」
フェアル=サス「そこのエルフ!覚えているぞ!前に私に傷を負わせた奴だな!貴様もゆるさんぞ!」

 蜘蛛の糸に捕らわれながら叫ぶフェアル=サス。

シルヴァレン「ふん、今度こそボコボコにしてやる!」

 ブライアンとデレクはウィンター・ウルフと格闘中。
 彼らの倍はあるウルフの巨体を恐れもせず、剣で斬りつけていきます。

デレク「こちらは吾輩達に任せておけ!」

ゴールドムーン「私は、フェアル=サスにホーリー・スマイトを──あ、仲間のフリンが入っちゃうけど、いいわよね
フリン「ワシ、性格が中立な──」
ヴィヌク「巻き込んで良いじゃんw性格が悪ではない限り盲目にはならないからw」
フリン「ストーンスキンでは跳ね返されないか──」
トビン「ヒット・ポイント100超えているくせにw」
ゴールドムーン「そうそう、私のパーティには善人じゃない人はいないわよね!
ラド「作為的だw」
フリン「ワシの行動、これまでさんざん咎められてきたのに。何で今回だけワシを善人じゃと信じるのじゃw」
PL「自分で言うなwww」

ラド「〈呪文学〉で信仰呪文のホーリー・スマイトだと分かったので、フリン大丈夫なのかなーって見ていますw」
ヴィヌク「見ているだけかよw」

ゴールドムーン「ええっと、セーヴ難易度は意志セーヴ15で。ダメージはコロコロ、10点」
ラド「ちょw5d8ですよね!」
トビン「少なwww」

フェアル=サス「私は、意思セーヴ成功。半減ダメージで5点」
フリン「ワシは……コロコロ。あ、出目1じゃ。 orz」



フェアル=サス「今のは何だ!?あのクレリックは私を攻撃しようとしたのか仲間を攻撃したのか!?このウィンター・ノルンの力を持ってしてもわからぬ!?何故だ!?」
DM「フェアル=サスは混乱していますよw」
PL「うはwww」
ゴールドムーン「フェアル=サスを惑わせてしまいましたw」
トビン「これもボクらの作戦のうちw」
フリン「これでワシがヴィヌクを攻撃すればますます混乱するぞw」
ヴィヌク「それいつものことだからw」
PL「www」

フェアル=サス「ふん、如何に不可解な技を使おうとて、お前達はこれから黒焦げになるのだ!覚悟しろ!〈精神集中〉達成値29成功。雷鎚よ!我が敵共を焼き尽くせ!」

 ドラゴン卿の手の指から生まれた幾つもの雷が束となって、フリン達に向けて放たれます。

ラド「〈呪文学〉達成値34ね。ライトニング・ボルトか!?てっきり逃げるものかとw」
DM「はい、ライトニング・ボルトですよ。反応セーヴよろしく」
ラド「[電撃]ダメージはレジスト・エナジー・コールドじゃ防げないな」

 反応セーヴの達成値は、ゴールドムーン12、フリン23、シルヴァレン20
 結果、ゴールドムーンだけ失敗しました。ダメージは34点。他は半減ダメージです。

トビン「ゴールドムーンは、大丈夫!?」
ゴールドムーン「うう、ヒット・ポイント残り15点」
フリン「ワシも17点くらった」
シルヴァレン「《身かわし》のおかげで無傷。アカンベーw」
フェアル=サス「何だと!?このエルフめ!お前を目標にしたのに!?」

ヴィヌク「てっきり逃げるものだと。テレポートとかで」
トビン「敵も本気出しているし、油断していたらヤバイかも……」

フリン「ワシはデレク卿に謝らねばならん。さっきのインスパイア・カレッジは、今こそ必要じゃった!デレク卿は先見の明がある御方じゃ!きっと気づかれていたのじゃ!」
PL「今更、何を言うwww」
フリン「よし、本気出してフロスト・グレートアックスって攻撃じゃ!コロコロ、AC20まで命中!ダメージ10+[冷気]5点、2発目がAC23まで命中、ダメージ19+[冷気]5点」

フェアル=サス「まだ、まだだ!私の野望を達成するまではこんなところで倒れるわけにはいかない!」
トビン「よし、さっき逃げなかったことを後悔させてやるぞ! フーパックをフェアル=サスに投げつけます。コロコロ、AC27まで命中!」

 ケンダーの投げたフーパックの細く尖った部分が、フェアル=サスの体に深々と刺さります。
 ドラゴン卿は一瞬静止すると、そのままドサリと倒れました……。

トビン「あちゃ。ドラゴン卿を倒しちゃったよ──。どうしようw」
ヴィヌク「意外とあっけなかったw」
ラド「何で逃げないのだw」
フリン「ワシら大変な相手を倒してしまったw」

 ウィンター・ウルフがクーン、クーンと悲しい声を上げます。

フリン「じゃフェアル=サスがいいもの持ってないか調べ──」
DM「まだ戦闘継続中ですよw」
フリン「後は、デレクとブライアンたちに任せてしまっていいかなとw」
PL「おいおいw」

 戦闘は続きますが、残りはフェアル=サスのペットのウィンター・ウルフが二匹。
 ここまでくれば、もう勝ったのも同然。



 シルヴァレンやデレクとブライアンの集中攻撃で、ウィンター・ウルフを倒しました。
 その間にラドの〈縄使い〉でロープを取り出してフェアル=サスを縛り、〈治療〉で血止めをします。

シルヴァレン「私の弓で土に戻りなさい!って私がトドメを刺したいw」
フリン「殺してもいいよね?」
トビン「下手に生かしておいても、ウィンター・ノルンの力で心を読まれて操られても怖いし……」
フリン「そうじゃった。口先だけでワシ等の仲間割れを誘そうかもしれん!
トビン「それ、フリンが一番ヤバイんだけどw」

フリン「大変危険な存在なので、フェアル=サスの装備を全部剥いで全裸にする!」
トビン「裸にロープ!?」
PL「どうしてそうなったwww」
ヴィヌク「初めてのタイプの敵を前に、フリンの新しい世界が開花するのかw」
PL「www」
フリン「他意は無いwいや、他意があったら怖いけどw」
ゴールドムーン「鬼畜ね」
PL「うはっw」
フリン「──ワシは、何か大きなものを失った気がする」
ヴィヌク「もうすでにいろいろ失っていますよw」
PL「www」

ラド「では、フェアル=サスを〈治療〉で回復させよう。何か情報を聞き出せるかもしれん」

 全裸の男を〈治療〉する、ラド。

PL「ゴールドムーンじゃなくてラドが〈治療〉かw何か違った目でフェアル=サスを見てたりしない?彼の体を見て、憂い奴じゃって言うかもw」
ラド「言うか!w」
PL「www」

トビン「はいはい、ボクは装備を調べて、部屋を物色するね〜」
フリン「そうじゃった!」

 ここで入手した戦利品は次のとおり。

戦利品:
 バックラー+1 → シルヴァレンへ
 スクロール3本(ベイルポリモーフ、フライ、ヘイスト) → ラドへ
 フェアル=サスの呪文の書 → ラドへ
  1レベル:チル・タッチ、コンプリヘンド・ランゲージ、ディテクト・シークレットドア、ディテクト・アンデット、ディスガイズ・セルフ、ショッキング・グラスプ、トゥルー・ストライク
  2レベル:ロケート・オブジェクト、レジスト・エナジー、シー・インヴィジビリティ、シャッター、ウィスパリング・ウィンド
  3レベル:アーケン・サイト、クレアオーディエンス、クレアボヤンス、ディスペル・マジック、プロテクション・フロム・エナジー、サモン・モンスターIII、ウィンド・ウォール
  4レベル:アーケン・アイ、ディテクト・スクライング、ファイア・シールド、アイス・ストーム、スクライング、サモン・モンスターIV
  5レベル:サモン・モンスターV、テレパシック・ボンド、テレポート
 ドラゴン・アーマー+1(ファイアレジスタンス)
 ロングソード+1(キーン) → ヴィヌクへ
 ブーツ・オヴ・ザ・ウィンターランツ → ゴールドムーンへ

トビン「で、フェアル=サスはどうするのさ?倒さなくていいの?」
ヴィヌク「まずはドラゴン・オーブについて聞いてみよう」
フェアル=サス「ふん、アレはお前たちに操れる代物ではないわ!」

 彼の口は固く、それ以上は有益な情報は得られそうにありません。

PL「このまま連れて行くわけにはいかんでしょ」
PL「じゃぁひと思いに──」
PL「……」

 暫しの沈黙。

フリン「……じゃ、誰とは言わす、殺しますわ」
DM「誰ですかw」
フェアル=サス「頼む、命だけは助けてくれぇ!」
DM「弱々しく泣き叫んでいますよ」
PL「無様だなw」
シルヴァレン「ちょっと同情心が芽生えたのだが、気が変わった。せめて同胞の手であの世への引導を渡してやろう。誇りに思うがいい、と言って後頭部から射撃して、グサッとトドメを刺します」
PL「あ゛……」

 シルヴァレンの顔に、プシャっと返り血がかかりますが、彼は全く表情を崩しません。

PL「(((( ;゚д゚)))アワワワワ」

 そんな冷酷なシーンも数分後には、泉の水を飲んでまったりフェアル=サスの部屋でくつろぐパーティの姿が。
 ちなみに一回飲んだフリンは効果無かったので、ゴールドムーンに回復させて貰いました。

トビン「フリン、ゴールドムーンに焼かれた傷が一番痛かったんだね!」
フリン「そうそう、善なる光に焼かれる痛みが一番痛かったって……悪役か、ワシはw」


氷の洞窟:〈氷壁城〉第二階層


 小休憩の後、螺旋階段を用心して降りるパーティ。
 ドラゴン・オーブはどこにあるのでしょうか?

 階段を降り、氷でできている滑らかな壁と床の通路を進むと、十字路に出ます。
 左右の通路の中央を左から右へと水が流れていますが深くはなく、向こう岸へと行くことは何とかできそうです。

DM「具体的に言うと、渡るためには〈平衡感覚〉判定をしてもらいます。ただしロープがあれば問題はないでしょう」
PL「じゃ最初の誰かが頑張って渡ってロープを張るしかなさそうだね」
フリン「泳ぐしかないかの?」
ラド「"動物変化のお守り"をハンディ・ハバサックから取り出してフリンに見せますよw」
PL「イカになれって?www」
トビン「それって変身しているとどんどん【知力】が下がって、馬鹿になっていく効果があるんだっけ?」
フリン「ワシ、【知力】10しかないので、これ以上馬鹿になったらヤバイわいw」
ゴールドムーン「ドラゴン・オーブを前にして、イカになっている場合じゃないでしょ!」
PL「ていうか、何に変わるかランダムだしw」

トビン「しょうがないなー。ではボクのクローク・オヴ・マンタレイを貸すから、フリンに泳いでいって貰おう」
フリン「やっぱりワシが行くのか……」
トビン「ボクは〈聞き耳〉や〈忍び足〉でその辺を索敵して来るよ」



 暫くして戻ってくるトビン。
 彼によれば右の方は特に何もありませんでしたが、左手の通路の方の先は少し開けた場所に繋がっており、そこの奥に扉があり、左手に通路が続いているようです。
 さらに彼によればその扉の向うから、何か大きな多足の虫が這い回っている音が聞こえるらしいです。

トビン「ムカデの化け物のような奴がいるのかも」
ヴィヌク「殲滅しておくか?」
トビン「うーん、扉があるし、たぶん虫なら大丈夫?」
PL「足跡とかあるかな?」
シルヴァレン「では通路の足跡を〈生存〉達成値26で捜索」
DM「4つ足の大きな生き物の足跡を発見できましたよ、中央の通路と左手の通路を行き来していますね」

PL「大きな生き物ってドラゴンでは……」
PL「確かにwww」
PL「どっちに行く?」

シルヴァレン「中央の通路に〈聞き耳〉達成値25(+2ドラゴン)」
DM「中央の通路ですね。甲高い、モキューモキューという生き物の声が聞こえますね」
ゴールドムーン「またセイウチ人じゃない?」
フリン「またフェアル=サスのペットか!一体、何種類のペットを飼っているじゃ、この城は!」
PL「またペットの虐殺www」
PL「我々の良心に精神的ダメージを受けるぞw」
フリン「だから酒で誤魔化しておるじゃw」
ゴールドムーン「フリンは欲深いだけでしょw」
PL「www」


竜の卵の部屋:〈氷壁城〉第二階層


 パーティは曲がりくねった通路を進んで行きます。

トビン「オーブって何処にあるのかな?やっぱりドラゴンが持っているのかな?」
ヴィヌク「わからん」

 洞窟の終わりは、少し開けた場所になっていました。
 部屋の至る所で、雪が盛られて盛り上がっており、どの雪の上にもやたらと大きな卵が置いてあります。
 そして、その周りには4匹の白いトカゲ、いや卵から孵った白い竜がキューキューと鳴いています。



トビン「ドラゴンの卵!?」
ゴールドムーン「見て!ホワイト・ドラゴンがいるわ。卵から孵っている!」
ヴィヌク「見なかったことにして引き返しますかw また良心を攻められるw」
トビン「でも邪竜の卵だよ!」
フリン「そう、この卵。割っておかんと、後で多くの人々が死ぬ禍根となる」
ラド「ジュブナイル・サイズか。卵を抱えて街まで持って帰ったら高く売れるかもしれんw モ○スター・ハンターの様にw」
フリン「それは名案じゃ!」
ヴィヌク「そこかよwww」

DM「卵は全部で37個ありますね。孵化した4体は鋭い歯をカタカタと鳴らしながら地面を這いずり回っていますよ」

フリン「決めた!ワシはこのホワイト・ドラゴンの赤ちゃん持って帰るぞ!手懐けて乗騎にしてやる!」
DM「どちらにせよ戦うんですよね、ではイニシアチブ・ロールを──w」

 各人の思惑が交差する中、戦闘開始です。

シルヴァレン「一番手前の子竜に《速射》で弓を、近距離攻撃で+1かな。コロコロ、AC28命中、AC12ハズレ、AC19ハズレ。1発命中ダメージ8点」
ラド「私もライト・クロスボウを構えて前に出よう」
ヴィヌク「おい、大丈夫なのか?」
ラド「たかが大きな白トカゲだ、問題ない」

ヴィヌク「私は移動してフロスト・リーヴァで攻撃、AC31まで命中。ダメージ16点」
フリン「赤ちゃんには、滅茶強いw」
ラド「弱い相手には滅法強いのだなw」

トビン「ボクもフーパックで石を投げる。コロコロ、あれ。AC20でミス」
PL「敵のAC高いな」
PL「子竜とはいえ、外皮は堅そうだぞ」

DM「では、子竜たちの攻撃ですね」

 手前の1匹が目の前のラドに襲いかかります。

DM「全力攻撃だから、噛み付きハズレ、鉤爪2回のうち1発命中、翼2回のうち1発命中。あ、クリティカルか
ヴィヌク「5回攻撃!?」
PL「ヤバイお!」
DM「でも、ダメージ計15点」
ラド「イタタ、だいたい俺クリティカル喰らうんだよなぁ」

 後ろの1匹も、ラドに襲いかかりましたが、こちらは何とかかわすことができました。

ラド「ちょっと油断していたな、危なかったぜ」

 もう1匹は、ヴィヌクの方に襲いかかりました。
 鋭い鉤爪で引っかかれ、翼で切り裂かれます。

DM「ダメージ25点」
ヴィヌク「くっ、痛い。これマジにやらないとマズイぞ。俺、このまま立っている自身がまったくない……」

 残りのドラゴンは近づいてきてヴィヌク達に集ります。
 ヴィヌクは近づいてきた子竜に機会攻撃を浴びせて18点のダメージを与えますが、ドラゴンはそのまま息を吸い込むとパーティに向かって吹雪のブレスを吐きます。
 凍えるような[冷気]の突風がパーティを襲いました。



ヴィヌク「レジスト・エナジーの持続時間は、まだあるぞ」
DM「えっとダメージは19点の[冷気]」
フリン「じゃダメージ減少20あるので効かないなw」
トビン「涼しいw涼しいw」

 危険を感じたゴールドムーンがサモン・モンスターの呪文でセレスチャル・ジャイアント・オウルを召喚開始。
 続くブライアンとデレクも攻撃態勢に入ります。

デレク「吾輩は、インスパイア・カレッジを――」
フリン「今日2回目で最後になってしまうから、止めてくれ!」
PL「ボス戦もあるしな」

 デレク卿は皆をキョロキョロと見回すと、困惑した表情を見せます。

PL「www」
デレク「では、ドラゴンスレイヤーである我が輩は全力攻撃で子竜を斬りつけるぞ。わが剣を喰らえ、コロコロ。2発命中!ダメージ18点」
PL「倒した?通算35点ほど与えているのだけど」
DM「まだ子竜はピンピンしていますよ」
PL「えー!?」

フリン「──役に立たない奴じゃ。やはり先程の戦闘で使わなければよかったのに」
デレク「ピキッ!」
PL「www」

フリン「ワシがトドメを刺してやる。全力攻撃で、1発命中。[冷気]ダメージは入らないから、ダメージ15点だけ」
DM「残念ながら、まだピンピンしていますよ」
フリン「なぬ!?」

 2ラウンド目に入り、シルヴァレンも《速射》で攻撃をしますが、まだ倒れません。

PL「これ勝てないかも──」
ラド「HP100点はありそうだ」
ヴィヌク「ヤバイな。このままだとスリートが来るかもしれない」
トビン「ねぇ、フェアル=サスよりこっちの方が強くない?」
PL「確かにwww」
DM「ちょっとまってwそれフェアル=サスが可愛そうだからw」
PL「www」

ラド「今の内に逃げるか、下がるので機会攻撃をくれ。3匹分か……」

 子竜に囲まれたラドは、その場から脱出を試みますが、子竜の爪が下がるラドを襲います。

DM「ええっと、2匹命中。ダメージは25点」
PL「!?」
ラド「残りHP3です」
PL「うあ!?」

ラド「じゃ今の内にエヴァーズ・ブラックテンタクルスを──」
ヴィヌク「俺のストーン・テンタクルも、スロットに入れてくればよかった!」
ラド「いや、それはお断りしますw」

 たちまち部屋の地面から長さ10フィートほどの黒い触手が現れ、子竜どもに絡まります。

ラド「難易度+18で組み付き判定を、子竜4体分。それぞれ36,29,19,30!」
DM「対抗組み付き判定か。コロコロ、失敗、失敗、失敗、失敗。全部失敗。ちなみに範囲内の卵も破壊されます」

トビン「さすが本場は違うw」
ヴィヌク「いや、俺がスロットに入れていたら、こいつらは赤子の手をひねるようなもんだって!」
PL「そうなの?w」
PL「嘘だぁ!」



ヴィヌク「全力攻撃。コロコロ、ミス。あたらね。逃げとこ」

 散々なことを言われた上に、普通の攻撃も当たらず、下がるヴィヌク。
 可哀想すぎますw

 代わってトビンが〈軽業〉を使って前に出てきました。
 自慢のフーパックでドラゴンを刺しますが、こちらも命中しません。

 絡まれて身動きが取れなくなったドラゴン達は必死に脱出を試みますが、組み付き判定にまたもや失敗。
 そのうち1匹はフリンを攻撃しダメージを与えますが、彼の石の様に硬化した皮膚に弾かれます。

フリン「ふふふ。ストーンスキンの威力、見たか!」

DM「子竜たちは、叫び声を上げていますよ。僕たち出られないよぉ〜助けて〜、お母〜さん、お母〜さん〜」
ヴィヌク「おいおいw俺たちドラゴン語わからないからw」
ラド「(俺はわかるのだけどな……( ゚Д゚)y─┛)」

 ここでゴールドムーンの召喚していた、セレスチャル・ジャイアント・オウル、巨大フクロウが登場!
 
ゴールドムーン「えっとええっと──」
PL「落ち着いて!」
PL「www」
ゴールドムーン「オウルの能力で、子竜達にホーリー・スマイトを放つわ!
PL「出たw」
ゴールドムーン「ダメージは4d8でコロコロ……10点」
ヴィヌク「え!?10点!?」
PL「何だかゴールドムーンの振るd8の目が滅茶苦茶悪くない?」
PL「d8それだけ振って、10点ですかw」



ゴールドムーン「ええっと、まだ私の行動が残っているので、キュア・クリティカル・ウーンズでラドを回復!」
ラド「え?回復量のd8俺が振りましょうか?」
PL「www」
PL「爆笑w」
ラド「いやいやお手間を取らせませんよw」
PL「人のダイスを制して、d8ダイスを振ったPLを初めて見たwww」

ラド「コロコロ、31点回復」
PL「おおスゴイw」
PL「うはっwおkwww」
ゴールドムーン「(´・ω・`)ショボーン」

後日談:
 あまりにも出目が悪いので、ゴールドムーンの中の人にクレリックの命の8面体の買い換えを勧めてみました。
 中の人、帰りに寄ったホビーショップのショーケースの"普通の8面体"を見て、慌てて自分の使っていた8面体を取り出しました。
 その8面体には、1〜4の数字が2つずつ書いてありまして……。
 本人はずっと、8面体とはそういうものだと思っていたのでした。
 
 (;´Д`) 誰か気付けよw

ブライアン「よし、一気に畳み込むぞ!Smite Evil(悪を討つ一撃)!見ていてくれリリス!AC31、AC21まで命中、ダメージ20点」

 ブライアンに続いてデレク、フリンと攻撃が命中し、3ラウンド目に入ってシルヴァレンの《速射》でやっと1匹が倒れます。

 さらにラドの触手による締め付け攻撃に、ヴィヌクも自己回復して体勢を立て直し、続くトビンの攻撃に、少しずつですが確実に子竜のヒット・ポイントを奪って行きます。

 叫ぶ子竜は蜘蛛の糸から必死に脱出を試みたり、冷たいブレスを吐いたりしますが、効果はありません。
 次の1匹をデレクが倒すと、残りの2匹は戦意を喪失したようで、そのまま一気に片付けてしまうことができました。

PL「強かった……」
PL「ジュブナイルがこんなに強いとは──」
フリン「忘れず残りの卵も割っておかねば」

 戦闘終了し、小休憩をします。

ゴールドムーン「ヒット・ポイントが減っている方?」
ラド「俺9点」
ヴィヌク「25点、でも俺は自分で治します」
PL「あ、逃げたw」
ブライアン「私もレイ・オン・ハンズで自己回復」
ゴールドムーン「ではラドは、私のキュア・ライト・ウーンズで──」
ラド「俺が振ります!コロコロ、全快!」
PL「www」
ゴールドムーン「(´;ω;`)ウッ……」

 トビンの〈捜索〉によれば、この部屋にはオーブやめぼしいものは見つかりませんでした。
 やはり、オーブはドラゴンの手の内にあるのでしょうか?
 子供であれだけの強さ、大人のドラゴンを彼らは倒せるのでしょうか?

 リアル小休憩の後、いよいよホワイト・ドラゴンのねぐら?へGO!


スリート、氷壁の白竜:〈氷壁城〉第二階層


 先程の十字路の左手の通路の先から怒りに満ちた雄叫びが聞こえています。

PL「どうする?引き返す?」
デレク「何を言う!ドラゴン・オーブはすぐそこだぞ!」
PL「で、ですよね……」
ヴィヌク「忘れず、セーヴ+1になるおまじない、エイドを自分にキャストしておこう」

 雄叫びが響く氷の回廊を進むパーティ。
 洞窟の壁は霜で覆われていますが、よく見ると氷漬けにされた何人もの人々の死体が氷と霜で壁面に閉じ込められています。

トビン「見てよ、これ!人間だよ!」
ゴールドムーン「スリートの犠牲者だわ」
トビン「何でこんなところに閉じ込められているんだろ?」
フリン「空腹時に食べるんじゃよ」
トビン「ひえぇー」
ヴィヌク「気をつけろ、洞窟を抜けるぞ」

 そこは巨大な空間でした。
 
 この〈氷壁城〉の地下に広がる巨大な空間は、そう、〈暗黒の女王〉の白竜軍の旗竜スリートのねぐらなのです。
 部屋の奥で流れ落ちる滝をバックに、巨大な白い竜の波打つシルエットが目の前に横たわっています。
 背中に畳まれた大きな翼と大きく曲げられた首。その怪物は、金貨や宝石の山の上から、蛇が相手を威嚇するようにシューッという音を立てながら、パーティを待ち受けていました。



スリート『よくもわらわの可愛い子供たちを殺めてくれたね!』

 彼女の怒りに満ちた怒鳴り声が、洞窟中に響き渡ります。

ラド「それ誰がやったのだろう?」
PL「俺らだよw」
PL「しかし、如何にもブレスはきますよって入り口だなw」
ヴィヌク「こんなこともあろうかと、ウィンド・ウォール覚えてきたぜ!」
PL「おおw」

スリート「おや、お人好しのドラゴン卿はどうしたんだい?」

 スリートは目を細めて、ねぐらに侵入してきた獲物を見定めます。

PL「みなシルヴァレンの方を見るw」
PL「|д゚)チラッ」

スリート「そうかい、お前があやつを殺めたのかい」

 目を一掃細めるスリート。

シルヴァレン「ニヤリ。ふん、お前もその運命を辿らせてやろう!覚悟しろ!」

 彼女は、細めた目を飛び出すほど大きく見開くと、

スリート「面白い。お前のその覚悟とやら、受けてみようじゃか!」
PL「シルヴァレン、何だか悪のレンジャーの道を歩んでいるなぁw」
PL「w」

 というわけで戦闘開始します。

トビン「ブレスは( ゜∀゜)いやぁぁぁぁぁー!」
PL「目が笑ってる笑ってるw」
DM「はいはい、饅頭怖いはもういいって。とりあえずドラゴンが最初なんで"畏怖すべき存在"の力を使いますよ。皆意志セーヴしてね」

トビン「皆、ファイトー!」
PL「トビンは完全耐性か」



 達成値は、ゴールドムーン19、シルヴァレン23、ヴィヌク出目1、フリン26、ラド27。

 (つд⊂)ゴシゴシ
 
 (;゚д゚)
 
 (つд⊂)ゴシゴシ
   _,._
 (;゚ Д゚)…?!

ヴィヌク「俺オワタ……」
DM「はいはい、がっかりしないで。24以下はお仲間だよ〜。いろんなロールや修正に-2のペナルティね!」
シルヴァレン「私もか……。orz」

 ブライアンもデレクも失敗し、ドラゴンの恐怖に打ち勝ったのはフリンとラドとトビンだけ。

 そのまま白竜は息を吸い込んで、パーティに凍えるような吹雪のブレスを吹きつけます。
 今度は反応セーヴです。



 達成値はラド、ヴィヌク19、ゴールドムーン18、フリン出目1、トビン26、シルヴァレン24。

DM「では今度は全員失敗ですね。皆ダメージ23点喰らって下さい」
トビン「26でも無理なの!?」
DM「残念でしたw」
PL「DM嬉しそうだw」
PL「でも皆レジスト・エナジー・コールドがあるので[冷気]ダメージ減少20点あるから──」
トビン「なんだ3点じゃんwしかも《身かわし》あるから半減ダメージで実質ゼロ!」
DM「まだ効果時間が続いているのか──」
ヴィヌク「術者レベル/10分なのでw」

トビン「ではボクの番だ。このまま急所攻撃は無理そうだから、敵の機会攻撃範囲に全力移動します。〈軽業〉使って──出目1振っても大丈夫から余裕!ホワイトドラゴンバカだから呪文使ってこないだろうしw」

ブライアン「次は私。ここで私はやられる訳にはいかない!同じく全力移動で前進!」

ラド「俺の番か、もうヘイストしかないな。よし全員入るな。加速の呪文ヘイストを発動。皆、全力攻撃回数追加一回、移動速度倍、攻撃ロールとACと反応セーヴに+1のボーナス!」
トビン「よしよし、やっぱりこれがなきゃ!」
ラド「次は、《ヒロイック・サージ》を使って下がっておく」
フリン「意思セーヴには成功した癖に、ちと弱気じゃのw」

ゴールドムーン「私の番ね。リムーヴ・フィアーでヴィヌク、シルヴァレン、それから自分の恐れを取り除きます。そして同じく下がります」
ヴィヌク「ありがたい!」

デレク「よし吾輩は、今度こそ万感の思いを込めてインスパイア・カレッジ!今こそ君たちの実力を出す時だ!(松岡修造ばりにw)攻撃ロールとダメージロールに+2、魅了と恐怖セーヴ+2の指揮ボーナス!」
トビン「キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!」

フリン「デレク卿の励ましはいつも元気がでるのう!道は開けた!機会攻撃を喰らうがここはもう突撃あるのみじゃ!行くぞ!」
DM「ドラゴンの機会攻撃は──AC19まで。ハズレ」

 ドラゴンの鉤爪がフリンの頭をかすめますが、フリンはそのままフロスト・グレートアックスを振りかぶって巨大な白竜目がけて突進して行きます。

フリン「突撃、コロコロ。AC35まで命中じゃ!あ、冷気に対する耐性ある?」
DM「色からしてあるでしょうねw」
フリン「はぁ。ダメージダイスが一個減るわ……」
ラド「この〈氷壁〉で、そのフロスト系の武器はありえないからw」
トビン「それきっと、マスターの罠だよw罠w」
PL「www」
フリン「それでもこれが、ワシの武器の中では一番なのじゃ……ダメージ17点」



シルヴァレン「私は《速射》で全力攻撃!AC31命中、AC18ミス、AC30ハズレ、最後は出目20→出目1で通常命中!ダメージは計19点」
トビン「敵のACは31!?」

ヴィヌク、「殺戮意欲に燃えているな、シルヴァレン。俺は、敵に接敵して攻撃しよう。ドラゴンは《迎え撃ち》持ってないよね?」
DM「《迎え撃ち》による機会攻撃はありませんでしたよ」
ヴィヌク「コロコロ、これ当たらないな。AC29……ハズレた」

 2ラウンド目に入ります。

 ドラゴンの目の前に立っているのはヴィヌクとフリン、その後ろにトビンと続きます。
 スリートは、まずは屈強そうなドワーフに狙いを定めると、全力で攻撃を開始しました。
 鋭い顎でドワーフを噛み、鉤爪で引っかき、さらに翼を広げて叩き潰し、巨大な尾で打ち砕こうとします。

トビン「噛み付き、爪×2、翼×2、尻尾の6回攻撃!?」
ヴィヌク「俺1ラウンドも持たないかも……」
DM「噛み付きAC40は、命中で25点!爪1回がAC34で命中19点、翼は2回当たり22点+17点、尻尾はミスです」
トビン「大丈夫?フリン?」
フリン「ストーンスキンのダメージ減少10/アダマンティン(90ダメージまで)があるので、えっと今ヒット・ポイント62。ストーンスキンはあと44点分で消えるわい」
ヴィヌク「アングリフがいないと持たないな──」
トビン「全く、ローラナと何処で何をしているんだかwww」
PL「www」

ブライアン「ここは僕たちで何とかするしかないぞ! 我が名誉はわが命!エスト・スラールス・オス・ミサス!"Strength of Honor"を発動!【筋力】に+4の士気ボーナス!ウォーーー!」

PL「そのセリフ、久々に聞いた気がするw」
PL「今日言う人がいないからwww」
PL「確かにwww」

 騎士の名誉を賭けて、ドラゴンの機会攻撃の範囲内を臆することなく、立ち向かっていくブライアン。
 しかし、その隙を突いてドラゴンの鉤爪が彼の肩に食い込みます。

DM「ドラゴンは機会攻撃しますよ。コロコロ、AC23まで命中!ダメージ22点」
ブライアン「ぐぉぁ……何くそ!さらに悪を撃つ一撃!スマイト・イーヴィル!! コロコロ、AC36まで命中!ダメージ16点、どうだ!我が剣を喰らってまだ生きているのか!」

トビン「生きているでしょw」
PL「www」
ラド「今50点くらい与ダメージがいっているはず」
フリン「50点じゃさっきのチビドラも倒せんぞw」

ラド「うーん、ここはファイアボールでも撃っておくか。呪文抵抗(SR)を抜けるかが問題だ。コロコロ、16」

 ラドの放った炎の玉はドラゴンの頭上で爆発しますが、ドラゴンの固い鱗の前にファイアボールの爆風がカッと消えてしまいました。

ラド「抜かった。火力が弱かったか……」
スリート「おや?どうしたのじゃ、先程までの威勢は!わらわにお前たちの力を見せてくれるのではなかったのか?もっと楽しませてくれるのではなかったのか?カッカッカッ」

 ラドを見据えて、笑い出す白竜。



トビン「よーし、ここは新しく覚えたハンドラーの技、"ハイド・イン・プレインシフト"を使ってブライアンの後ろに隠れつつ、フーパックで急所攻撃を入れてみるよ!〈隠れ身〉達成値33」
PL「おおw」
DM「ドラゴンの対抗《視認》判定30失敗です」
スリート「ぬ?ケンダー、何処へ消えた!?」
トビン「ここでフーパックを使って攻撃、コロコロ。AC27まで命中だ……ってミス。そんなぁ……」
フリン「ケンダーは一体何をしておるのじゃw」

ハイド・イン・プレインシフト
 ケンダー特有の上級クラス・ハンドラーのレベル5のクラスの特徴。
 通常、敵に見られている場合は〈隠れ身〉を行うことができませんが、ハンドラーはこの能力により、敵の視界内にいても1サイズ以上大きな生物もしくは10フィートの遮蔽の中にいる限り、影に隠れることができます。

ゴールドムーン「私もシアリング・ライトで応戦するわ!ミシャカルよ、灼熱の光の槍を我が敵に!SRは──コロコロ、15。失敗」

 ゴールドムーンの手から焼け付くような光の槍がドラゴンに飛んで行きますが、ドラゴンの鱗の前でふっと消えてしまいます。

フリン「何じゃ、呪文が効かんのか!?」
ラド「すまん……」
フリン「ワシは5フィートステップして敵の側面に回り込み、全力攻撃をするぞ!AC22ミス、AC21ミス、最後は出目20だけど通常命中じゃった……ダメージ16点。これが3倍ダメージならなぁ(´・ω・`)」

ヴィヌク「──勝てる材料が無い」
シルヴァレン「私は《速射》でAC27、AC29、AC10、AC32。最後の1発だけ命中でダメージ13!このまま少しずつでも削っていけばきっと──」

DM「はい、ここでムービーシーンですよ〜」

 静まり返った〈氷壁城〉の中を走り抜ける騎士とエルフの女性。

アングリフ「早く皆のところへ辿り着くぞ!ローラナ!走れ!」
ローラナ「はい、アングリフ様!」

 氷漬けの騎士を弔った彼らは仲間の跡を追っていました。

アングリフ「!?」
ローラナ「どうしましたアングリフ様!?」
アングリフ「ブーツの紐が切れた」
ローラナ「それは何か不吉なことが起こる前兆かもしれません」
アングリフ「よし、急ぐぞ!ローラナ!」
ローラナ「はい!アングリフ様!」

ヴィヌク「(|| ゚Д゚)俺、今死亡フラグ立った……」
DM「ささっ、ヴィヌクの番ですよ〜」

ヴィヌク「もう涙目で全力攻撃しかないよ……。フロスト・リーヴァで攻撃!1回目ハズレ、2回目クリティカルチャンス、でも普通の命中、続く3回目ハズレ。計ダメージ18点」
トビン「ヴィヌク、逃げてーぇ!」
ヴィヌク「ええい、ここで《ヒロイック・サージ》を使用!コロコロ、ハズレ。(´Д⊂ モウダメポ

スリート「ふ、気合が足りないぞ、ソラムニアの騎士よ」

デレク「ヴィヌク、しっかり見ておけ。吾輩がお手本を見せてやろう!喰らえ、悪を討つ一撃!AC32まで命中!」
PL「おおw」
PL「デレクさんかっけー!」
PL「デレクさん流石!」
DM「あれ?ゴメン、デレクは"悪を討つ一撃"を使えなかったw
PL「何ぃ!」
DM「じゃ気分だけってことでw」
PL「エアー・スマイト・イーヴィルですかw」
DM「ダメージは9点w」
PL「とんだお手本だw」

 隣で見ていたブライアンが、彼はあの技を使えたっけ?という顔で首を傾げているところで、3ラウンド目に入ります。

 次はホワイト・ドラゴンの攻撃です。

DM「さて。誰を攻撃しようかな〜、コロコロ。よしヴィヌクだな」
ヴィヌク「1ラウンドで沈みます。自信がありますw」
DM「そんな自信、要らないからw」

DM「噛み付きAC32で命中、翼はハズレで、爪と尻尾は──ゴメン、出目20が3つ出た。でもクリティカルは尻尾だけね」
ヴィヌク「(((( ;゚д゚)))アワワワワ」

 白竜の鋭い顎に噛みつかれたヴィヌクの体に、両腕の鈎爪が深く食い込みます。

ヴィヌク「ぐあァァァーー!」
DM「ダメージは──噛み付き25点、爪×2回で38点、尻尾のクリティカルは50点。全部で113点
ヴィヌク「ヒット・ポイントマイナス36、完全死亡(Complete Death)」

 さらに追い打ちをかけるように白竜の巨大な尻尾がヴィヌクの体に叩き込まれると、彼はそのまま動かなくなりました。

PL一同『ヴィヌクーーー!』

ブライアン「よくもヴィヌク卿を!悪を討つ一撃!」

 仲間を殺された怒りを剣に込め、ブライアンの悪を討つ一撃がドラゴンに浴びせますが──剣は虚しく空を斬ります。

スリート「悔しいか!だが、わらわの怒りはそんなものではないぞ、人間!」



ラド「では、ウォール・オヴ・ファイアー! 炎の壁を敵の後ろへ展開し、逃げ場を塞いでやる!!!呪文抵抗は──26、通した!まずは5点の[火]ダメージ!」
スリート「チッ!この小癪な魔法使いめ!」

トビン「足止め袋を持っているのだけど、超大型の敵には使えないんだよね」
DM「そうですね」
トビン「さっきの下手に喰らうと、2回死んでお釣りくるかならぁ……。ここは一旦下がろう。下がりながらフーパックをライト・クロスボウに持ち替えて終了」

ゴールドムーン「皆傷ついているわね。私がトビンの代わりに前に出て皆にヒーリング・サークルをかけましょう!これでヒット・ポイントが1d8+9分回復するわ!」
ラド「まぁd8は、自分らで振ればいいんじゃないかな?」
フリン「いや、ワシはゴールドムーンを信じて振ってもらうぞ
ゴールドムーン「そんなに見つめられるとプレッシャーが……。コロコロ、出目4だから13回復。今回は比較的マトモでしたw」

フリン「ヒット・ポイントは75まで回復したが──そうじゃ!ワシにはアレがあった!
トビン「アレ??」
フリン「回復の泉の水の入ったボトル」
PL「www」
ヴィヌク(死亡中)「ありえねぇ!今飲むのは絶対ありえねぇ!
トビン「しかもさっき飲んだ時、効かなかったんじゃw」
フリン「あれから時間が経っておるし、もしかしたら──ってダメかのう」
ヴィヌク(死亡中)「とにかくダメージ出せる人、出して!!」
フリン「ちぇっ、五月蝿い死人じゃのぅ……」
PL「www」

フリン「じゃ攻撃。AC33命中、AC27ハズレ、AC32命中!合計ダメージ22点」
シルヴァレン「私も《速射》で4発。コロコロ、3発命中。ダメージ計35点!」
デレク「吾輩も行くぞ!コロコロ、1発命中!ダメージ12点!」

スリート「うぬぬ、またもやソラムニアの騎士か!次はお前を殺してやる!!」

 さて、ヴィヌクが戦列から外れ、戦いは長期戦の様相を呈してきました。
 ここで4ラウンド目に突入します。

 ドラゴンは、デレクに狙いを定めて全力攻撃を仕掛けます。

DM「噛み付き命中、爪は1発命中、翼も1発命中、尻尾も命中で、計4発。合計ダメージは、えっとぴったり100点」
PL「うはwデレク、まだ立ってる?」
DM「あ、デレクさんもお亡くなりになりました」
PL「え!?マイナスいくつ  !?」
DM「ヒット・ポイント83だったので、マイナス17点。ヴィヌクに続いて完全死亡ですね
PL「何ぃ!?」


 白竜の鋭い牙と爪で体を切り裂かれ、大木の様な尻尾でゴミのように突き飛ばされた騎士は、地面を転がってそのまま動かなくなります。
 そして、うつ伏せに横たわる彼の体から、大量の血が溢れ出てその場を赤く染めていきます。

ブライアン「デレク!?おい!返事をしてくれ!!」

 ヴィヌクに続き、彼の命はそこで尽きました。

PL「"ドラゴン乱舞"が集中したらこんなもんだよなぁ」
DM「残念ながら、ピクリとも動きませんね」

PL「あれ?デレクが倒れたらインスパイア・カレッジの効果が消えてしまう?」
DM「いやデレクのレベルなら一応5ラウンドは継続するはず」
ゴールドムーン「きっと皆の心の中にデレクはいるのよ!」
PL「おおw」
PL「確かにwww」
ヴィヌク(死亡中)「お、俺のことも思い出して……(´;ω;`)」
PL「www」

ブライアン「ヴィヌクのみならず、デレク卿までも……俺は、俺はどうしたらいいのだ──」

 動揺しながら攻撃するブライアンの攻撃はドラゴンに掠りもしません。

トビン「ブライアン、シッカリしてよ!!」

ラド「次は私の番か。まずはウォール・オヴ・ファイアーの継続ダメージが6点」
PL「地味に削れてはいるw」
PL「しかも白竜だから炎には脆弱性を持ってそうだw」
ラド「よし。再度、ファイアボールだ!SRは──26、通した!ダメージ33点!」

 ドラゴンは反応セーヴに失敗し、炎の爆風をまともに受けます。

スリート「ぐぁーー、熱いぃーー!!」

フリン「このまま畳み込むしかないのう」
シルヴァレン「ドラゴンの番が来るまでお前が生きていればいいか」
トビン「よし、ボクが"ケンダーの罵り"で逆上させて何とか隙を作ってみる!」

 出ましたケンダーの罵り攻撃です。
 思いつく限りの悪口を言って相手を逆上させる諸刃の剣。

トビン「やい!白いトカゲ野郎!一匹ずつ相手にしないで、入り口の人間たちみたいに、ブレスを吐いて一気にボクらを氷漬けにしてみろよ!本当は出来ないんだろ!コロコロ、〈はったり〉達成値45でどうだ!」
PL「うはw45w」
DM「それ無理です、こっちは出目1だしw」

スリート「何じゃと!そこのケンダー!これまで無視しておったが、今度の獲物はお前にしてやる!」

トビン「うはwもしかして大ピンチw」
ラド「トビン、無茶しやがって……w」
トビン「でも攻撃がブレスなら助かるよ!しかもこれで敵のACは29になったはず!」

ゴールドムーン「次は私の番ですね。マジック・サークル・アゲインスト・イーヴィルを発動!私の10f以内の味方のACとセーヴに+2、そして前衛に近づく!この者たちに女神の加護を!」

 彼女を中心として女神ミシャカルの慈愛に満ちた聖なる力が彼らを覆い尽くします。



 覚悟を決めたパーティは、逃げ去ることもせず巨大な竜に向かって行きます。

フリン「よし攻撃じゃ!コロコロ、3回攻撃中1回命中、ダメージ9点──。シルヴァレン、後は頼んだぞ!

覚悟を決めたパーティ
絵:ふー画伯

トビン「次はドラゴンの攻撃が来るよ。シルヴァレン、チャンスは今しかないんだ!」
ブライアン「ヴィヌクとデレク卿の仇を取ってくれ!誇り高きエルフよ!」
ゴールドムーン「討って!シルヴァレン!!〈真の神々〉が私たちを見守っているわ!」

 シルヴァレンは仲間を見て小さく頷くと、素早く数本の矢を番えて白竜に狙いを定めます。

シルヴァレン「スリート!最初に言った通り、これでお前に引導を渡してやる!!」

 流れるように次々と連続して弓を引き、矢を放っていくシルヴァレン。

シルヴァレン「1発目はAC29で命中、2発目AC24でハズレ、3発目はクリティカル成功!4発目はAC22ハズレ。ダメージ計33点!」

 彼が放った4本の矢の内、2本がホワイトドラゴンの体の深くに突き刺さります。

スリート「そんな攻撃、わらわにはきか──グフッ……何!?ば、馬鹿な

 突然、苦痛の形相を浮かべる彼女。
 その矢の一本は白竜の肩を、そしてもう一本は白竜の心臓を射抜いていたのです。

スリート「そんな──、わらわがこんなエルフの小僧どもに殺られるとは、わらわは認めぬ、認め……ぬ……」

 その巨体を震わせながら、ドーンと大きな地響きと共に倒れる白竜。
 その痛みに苦しみながら、かん高い叫びを何度か発すると、そのまま動かなくなりました。

シルヴァレン「やったー!」
ラド「おめでとうございます」
トビン「やったね!」
PL「パチパチパチ(拍手)」



フリン「ドラゴンは倒したが、ワシらも大きな犠牲を出してしまったな」
トビン「ヴィヌクとデレク──」

 勝利の喜びも束の間、感傷に浸るパーティ。

ブライアン「ヴィヌク卿、そしてデレク卿、彼らこそ真の騎士だった──。きっと後世の者は語るだろう」

 悲しむケンダーの肩に手を乗せるブライアン。

トビン「……うん」
ブライアン「そして、彼らの残した善の芽吹きは必ず皆に根付き、やがては邪竜を打ち払うだろう」

ラド「(たぶんゴールドムーンのレイズ・デットで生き返すことができることを言うべきか言わざるべきか……)」


DM「コホン。スリートが倒れた後ろには宝の山がありますよ」

フリン「あ゛ーーー!よし行くぞ!邪魔じゃ!邪魔じゃ!どけいどけい!」
PL「フリンwww」

ヴィヌク(死亡中)「このドワーフ、もう俺のこと忘れてやがる──」
ラド「てか、とりあえず俺がウォール・オヴ・ファイアーを解除するまで待ちなよw」
PL「www」
フリン「アチアチッ!4点や5点、火傷しようと構わぬは!」
PL「フリン、必死だw」
ラド「近くに寄った時点で2d4の[火]ダメージ、さらに通り抜けようとすると2d6+9の[火]ダメージなので、結構きついよw」
フリン「仕方ない!思ったより火の勢いが強いので立ち止まるぞ!おい!早く消すのじゃ魔法使い!
PL「ダメだこりゃwww」

 その後、白竜の残した宝の山の中にドラゴン・オーブが見つかります。
 しかし、彼らの今回の危険な冒険の代償は余りにも大きかったのです。
 生き残ったブライアンを筆頭に、オーブを回収したパーティは、この報告と仲間の騎士を弔うため、一路、ソラムニアの騎士団の本拠地、サンクリスト島を目指すのでした。

戦利品:
・ドラゴン・オーブ
・ブレーサーズ・オブ・アーマー+2
・リング・オブ・カウンタースペル
・金貨7,350gp
・新鮮な水の真珠×4
・深い青色のスピネル
・アレキサンドライト×3
・金色のトパーズ×2
・猪の毛皮のクローク
・銀の仮面舞踏会用マスク
・豪奢な衣服
・水晶製の枝付き燭台
・ヴァレンウッド製の宝箱
・ラピス・ラズリの付いた銀飾りの腕輪
・象牙と黒曜石製のチェス
・プラチナ製の壁鏡
・青いサファイアの付いた金の腕輪
・水晶の像

フロスト・リーヴァの歌


 パーティの〈氷壁城〉への冒険と、悪のドラゴン卿フェアル=サスに対する勝利は、荒涼の地に住む〈氷原の民〉の間で伝説となりました。
 その伝説は、今でも村の僧侶によって語り継がれ、武勲への思いも新たに、あまたの歌が吟じられています。

我こそ彼らを連れ去りし者、我が名はラガートこれを語る

彼らは十人、熱き国から訪れし者
北方で誓立てし4人の騎士たち、
エルフの姫君に弓使い、歴戦のドワーフの戦士、
身軽なケンダーと、異端の魔術師、
そして真の神々の祝福を受けし蛮族の姫

白熊に導かれし彼らの力 
我らを襲うサノイどもをなぎ払い、
ミノタウロスに狼どもを撃ち破る

そして氷を走る船に乗り、我らの長に導かれ
彼らは至る、断崖に建つ〈氷壁城〉へと

待ち構えたるはフェアル=サス、ドラゴンと狼の主
白き鎧は目くらまし、白き氷上に太陽も血を流す、狼達を召喚す
英雄たちを飢えたナイフが取り囲む、主の眼に導かれ

蜘蛛の糸にて彼を捕らえた英雄達は、
凍てつく吹雪を物ともせず〈破霜斧〉を振り下し、
ケンダーが武器にて、狼王が倒れれば、
頭を失いし狼群は静まりぬ

オーブを求めて突き進む、氷の洞窟の最奥部へと
ドラゴンの猛児と卵の始末、そして母親スリートと

最初に円陣から欠けたるは騎士ヴィヌク、
暴れる白竜の鉤爪が彼を襲い、巨大な尾に砕かれる

次なるも騎士、デレク
巨大な翼に叩かれて、志半ばで永久へと旅立つ

だが、英雄たちは諦めぬ
魔術師が炎にて白竜の鱗を焼き焦がし、
ドワーフが魔法の斧にて竜の皮膚を斬りつける

蛮族の姫が希望の光で皆を癒し、
最後にエルフの矢が白竜の心臓を貫くと、
竜は倒され、静寂が訪れる

かくして竜の宝を手に入れし英雄は、
青や白に脈動せしオーブを手に入れた

物言わぬ若き騎士らを負い 氷の城より彼らは戻り帰ぬ
しんがりはドワーフ、大きな袋をふくらまし

我こそ彼らを連れ去りし者、我が名はラガートこれを語る


■ あとがき

 最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
 
 前回のセッションのリプレイのアップからほぼ2ヶ月が経ってしまいましたが、どうにかアップロードすることができました。
 今回も、何とか次のセッションには間に合ったので、一先ほっとしています。
 
 今回は、氷壁城編ということで、ドラゴン卿フェアル=サスを倒し、ドラゴン・オーブを守っている白竜スリートを退治する展開でしたが、いかがでしたか?
 序盤であっけなくドラゴン卿を倒してしまって油断していたこともあり、最終戦でパーティの一人ヴィヌク卿と、NPCのデレク卿を失ってしまいました。
 白竜はクロマティックドラゴン(有色竜)の中でも一番弱い竜のはずなのですが、やはりD&Dのドラゴンは万物の長だけあって、なめてかかると死人がでますね……。
 小説では、ソラムニアより派遣された三人の騎士の中ではデレクだけが生き残るのですが、我々のキャンペーンではブライアンが生き残ってしまいました。これはリリス嬢との愛の力のおかげなのかどうかわかりませんが、今後の展開に期待したいと思います。

次回は?


 ハラルド達〈氷原の民〉の船により、パーティはアイス・マウンテン湾から遥か北のサンクリスト島に向けて出航しました。
 近隣に見えていた氷河や流氷も数日も経つと見えなくなり、外海に出ると船は風に乗り、波をかき分けてどんどんと進み始めます。
 甲板を吹き抜ける暖かく乾いた潮風が、まるで彼らを未来の希望へと導いているようでした。
 
 目指すは、サンクリスト島のホワイトストーン。
 そこで開かれる秘密会議には、ドラゴン軍に対する戦いについて良いニュースがもたらされるはずです。

 デレク卿とヴィヌク卿の遺体とドラゴン・オーブを載せ、船は北に進みます。
 
 それでは、次回もまた読んで下さい!


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