お待たせ致しました、
「赤い手は滅びのしるし #6」プレイレポートです。
えー、気がつけば秋も終り、本格的に寒くなってきました。
夏からやっているDM植埜さんの本キャンペーンも今回で通算7回目。
メンバーはいつもの面々です。
・アラストール/ミヤ … 回復役のパーティの紅一点。生き返ったばかりのピチピチ。
・ジュニーニョ/ひげお … 女泣かせの不粋のファイター
・フレリオ/白金 … 森エルフの故郷を勘当された、さすらいの肉体派モンク
・バルタン/ゆづる … 最近コスプレのウケが悪くて落ち込み気味のウォーロック
・エルギアン/私 … 炎の芸術を追求する知性派ウィザード!(・∀・)今回もぶっぱなすZE!
ちなみに、いつものフレリオの中の人、店長さんはご家庭の事情より本日は欠席。
かわりに急きょ、ゆづるさんの紹介で招集された、
白金さんがフレリオを動かすことになりました。
前回までのお話
竜魔将コスを倒したパーティたち。そこで知ったのは、
恐るべきアザール・クル率いる赤い手の軍勢のエルシア谷侵攻計画だった!
敵の軍勢の足止めには成功したパーティは、
エルシア谷最大の街ブリンドルまで帰還する。
ブリンドルの男爵ジャルマース卿に迫る危険を知らせ、
次の竜魔将を倒すため、一路レストの廃都に向かったパーティたち。
レストが滅んだ獅子王の呪いとは何か!?
レストの黒沼に住むエルフとリザードフォークの存在と、
黒沼の廃都で待ち受ける竜魔将サールヴィス率いる軍勢たち。
アザールクルの命令で動いている彼らの目的とは!?
そんな中、アラストールは8首ヒュドラの凶牙に倒れた…。
生と死の狭間で
アラストールは見憶えがある村にいました。
恐ろしい怪物の群れがドレリンの渡しに侵攻しています。
村の空が戦火の煙で灰色に染まっており、
凶悪なホブゴブリンや巨人などが村を襲っています。
フード姿の一人が、そのフードをとります。
彼は仮面をかぶっており、目の前の兵士に手を当てると何かをつぶやきました。
アラストールは仮面の顔をよく見ようとしたところ、
彼はアラストールの存在に気がついたのか、
彼女の方をギロっと見たところ、
「おい!しっかりしろ!気がついたか?!」
彼女の魂はあるべき肉体に戻り、
息を吹き返したのでした。
「ドレリンの渡しが敵の手に落ちました…」
おとり
黒沼、8/18朝。
先ほどのヒュドラとの戦闘で戦死したアラストールは
パーティのメンバーに生命の杖によって、
ちょっと経験値が減ってしまいましたが、
何とか生き返ることができました。
体勢を整えた後、再出発です。
〈視認〉チェックを行なうと、東方向0.5マイル先に背の低い丘があり、
ねじくれた木が2本生えているのがわかりました。
その下には何か大型の生き物が動いていないがいるように思えます。
"I can fly !!"
レベルが上がり、常時飛行能力を得たバルタンが、
さっそく近付いて空から偵察します。
巨大な鳥がうずくまっているように見えます。
降りて近くで見てみると死んでるようです。
彼の能力である魔法感知をすると、
近くに何か箱のようなものがあり、
そこから魔法のオーラを感じました。
一旦パーティのところまで戻って事情を話し、
全員で用心しながら近付くことになりました。
小高い丘まで30分で到着、時刻は9時くらいです。
アラストールはディテクト・イービル(悪属性の感知)をしながら
近付きますが特に反応がないところをみると大丈夫そうです。
パーティ随一の知識を持つ博学のエルギアンが〈知識〉判定。
「うむ。ジャイアント・アウル(巨大梟)だな。」
梟はピクリとも動かず、やはり死んでいるようです。
そこでバルタンが宝箱に近づいたとき、
いきなり翼が生えたトカゲのようなものが近くに出現!
エルギアンとバルタンが〈視認〉に成功したので、
最初の戦闘(敵の不意打ち)ラウンドには行動ができます。
「マスター、それは…」
DMは発売されたばかりの、
ドラゴンの生態について書かれた『竜の書』をみてます。
「かんべんしてくれよ…。」
ひょっとしてサールヴィスのまわし者か!?
てか、初戦からドラゴンか!?
と思いきや、格好は剃刀みたいな翼を持つ爬虫類で、
ドラゴンとは微妙に違います。
まずはバルタン、「ドラゴンチックなのがいるぜ!」と叫びながら、
持っている足止め袋を投げて命中!
ジュニーニョは敵の攻撃を《回避》しながら攻撃します。
命中!16点のダメージ。幸先いいなぁ。
ドラゴン?はジュニーニョを攻撃しますが、回避され当たらず。
エルギアンとアラストールは全力移動で茂みに隠れます。
ブレスなんて食らったらひとたまりもありません。
バルタン「俺たちをコス様の手のものとしての狼藉か!」と言いつつ、
ビビビーッと怪光線を命中。21点のダメージ。
ドラゴン?「なに?コス様の手のものだと?それならばなおさらだ!」
剃刀状の翼による攻撃がジュニーニョに命中!
さらに噛み付き攻撃も命中し、計38点のダメージを受けますが、
ジュニーニョは《肉を切らせて骨を断つ》を使い、反撃。ダメージ33点。
そこに、フレリオの攻撃が命中し、敵は撃沈しました。
後ほどDMに聞いたところ、グリーンスポーンレイザーフィーンドという
ドラゴンもどきの魔獣だったようです。
さて、とりあえず回復せねば。
ジュニーニョはあまっていたキュアライトウーンズのポーションを、
計5本飲んで、31点回復。不器用ですから。
次に側の茂みの中で魔法のオーラを放っていた錆びついた箱を
フレリオが「どうせ俺の役なんだよなー」とか言いながら?、
あけると中には次のようなものが入っていました(あとで鑑定)。
・レイピア+2
・リングオヴプロテクション+2
・ヘッドバンドオヴインテレクト(【知力】+2)
・パールオヴパワー(Lv2)
# ちなみに前回入手した2つのブレストプレートはどちらも+1の鎧だったようです。
次に巨大梟の死体を調べたところ、恐らく奴に喰い殺されたのでしょう、
鋭い刃物で切り割かれた痕や、肉を喰いちぎられた痕などを発見しました。
また、足に50gp相当のヒスイのはめ込まれたリングを発見。
エルギアンが読んだところ、エルフ語で『リオキオ』と書いていました。
さて出発するかというところで、東の空からこちらに向かって何かが飛んで来ていることに気がつきます。
速き矢のキリヤル
奇妙な風の音がして、五体の巨大な梟が上空を二度ほど旋回すると、
パーティたちの近くに降り立ちました。
倒れていた梟との違いは、エルフが乗っていること。
彼らは梟から降りると、パーティを問い質しました。
「あなた方は何者だ? してここで何をしてなさるのか?」
梟が倒れていたので、近付くと、
ドラゴンもどきに襲われたという旨話します。
彼は少し考えたあと、仲間に指示を出して倒れていた
ドラゴンモドキ(グリーンスポーン)の死体の腹を割いて、
喰われたエルフの仲間の死体を取り出しました。
「奴に喰われていたのか…。
とにかく、部族のところまで同行してもらおうか、」
こいつら、噂に聞く沼エルフ、ティリキトルじゃね?
「速き矢のキリヤル?」
エルギアンとフレリオは、彼の名とフレリオの兄の
アイリールに授かった矢を見せ、
怪しいものではないとアピールしました。
「なるほど、おまえたちが森エルフたちに縁があるものだとは
わかった。とりあえず、部族のところまで来てくれ。
おまえたちの馬は我々の仲間が連れていくので心配無い。」
少なくとも不審者の疑いは晴れたようです。
星の丘
パーティたちを乗せた梟は、音を立てずに飛行します。
梟の背中に必至にしがみつくこと2時間、
彼らの野営地が見えてきました。
時刻は11時くらいです。
湿地の中に盛り上がった丘があり、
まわりは茂みに覆われています。
丘には何十ものテントと、いくつかの建物が見えます。
パーティたちが小さな池の上に位置するベランダに到着すると、
エルフたちがテントから外にでてきました。
キリヤルが笛をふくと、梟たちはねぐらの方に飛んでいきました。
[地図]
主な建物は3つ
・寺院5番
・集会所6晩
・小さな池の上に位置する4番
「まずは我々のリーダーに会ってもらう」
少し待たされたあと、キリヤルに中に通されました。
部屋の奥には、少し歳を経たように見える女エルフと、
質素な茶色と緑色の服を着た若い女エルフがおり、
若い女エルフの方は悲しそうに泣いています。
彼女らはリーダーのセリリアと、夜影のトレララと名乗り、
「わたしたちの土地に外からの来訪者がくるとは、
この黒沼になんのごようでしょうか」
話しを始めました。
バルタンが今までの事情を話します。
セリリア「グリーンスポーンを倒したことに感謝します。
トレララの弟が行方不明になっていたのですが、
まさか、スポーンの餌食になってしまったとは…。」
「あなた方もみたとおり、黒沼は危険な場所になりつつあります。
付近のリザードフォークも、長い間、我々の悩みの種でしたが、
新たなる災厄が我々に訪れるとは…」
彼女が言うには、
・セリリアの夫は野蛮なリザードフォークに殺されていたが、今は均衡状態にあった
・数カ月前からホブゴブリンたちがレストの廃虚に陣取って何かしている
・リザードフォークを配下に置いている
・わたちたちはスポーンをこの数週間で何体もみかけた
・冷酷で狡猾なホブゴブリンの族長や大型の黒いドラゴンがいるらしい
「ホブゴブリンどもは短命な種族とはいえ、その性格は反比例して、
獰猛です。どうか我々とともに戦ってくれませんか?」
とバルタンが切り出しました。
「レストの災いを取り除いてくれましたら、支援いたしましょう。」
バルタン「わかりました。といっても我々の戦力も不足しているため、
誰か一緒に付いてきてくれると心強いのですが…」
セリリア「我々には禁忌があり、かの地に踏み入れることは…」
「私がいきます!」
先ほどまで泣いていた若い女エルフが突然声を上げました。
トレララ「私がいきます!弟のラニカルの仇をとらせてください!
私は皆さんの傷を癒すことができ、歌ではげますことができます!
きっと力になるでしょう」
パーティ一同「それは心強い」
セリリア「…、わかりました。よいでしょう。
まずは寺院を訪ねてください。
雪の外套というものが力になってくれるでしょう」
ここに来るときに空から見えた寺院に行ってみました。
概観は大きな太い木の枝を利用して作られており、
中は大きな円形の礼拝堂になっていました。
どうやら、Corellion Larethian の教会のようです。
雪の外套のイリアンという者が出てきて、
パーティの話しを聞きます。
ここで未鑑定だった品々を鑑定してもらいます。
・前回の関所で手に入れた弓
→高品質コンポジット+1
→コンポジット+1
彼?彼女?にレストの廃都のことを尋ね、情報収集を行ないます。
・かの地には悲しい記憶がある
・幾つかの建物がまだ残っているが、レスト湖に沈みかけている。
・我々は、種族の記憶にしたがって、かの地に踏み入れることを避けている
・レストの廃都の地図を入手
別れ際、今朝の戦闘で死んでしまい、魂が肉体を離れていた期間のことを話す
アラストール。
イリアン「そのようなビジョンを神が見せることは稀です。
それはあなたの神が実際に起こった出来事を知らせようとしているのでしょう。
あなたは神に使命を託されているのです。」
アラストール「仮面の男とは?」
イリアン「もしかしたらあなたが過去に告発した男かもしれませんね」
アラストール「同僚がブリンドルの書院に使えていたことがあり、
禁書をベクナの信者に横渡ししようとしたのを告発したのですが、
もしかしたら彼かもしれないのです。」
イリアン「赤き手の軍勢にかかわってるとしたら、
運命的な力を感じますね。その禁書など」
その後、寺院を出て冒険の準備に取り掛かるパーティたち。
レストの廃都はほとんど水のなかなので水対策をします。
ウォーターウォーキングやブリージングなどを用意しました。
トレララから弟の葬儀が翌日あるので、
出て欲しいと言われます。
ジュニーニョは暇つぶしに集落をまわり、
民芸品屋によって、こけしを購入。1gp。
なんのこっちゃー。
ラニカルの葬儀は1時間に渡るトレララの歌。
エルフたちが枝を積み上げ、さまざまな遺品を入れて焼いた。
皆死者の思い出を語り、歌を歌って一夜を過ごします。
PCたち歌を歌ったり一発芸をしますが、覚めた反応…。
リザードフォーク
8/20の午前7時ごろに星の丘を出発します。
もちろん、トレララも同行します。
沼エルフたちは、二艘の手漕ぎのボートを用意してくれました。
かつて栄華を極めたレストの都まで8マイルです。
ボートは1.5マイルですから、半日程度で到着する計算です。
一艘目には、ジュニーニョ、アラストール
二艘目は、エルギアンとトレララ、フレリオが乗り込み、
先頭をバルタンが浮遊しながら導くという感じです。
パーティ一行を乗せたボートは廃都へと進みます。
大きな黒い沼が湿地帯を覆っています。
気分は東京ネズミーランドのカリブの海賊。
昼ぐらいには目的の場所が見えてきました。
対岸まで2マイルくらい幅があるでしょうか。
沼に沈みかけた崩れかけの建物が何十件も目につきます。
まともに残っている建物は2件あり、
・沼の中央の石の建物
・南岸から1/4マイルの塔
で、いずれも周囲に回廊が作られていて何かがいそうな雰囲気を感じます。
岸に近付くと、20フィート程度の小屋が水上に建てられていることを発見。
バルタンが潜行し、ホブゴブリンの下士官にディスガイズハットでコスプレし
て、偵察に近付きます。
バルタン「おーい、誰かおらんのかー」
反応無し。50fまで接近。
「誰かおらんのかー」
反応無し。入り口まで近づきました。
「誰かおらんのかー、エルフを捕虜にしたんだが、おまえら晩飯にどうだー?」
中から竜語でひそひそ話している声がきこえます。
「何だろ、誰か来たぞ。あいつらか?でも一人で来たぞ。」
バルタンは一旦、パーティのところまで戻り、様子を知らせました。
さて、メイジアーマーなどを唱えて戦闘準備です。
チラリと、小屋から覗く何かの影。
小屋の下の水面からも覗く何かの影。
ここで戦闘開始です。
まずは、トレララが矢を放ちましたが外れます。
バルタンは全力で小屋の扉まで移動しました。
小屋の下からドボンと落ちる音が4回聞こえます。
水面から覗いていた影の方は、はいあがってきてバルタンを攻撃しますが、
あたりません。そのまま水の中に再び隠れました。
ジュニーニョも弓で攻撃しますが、失敗。
フレリオは前のボートに飛び移ります。
DM「じゃぁ〈平衡感覚〉判定やってもらうかな」
結果…、その衝撃でアラストールが船から落下。
アラストール「キャーァ、なにすんのYO!この筋肉馬鹿!」
フレリオ「ごめんよぉ」
とかいいながら、アラストールはボートに上がりました。
まわりは水。狭いボートの上では逃げ場がありません。
接近戦に備え、エルギアンはシールドの呪文を唱えてACを上げます。
バルタンは水の中の敵に怪光線を放ちますが水面に当たり、
弾かれてしまいます。
「なぬー!?」
水面から顔を出したリザードフォーク、再度バルタンを攻撃します。
命中、2点のダメージ。
ジュニーニョは弓で1匹に命中、ダメージ3点で反撃します。
とりあえず小屋に接岸して足場を確保しようということになり、
アラストールとフレリオは一生懸命オールを漕ぎます。
エルギアンは弓を引きますが、水辺の敵には当たりません。
次のラウンド、バルタンの怪光線が何とか敵を捕らえて、
ダメージを与え、一匹を沈めます。
しかし、別のリザードフォークがバルタンにジャベリンを投げ、
3点のダメージを与えて、水に隠れます。
フレリオとエルギアンは弓を持って敵が水面に出るのを待ちます。
「当たらない弓なんて捨てて、あんたたちも漕ぎなさいYO!」
アラストールは一心に小屋に向かって漕ぎます。
勇気鼓舞の歌を歌っていたトレララは、
ボートのまわりの水の中に何かの気配を感じました。
「気をつけて!何かがボートのまわりの水の中にいるわ!」
そのとき、突然ボートが激しく揺れました!
よく見ればボートはすでに水面下のリザードフォークに囲まれています。
さて二度目の〈平衡感覚〉判定で失敗したのは、
アラストールとジュニーニョ。
「もぉ、ぃゃ〜ぁ!」
アラストール…、またかい…。(汗
ジュニーニョとアラストールは水の中で立ち上がって武器を構え、
敵の攻撃に備えます。
フレリオはポールアックスで水面下の敵を闇雲に攻撃してみますが、
全然あたりません。
接近戦は勘弁して欲しいエルギアン、泣きそうになりながら、
スポーンに殺された梟の死体があった場所で入手していた
レイピア+2をとりだして水面に敵が出現するのを待ち攻撃待機。
レイピアの《軍用武器習熟》をデフォルトで持ってるエルフなめんな!
バルタンもパーティのボートの方に戻ってきて、
エルギアンの頭上で攻撃待機です。
沼の水は黒く濁っており、5f先は全然見えません。
水中に隠れられると攻撃のしようがないので、お手上げ状態です。
暫しの沈黙が流れた後、
突然、水面に顔を出していたジュニーニョが消えます。
しかし、敵に足を捕まれて組み付き状態になりながらも、
ジュニーニョは反撃し、何とか一匹を沈めました。
ボートを揺らされながらも、踏ん張るエルギアン。
水の中のアラストールとフレリオ、何とか攻撃を当て、
さらに一匹を撃破。
ボートの上に残ったエルギアンとトレララは伏せて防御専念に入ります。
ここで、バルタン。
上半身を水面に突っ込み、「○神家の一族」の湖から突き出た逆さ死体状態に
なりながら、水中のリザードフォークを怪光線で狙い打ちするという粗技に。
それに驚いたのか、残り二匹となったリザードフォークは逃走を始めます。
ジュニーニョは1匹倒し、残り1匹をバルタンが追いかけます。
しかし、良く考えてみると、最初小屋から水中に飛び込んだ音の数を思い出すと、
もう1匹足りないことに気がつくバルタン。
どうやら、先に1匹報告にいったらしい…。これはマズイです。
急がねば!
ポーションを2個を消費し、バルタンを回復した後、
小屋の裏手に屋根つきの筏発見。そちらに乗り換え出発です。
やっぱり飛んでるバルタン。
目的地は、沈みゆく廃都の中央にそびえる石の建物です。
廃都レストでの死闘
石の建物に500f程度近付いたところで、建物がら火矢が飛びます。
その後、建物の奥の塔の方か、沼全体に響くような警鐘が鳴り出します。
どうやら、見つかったようです。
とりあえず、バルタンはコス様モードで先行します。
石の建物が何階建か不明ですが、地上に残っている部分は二階分、
ホブゴブリンの見張りが三匹、一階建物のベランダのまわりを巡回しています。
二階部分には、すでに屋根が崩れて無くなっていますが、
そこには大型の生き物、いわゆるオーガがいるのがわかります。
筏から330fの距離まで近付きました。
ここから戦闘ラウンド開始。
通常なら、まだ呪文が届く距離ではありませんが、
エルギアンの所持しているメタマジックロッドは、
呪文のレンジを二倍にする能力を持っています。
燃え盛る火の玉、フレイミングスフィアーを建物のベランダを出現させ、
見張りのホブゴブリンに当てます。
バルタンがホブゴブリンのところまで近付き、
竜魔将の一人「コス様」を名乗りますが、
敵の反応は「コス様?お前、誰だ?死ね!」ってな感じで、
矢を撃たれます。さすがにもうコスを偽ることは無理なようで…。
その後、どこから現れたのか二階にオーガが沢山出現します。
他の皆は必至にオールを漕いで、石の建物に向かって進みます。
如何に早く建物に接岸できるかで、この戦いの明暗は分かれるでしょう。
次のラウンド。
エルギアン「クックック。先にフレイミングスフィアーを
使っておいて正解だったぜ。全員、黒焦げにしてやんよ!」
ロングレンジからエルギアンの放つファイアーボールが、
建物の屋上にいるオーガたちを襲います!
結果、オーガとホブゴブリンの4匹を灰と化し、
反応セーヴに成功した1匹のオーガも、水に飛び込んで逃げました。
「グッジョーブ!」
他の皆は、必至に漕ぎます。
建物まで残り210フィート。
その後、エルギアンのヘイストの呪文をかけて、
2ラウンドくらい漕ぎますが、敵は一向に出てくる気配がありません。
焦土と化した建物に二階に降りたバルタンは一階へ降りる階段があることを
発見しますが、部屋の中央に空いてる一階の穴の吹抜けになっているところ
から、不意をついたように酸のブレスを受けます。ダメージ23点。痛いです。
これはひょっとして…ドラゴン?!
一旦下がって、ワンドオヴキュアライトウーンズで回復を行なうバルタン。
一方、筏の方では先頭にいたフレリオの頭の中に何かの念波が響いていました。
『おまえは駄目な奴だ! お前は弱い奴だ!
おまえは駄目な奴だ! お前は弱い奴だ!
おまえは駄目な奴だ! お前は弱い奴だ!
おまえは駄目な奴だ! お前は弱い奴だ!
:
おまえは駄目な奴だ! お前は弱い奴だ!』
DMから意思セーヴを要求されたフレリオ、なんとか成功し、
「そんなわけない!おれはできるやつなんだ!」と叫びます。
敵の精神攻撃系の呪文でしょうか。
バルタン「ブラックドラゴンがいるぞ!」
バルタンの叫びに気がつくフレリオ。
パーティ「なんだって!?」
フレリオは接近戦に備え、シールドのワンドを使用。
その直後、建物の手前の水の中から黒いドラゴンが顔を出し、
パーティの筏に向かって直線上に酸のブレスを吐きます!
ジュニーニョ、アラストール、トレララに酸のダメージ!
結果、トレララがHP -7 となり倒れます。
さらに止血に失敗し、 -8 となってしまいました。
さらに、例のグリーンスポーンが突然筏の前に現れ、
フレリオを攻撃します。
フレリオは驚きながらも何とか攻撃をかわしますが、
反撃しようとしたところ、既に敵は水の中…。
パーティは必至に漕ぎます。水の上ではこちらが不利。
敵に水の中に引きづり込まれたら、
いくら水中で呼吸ができる呪文を用意してるとはいえ、
おしまいです。
再びブレスを吐くドラゴン。
今度はフレリオとエルギアンの方に!
エルギアン、反応セーブには成功。
ダメージは44点で半減し、22点。
ですが、事前にアラストールにかけてもらっていた
マス・レジストエナジー[アシッド]のおかげで、2点のみ。
ドラゴンは、再び水の中へ…。
バルタンの方は、再び建物の二階に降り立ち、階段から一階へ降ります。
そこには、二つ首の巨人エティンと、ホブゴブリンが待ちかまえていました!
戦闘開始、9ラウンド目。
ついに筏が建物のベランダに接岸。
その時、筏に激しい振動が走り、
筏は水中からのグリーンスポーンの剃刀のような翼で、
真っ二つに切り割かれました!
それにあわせて、離れの小屋からオーガ2匹が登場し、
パーティのいるベランダに向かってきました。
エルギアンはベランダから二階への階段をかけあがりながら、すかさず「ウェブ!」
たちまち魔法の蜘蛛の糸が、小屋と石の建物との間に張り巡らされ、
出てきたオーガと側にいたホブゴブリンを絡み付かせます!
直ちに建物に乗り込みます!
フレリオはベランダに移動して、絡み付かれたオーガに13点のダメージ。
一方建物の中では、バルタンが雄叫びを上げて襲いかかるエティンの
攻撃を受けていました。ダメージ13点です。
一度、階段上まで下がるバルタン。
ホブゴブリン「我は竜魔将が一人、サールヴィス!貴様は何者だ?」
バルタン「俺様は、バルタンだ!」
サールヴィス「ケケケケ、貴様がコスプレオタクのバルタンか!」
実はバルタンは有名人?
笑いながら、サールヴィスは分身しました!
「お前たちなど、返りうちにしてくれるわ!」
そう言いながら、バルタンに弓を打ちます。
攻撃は命中、8ダメージです。
「ゆけ!我が相棒!」
彼の相棒の鷹がバルタンに向かって飛んできます!
さて、外ではアラストールの回復呪文より気がついたトレララ、
立ち上がりエルギアンの後に続きます。
続くアラストール、二階へ登りきり、祈祷の呪文プレイヤーを唱えます。
エルギアンの蜘蛛の糸に絡み付かれたオーガでしたが、
向かってくるジュニーニョに攻撃し21点のダメージを与えます。
《肉を切らせて骨を断つ》で反撃する渋い鬚の男ジュニーニョ。
13点のダメージを与え、襲ってきたオーガを一匹沈めます。
そこに側面の水面からグリーンスポーンが出現し、
酸のブレスをフレリオとジュニーニョに浴びせます。
一階には、建物へ入る出入口はありません。
フレリオは階段を登り、他のメンバーと合流し、
一旦二階に引いたバルタンの後ろに回り込み、
メイジベインで、敵を攻撃しようとしましたが、攻撃失敗…。
ベランダにいたジュニーニョも後を追い、二階へかけ上がります。
トレララも続き、呪歌を歌います。
エルギアンは、パールオヴパワーを使い、
先ほど使用したウェブの呪文を復活させ、二階に上がります。
二階では、敵の秘術使いのサジェスチョンの呪文がバルタンを襲っていました。
意思セーヴ失敗…。
サールヴィス「こんなことしているより、沼エルフの集落へ
戻って村を守った方がいいんじゃないかい?心配だろ?」
悪魔の囁きがバルタンを虜にします。
しかし、バルタンにとってはエルフなんてどうでもよかったのです。
バルタン「心配…、いや心配するのはエルフのフレリオやエルギアンじゃん。」
バルタン「ていうか、おい!フレリオ、早く助けにいってやれよ!」
パーティ一同「ポカーン」
サールヴィス「…。この悪魔め!」
イーヴィル属性に悪魔呼ばわりされるバルタン、恐ろしい子!
そんな感じで、怪光線を放ち襲いかかってきた鷹を沈めます。
サールヴィス「きさま、よくもおれのかわいい相棒のイーグルを!糞!」
といって、一階の奥の部屋の中央に空いている穴にドボンと飛び込み逃げ去ります。
追いかけれないと分かったフレリオは、
今一度、メイジベインでホブゴブリンの秘術使いを撃破します。
ジュニーニョは一階に降りてエティンとの戦闘。
ダメージ13点を与えます。
このあたりで我々にかかっていたヘイストの呪文が切れます。
戦局は有利になったとはいえ、
ヘイストの呪文が切れたのは痛いです。
サールヴィスもドラゴンもまだ倒していませんし。
二階に上がってきたグリーンスポーンに
バルタンが攻撃しますが失敗します。
アラストールはキュアライトウーンズを自分にかけて回復しながら、
ジュニーニョをサポートするため一階へと続きます。
フレリオはグリーンスポーンに攻撃、15点のダメージ。
ジュニーニョは敵の攻撃を受けつつも反撃して17点のダメージを与えますが
まだ敵は落ちません。
エルギアンとトレララも一階に降ります。
アラストールはジュニーニョに近付いて、
36点回復し、傷ついたジュニーニョのHPは55点になりました。
その後、ジュニーニョが攻撃しダメージを与え、やっと倒すことができました。
エティンは断末魔の叫びを上げて部屋の中央の穴の中へ落ちました…。
二階ではフレリオとグリーンスポーンの戦闘で、
フレリオが11点のダメージ与えましたが、
グリーンスポーンのフルアタックをまともに食らい、
34点のダメージを受けます。HP残り7。
しかし、さすがに後がないと感じたのか部屋の中央の穴から逃げようとします。
見逃さなかったフレリオ、機会攻撃で見事グリーンスポーンにトドメを刺します。
あとは、雑魚のみかと思ったそのとき、
建物の裏手からザバーッという音が!
振り返り視認するとそこには、
水の中から上がってきた黒い竜と、竜に跨るサールヴィスの姿が!
と、ここで時間が来て今回は終了です。
さて次回!
ついに姿を現した竜魔将サールヴィスとブラックドラゴン。
一度は撃退させたパーティたちでしたが、
彼らの反撃が始まります!
戦闘ラウンドは15ラウンド目に突入中。
次は、ブラックドラゴンのターンからです!
次回「サールヴィス2.0!反撃開始!」に御期待ください。
後記
ちょっと仕事で立て込んでいたこともあり、
なかなか書き上げれずごめんなさいです。
今回分量も多く、ログの書き直しやら、
N905iのカメラで撮りまくった100枚ジャストの画像の編集やら、
いつもの量の倍近くある上、二階建ての建物での立体的な戦闘など、
大分時間がかかりましたです。
一度でMixiにUPしようと思ったらサイズ制限をうけました。^^;
実はまだ戦闘が途中なのに…。
ちょっとおかしな表現などがあると思いますが、勘弁してください。
もうここまで来たら、突っ走るのみ!書くことに半分自己満入ってます。
とりあえず、この白熱した戦いの雰囲気を感じとって頂けたなら幸いです。
さて、次は初心者の会のプレイレポートを書かねば…。orz