MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

赤い手は滅びのしるし
第4章 :第10回:第11回:第12回戻る


植埜さんのDMでプレイしているD&Dの長編物の
シナリオ『赤い手は滅びのしるし第11回(通算12回目)』でした。
メンバーの入院の影響で一時期中断しておりまして、
前回から4カ月が経っており、待ちに待ったセッションでした。

さて今回は、この物語の山場となる第4章「ブリンドル攻防戦(中編)」です。
久々なので、画像も多めです。
なので画像だけでも流し読みして頂けたら光栄です。

メンバー


はい。いつもの面々、フルメンバーです。


・アラストール(人間)/ミヤ
クレリック・チャーチインクィジター、回復役のパーティの紅一点。
死亡経験あり。メガネっ子らしい。リアル入院からめでたく帰還!

・ジュニーニョ(人間)/ひげお
女泣かせの不粋のファイター。口癖は「自分不器用ですから。」
HP3桁、与ダメージ3桁を叩き出す頼もしい戦士。

・フレリオ(エルフ)/店長
森エルフの故郷を勘当された、さすらいの肉体派モンク、裸族。
いつも前線に立って敵の攻撃を受けながす頑張り屋。

・バルタン/ゆづる
新たにホブゴブリン女装がコスプレレパートリーに加わったウォーロック。
交渉ならまかせなさい。得意技はセクハラ怪光線!

・フランソワ(人間)/しろがね
途中からパーティに加わったおフランス?がえりのローグ&レンジャー。
弓の名手。実はカール家のスパイ。果たして敵か味方か!?

・エルギアン(エルフ)/michi
最後は、この私。爆煙の力術士エルギアン・シルバーウィンド。
好きな呪文はファイアボール!破ってみせますスペルレジスト!

・DM
ご存知、ハラグロ植埜さん。


これまでのお話


侵攻するアザール・クル率いる赤い手の軍勢は、
ついにエルシア谷最大の街、城塞都市ブリンドルへ攻撃を開始した!
この日のために着々と戦いの準備整えていたブリンドル軍に加わり、
迎え撃つパーティたち!

戦いが始まり、巨人の投石攻撃から城壁を防ぎ、
街を襲う赤竜を倒したものの、まだ敵の攻撃の勢いは落ちない!
さぁ戦火に包まれるブリンドルの運命は如何に!?

──というわけで再開です。

えー、まずは前回の取得物の計算から

巨人:CR8x4匹
- 回収した袋の中身
-- 3040gp、250pp、30個宝石と装身具で合計価値3000gp
-- ウッデンライトシールド(魔法反応あり)
-- ウォーハンマー中型(魔法反応あり)

ドラゴン:CR11×1匹
-?アミュレット
-?リング

パーティへの補給物資:
(後からの分も含めて計5000gp分もらえるらしい。)
・ワンド・オヴ・ブレインx2
・ブレス・オイルx2
・メイクホール…ドラゴンブレスで壊されたフレリオのアイテム修理に使用
・プロテクション・フロム・イヴィルx2
・プロテクション・フロム・アローズx2
・足止め袋x4
・ウェポン・シフトx2

指令1:敵の波状攻撃を防げ!


バルタンにジャルマース卿からの通信が入ります。

ピピピ!

ジャルマース
「私だ、ジャルマースだ!消火活動ご苦労だった。
 現在、敵軍はブリンドル市内を走る暁街道に侵入を開始したようだ。
 奥の中央の市場に侵入されてはマズい。
 君達は、市場の手前の街道で、敵の波状攻撃を防いでくれ!」










指令を受けてその場所にやってきたパーティたち。
そこにはブリンドルの騎士衛兵隊の兵士が1名と
僅か10人ばかりの民兵らしき集団が、
街道にバリケードを築き上げているところでした。

兵士「お待ちしておりました!
 西の城門が破られ間もなく敵はここにやってきますが、
 あなた方が来てくれて我らも心強い。」
パーティたち「(…正規兵は一人だけか。)」









精々戦いの邪魔にだけはならないでくれと祈りながら、
パーティたちも配置に付きます。

ステージ1:マンティコア隊を撃破せよ!










各自Buffをかけまくった頃、前方に敵の軍勢が現れます。
雄叫びを上げながら、こちらに向かってくるホブゴブリンが、
1、2、3…、6匹。さらに後方の上空にはマンティコアが2体。









さっそく戦闘開始です。

ブラース砦でマンティコアの尻尾の刺攻撃に酷い目にあったPCたちは、
迷わずマンティコアに集中攻撃です。

バルタンの怪光線が命中、ダメージ16点!
フランソワの弓攻撃が3発命中、ダメージ30点!
その後、フレリオや民兵が弓攻撃を浴びせ、
衛兵隊の兵士の弓攻撃で、見事マンティコアのターンが来る前に1匹撃破!

迫り来るホブゴブリンたちは、エルギアンの放ったウェブによって足ドメ。
反応セーヴに耐えたホブゴブリンが数匹やってきます。









もう1匹のマンティコアは尻尾の刺攻撃でフランソワにダメージを入れますが、
予めアラストールにかけてもらって増加した一時hpのおかげで、大事には至らず。

次のラウンドは、そのマンティコアに皆で集中攻撃。
エルギアンのマジックミサイルで、沈みました。









ここまで来れば、後はザコばかり。
ウェブを脱出したものから、こちらの遠隔攻撃の的にされ、
バリケードに到着するまえに次々と倒されていき、
この初戦は3、4ラウンドで終了しました。

さて、ひと息つこうかと思った所で、

DM「1d4して」
PC「…?」
PC「1」
DM「では、3ラウンド後に次が来ます」
PC「えー」

休む間もそこそこに、次の攻撃が来るようで、
次の戦闘配置につきます。

ステージ2:バグベアの狂戦士たちを倒せ!










ズンドット…ズンドット…ズンドット…という太鼓の音と供に現れたのは、
武装した凶悪なバグベアの狂戦士の一団です。









彼らはこちらを確認すると、雄叫びをあげて一斉に襲いかかってきました。

行く手には、前回エルギアンの放ったウェブがまだ残っていましたが、
彼らはグレートアックスに付いていた武器カプセルを発動させると、
その炎で一部を焼いて突破口を作り、そこを通り抜けて来ます!

「うぉ、ヤバい!速過ぎる!」

ウェブに足ドメされている間に弓で攻撃しようとしていたパーティたち
の思惑は見事に外れ、迫るバグベアに慌てて遠隔攻撃を浴びせますが、
なかなか倒れません。

「バグベア…、硬い、硬すぎる!」
「マズイぞ。数が多い、このままだと抜けられるかも!」









フレリオはエンラージポーションを飲み大型化し、
ジュニーニョはやってきたバグベアに攻撃を仕掛けようと前に出ますが、
あっというまに、先頭のバグベアはバリケードの前までやっくると、
〈激怒〉して、バリケードを破壊しはじめました。

次に来たバグベア、今度はバリケードを《跳躍》で飛び越え、
3匹目がそれに続きます。

「ここは俺たちで食い止めます!」

近くにいた民兵たちは、決死の覚悟で飛び越えてきたバグベアたちを
取り囲んで、足止めしようとしますが、このままでは気休めにもなら
ないでしょう。

そこへエルギアンのグリースの呪文が飛び越えてきた敵の足元に発動します。
セーヴに失敗したバグベアたちはたちまち横転。
多少味方も巻き込みましたが、彼らはなんとか踏ん張ってくれました。









一方バリケードの向こうでは、フレリオが〈激怒〉した狂戦士の
怒号の攻撃を受け、HPが半分近く削られていました。

直後、アラストールのシーキングレイの遠隔攻撃が、
フレリオに攻撃しようとしていたバグベアに命中し、
そのバグベアは倒れます。

屋根の上の民兵の弓部隊の会心の攻撃により、
さらにもう1体のバグベアの撃破に成功。
加えて衛兵隊の兵士も、さらに1体を撃破。

兵士「どうだ!獅子衛兵隊の底力をみたか!」

バルタンはビナイン・トランスポジションのワンドで、
後方の家屋の屋根にいたフランソワと入れ替わり、
彼をバグベアが横転している場所の前の家屋の屋根に導きます。

「ここなら、転んでいる奴らをお前の弓で一毛打尽にできるだろ!」
「よし、後はまかせな。」

さらに、アラストールも同じワンドでジュニーニョを後方に呼び寄せ、
フランソワの射撃とまとめて、グリースエリアで横転しているバグベアに、
集中攻撃をしかけ、1匹ずつ確固撃破し、なんとか勝利することができました。










ステージ3:ウォーグライダーを阻止せよ!










数ラウンド後、ウォー!という叫び声と供に、大きな狼のようなウォーグに
乗ったホブゴブリンの一団ウォーグライダーが駆けてきました。









再び戦闘開始!

先手を取ったウォーグライダーは、最初のラウンドで
次々とバリケードを飛び越え、街道を通り過ぎようとしてきます。









エルギアンは迷った末、最後まで温存しておくつもりだった
虎の子のファイアボールで迫ってきたウォーグライダーを攻撃しましたが、
灼熱の炎で撃破できたのは1匹のみ…。
民兵の弓攻撃もウォーグライダーにかわされまくり、当たりません。









すぐさま、アラストールとジュニーニョとフレリオが、
彼らの行く手に回り込み、錬金カプセルなどを使いウォーグを攻撃。
追加して2匹を撃破します。

とりあえずリーチウェポンによって、街道に機会攻撃の範囲を構築。
通り抜けるウォーグライダーを、通り抜け様に撃破する作戦を取ります。









残った4匹が通り抜けようとしましたが、彼らの攻撃によって、
僅か2匹を取りのがす程度に収まりました。









取り逃した敵は追えないため、あとは他の兵士にまかせ、
次の攻撃にそなえます。


ステージ4:スポーンの攻撃を防げ!何としても死守せよ!










さて、前回の反省を踏まえ、予めエルギアンのスクロールを使用し、
バリケードの後ろにも、簡易バリケードを設けておくことにしました。
また炎で焼かれたら大変ですが、それでも足ドメ程度にはなるでしょう。









配置について間もなくして、キーッキーッ!という声をたてながら、
地上を大型サイズのトカゲが何匹も姿を現しました。

〈知識〉判定の結果、前の3体はブルースポーンで、後ろ2体は、
あのレストの沼で会ったグリーンスポーンレザーフィーンドだと
わかります。しかも後ろの2体には獣使い系術者(マインドベンダー)が乗って
いるのが確認できます。

スポーンは飛ばないとはいえ、ドラゴンと同じ仲間で、
ブレスを吐いてくる凶悪なモンスターです。









戦闘開始!

先手を取ったエルギアンは、エヴァーズ・ブラック・テンタクルスを発動。
地面から黒い10f程度の触手がウネウネと生えだし、上にいたスポーンたちに
まとわりつきますが、動きを封じられたのは、ブルースポーン1体のみでした
が、上に騎乗していた術者を2体とも封じることに成功。
これで敵の呪文は恐くなくなります。









「ピギャァー!」

向かってくるスポーンに、狙撃の名手フランソワの放った矢が命中!
クリティカルで42点のダメージを叩き出します。
フレリオやアラストールの遠隔攻撃で、
ガリガリと削っていきますが、まだ1匹も倒れません。

次にエルギアンはヘイストをかけ、仲間の攻撃回数をアップ。
フランソワの二度目の攻撃で、やっとスポーンが一体沈みました。

バリケードまで近づいてきたブルースポーンたちは、
雷撃のブレスを放ち、反撃します。

一部の民兵が殉職しましたが、
アラストール、ジュニーニョ、エルギアンは、
なんとか持ちこたえます。









一方、触手に絡み付かれたホブゴブリン、
バルタンの援護射撃と、触手による締めつけによって
呪文を唱えられぬまま死亡…。

ここまで来たら、あとは力押しです。
エルギアンのグリッターダストで残ったスポーンを
盲目にさせることに成功。









ここぞとばかりに狙撃手のフランソワが、
彼らに急所攻撃で怒号のクリティカルをし、
バリケードを越えてきたスポーンを次々と撃破。









最後の1匹をフレリオが片付け、戦闘終了です。

どうやら、ここで敵の攻撃は一旦小康状態になり、
波状攻撃が止まったようです。

狙撃されたジャルマース


それから5ラウンド後、

ピピピ!

ジャルマース卿からバルタンに連絡が入りました。

ジャルマース
「ジャルマースだ、今すぐ寺院広場にきてくれ!
 ブリンドルの中央部の防衛体勢について、う…、ぐぁーぁー!」

通信は、彼の絶叫とともに途中で途絶えてしまいました。

バルタン
「大変だ!ジャルマースがやられたかもしれん。
 とにかく寺院広場に移動するぞ!」

寺院に急ぐパーティたち。
7ラウンド後に、到着しました。

寺院前は、騎士の警告の怒鳴り声や、民兵や僧侶たちの悲鳴が、
いくつも聞こえ、混乱状態になっていました。

話に聞くと、やはりジャルマース卿が敵の狙撃兵によって倒れ、
意識不明で寺院に運ばれたようです。

パーティはペイロアの寺院に様子を見に入りますが、
以前ここで暴れた某3名には、冷たい視線が…。

案内された部屋にはジャルマース卿が…。
僧侶がいうには、敵の矢弾に毒が仕込んであり、
そのために意識が戻らない状態になっているとのこと。
しかも物資と僧侶不足で解毒ができないらしいのです。

アラストール
「私にまかせてください」

アラストールがレッサーレストレーションを使い、
ジャルマースを回復させます。

意識が戻るジャルマース卿──。
最初は混乱していましたが、なんとか状況を掴めたようです。

ジャルマース
「すまん、このような不概無いことになってしまって…。
 どうやら広場で暗殺者にやられたようだ。西の方から撃たれた。
 私も気がついたら、このありさまだ…。
 このままだと寺院広場が狙撃兵に狙われる。
 狙撃兵を捜して倒さなければならない。
 頼む。狙撃兵を見つけ倒してくれ!」










指令2:狙撃兵を倒せ!










寺院の前に出たパーティたち。
まずバルタンが、エルギアンの用意したインビジビリティポーションで姿を隠し、
さらにフレリオにニュートライズマジックオーラで魔法のオーラを消して、
単身、広場の上空から偵察を行い、デテクトマジックしながら狙撃兵を捜します。

向かいの建物の60フィート手前に来たとき、
彼の側を狙撃兵の撃った矢がかすめました。

決死の覚悟で、そこに2ラウンド留まり、精神を集中させ、
デテクトマジックで、ダメージを喰らいながらも、
敵の居場所を特定するバルタン。

「…見つけたぞ!向かいの真ん中の建物の2階の端の窓からだ!」









ここで、戦闘開始です。

バルタン以外は、敵の居場所を特定できたわけではないので、
この薄暗い広場の明かりでは、〈視認〉チェックを行っても、
誰も確認することができません。

とにかく敵のいる建物に侵入し、接近戦に持ち込まなければなりません。
バルタンの出した完全視認困難を提供するフォッグ・クラウドを盾に、
狙撃手のいる建物の入り口に向って、寺院広場を横断するパーティたちでしたが、
戦闘を走っていたフレリオが、敵の狙撃を受け、
かなりのダメージを喰らってしまいました。









今度は、扉を開けて侵入しようとするジュニーニョに、
奥にいた術者の唱えたライトニングボルトが放たれ、
後ろにいたバルタンとともにダメージを喰らいますが、
すぐさま部屋に入って次なる呪文を唱えようとした術者に反撃し、
会心の攻撃を命中させ、術者を倒します。









フレリオも後に続いて建物に入り、
奥の部屋から顔を出した敵に向って攻撃しましたが、
分身していたようで、残念ながらかわされました。

──という感じでこの日は時間が来たので終了です。

あとがき


久々の赤い手のセッションだったので、うれしくて写真も取りまくり、
帰ってパソコンに転送したら80枚弱もありました…w
おかげで、画像編集がつらいつらい。
てか、文章入れなくても画像だけで十分読めそうな予感w

さて、今回エルギアンの使った呪文は、王道なものばかりでしたが、
正直、敵の波状攻撃にこれだけ効くとは思っていませんでした。
惜しみなく使ったおかげで、かなり有利に戦闘を進められることが
できたと思います。

おかげで4レベル呪文スロットは品切れ、3レベルスロットも、
ファイアボールは切れて、残りはサモンモンスターIIIと、
ライトニングボルトのみになってしまい、これからボス戦を控えて
いる身としては、かなりキツイ戦いになると思いますが、
気合を入れてがんばりたいと思います。

──てことで次回もよろしくお願いしますね!

因みに前回と今回の分の経験点メモ:
・巨人CR8x4
・ドラゴンCR11x1
・マンティコアCR5x2
・ホブゴブリン下士官CR3x2
・赤い手正規兵CR1x9
・血まみれ狂戦士CR4x10
・ウォーグライダー(ウォーグCR2+ライダーCR3)x7
・グリーンスポーンCR7x2
・ブルースポーンCR6x3
・マインドベンダーCR8x2

経験値:一人当たり7325xp

どうやら無事に4章をクリアできたら
レベル9にはなれそうですね。

さて次回は…


城塞都市ブリンドルへ攻撃を開始した赤い手の軍勢。
その戦いの最中、ブリンドルの領主ジャルマース卿が敵の凶弾に倒れた!

一命を取り留めたジャルマースから、パーティに下った新たな指令は、
この多くの被害者を出している狙撃手を捜し倒すこと!

そして、その先に待ちうける脅威は何か!?
パーティたちはブリンドルの夜明けを生きて見ることができるのか?

次回、「ブリンドル攻防戦(後編)」に続きます!



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