MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

赤い手は滅びのしるし
第4章 :第10回:第11回第12回戻る

植埜さんのDMでプレイしているD&Dの長編物のシナリオ
『赤い手は滅びのしるし』も10回を超えました。

今回はこの物語の山場となる第4章「ブリンドル攻防戦(前編)」です。

メンバー


いつもの面々、フルメンバーです。

・アラストール(人間)/ミヤ
 クレリック・チャーチインクィジター、回復役のパーティの紅一点。
 死亡経験あり。メガネっ子らしい。現在リアル入院中。お大事に。

・ジュニーニョ(人間)/ひげお
 女泣かせの不粋のファイター。口癖は「自分不器用ですから。」

・フレリオ(エルフ)/店長
 森エルフの故郷を勘当された、さすらいの肉体派モンク、裸族。
 いつも前線に立って敵の攻撃を受けながす頑張り屋。

・バルタン/ゆづる
 新たにホブゴブリン女装がコスプレレパートリーに加わったウォーロック。
 交渉ならまかせなさい。得意技はセクハラ怪光線!

・フランソワ(人間)/しろがね
 途中からパーティに加わったおフランス?がえりのローグ&レンジャー。
 実はカール家のスパイ。果たして敵か味方か!?

・エルギアン(エルフ)/michi
 最後は、この私。爆煙の力術士エルギアン・シルバーウィンド。
 好きな呪文はファイアボール!破ってみせますスペルレジスト!

・DM
 ご存知、ハラグロ植埜さん。


前回までのお話


3人の竜魔将を倒し、恐るべきアザール・クル率いる赤い手の軍勢の
エルシア谷侵を阻止しようとするパーティたち。
彼らに手を貸す死霊王との交渉し、ブリンドルへ帰還する。

だが、彼らの努力も恐るべき赤い手の軍勢の前には
進軍速度を遅らせただけで、殆ど無力だった…。

だがそのおかげで、街は接近する赤い手の軍勢に備え、
着々と戦の準備が整いつつあった。

ジャルマース卿やラーズ隊長、カール女史やトレドラを交え、
ブリンドルの攻防計画に話し合う。

赤い手の軍勢の到着まで残り一週間。
ブリンドルの運命は如何に!?

 ──それでは今回も行ってみます。


それぞれの準備


報告では9/8の時点で、赤い手の軍勢はブリンドルまで一週間の距離に迫っているようです。
奴らの到着までの一週間。各々を準備します。

バルタン、フランソワ
・偵察任務
フレリオとジュニーニョ
・兵士訓練
アラストール
・戦利品の鑑定
・街の中をディテクトイーヴィルして悪を探知
・ディビネーションで神のお告げを聞く
エルギアン
・スクロール書き


死霊王の使い


さて、死霊王との約束の日がやってきました。


 回想シーン:
 死霊王「これから10日後、ブリンドルのウィージャスの寺院に使いを出そう。
     そこで経箱を渡すなら、赤い手に力を貸すのを止めると約束しよう。」


前回、死霊王との交渉により、赤い手に加味することをやめる引き替えに、
こちらの手にある経箱を渡す約束をしました。

ウィージャスの寺院には、バルタンとフランソワとフレディオが行きます。
ちなみに、アラストールを連れて行くと暴れ出してとても交渉なんてできないので、
今回はスクロールの準備に忙しいエルギアンとお留守番です。

夜も更けたころ──

気がつくと彼らの目の前に、如何にもアンデットですと自己主張している、
骸骨染みた大型生物が立っていました。
彼の腹部には、小さな人型生物が取り込まれています。
所謂、ディヴァウラーです。








その姿を見て恐怖に慄きながらも、何とか経箱を入れた袋を渡しました。
ここで、パーティには内緒でコッソリとカール女史からのメッセージを袋に忍ばせる
不穏な動きをするフランソワ。カール家は何を企てているのでしょうか。

袋を受け取った死霊王の使いは、何も言わずふっと消えました。

偵察


9月11日、バルタンとフランソワが敵の様子探りに偵察に出発。
みれば廃墟と化した農家で、ホブゴブリンやオーガどもが
人間を吊していたぶっている光景に遭遇します。









これはイカン!と思ったバルタン、
上空からいきなり怪光線で、彼らをやっつけます。
あれれ?偵察任務だったのでは?とフランソワはちょっと弱腰で速射。

しかし、農家の小屋にいたブラックスポーンターミネーターがわらわらと出現。
これはヤバイと思ったのがバルタンは飛んで逃げます。








一方、フランソワは大型のバーゲストの待ち伏せを受けたりしながら、
命辛々脱出に成功。

偵察を甘く見ていた二人は酷い目にあったのでした。

赤毛のモーリと神の啓示


9月10日、日付はさかのぼりますが、
街で兵士の訓練をしていたジョニーニョは、施療院の前で、
病人を馬車に乗せようとしている赤毛の美しい女性に出会います。
彼女は片腕を怪我しており、大変そうです。

ジュニーニョ「お嬢さん、こちらへどうぞ」
赤毛の女性「ありがとうございます。」

その後、一緒に施療院へ入っていくジュニーニョ。

おばちゃん「彼女は数日前に酔っ払った暴漢に襲われたらしいのよ」
ジュニーニョ「…(いい体してるなぁ…。ふふん)」

ジュニーニョは熱い視線を彼女の体に浴びせます。

赤毛の女性「…あ。あなたはもしかして勇者ジュニーニョさまでは!お噂はかねがね。」

彼女はこの大変な時に少しでも自分が役に立てたらということでこの街にやってきたらしく、
ここで出会ったことも何かの縁、ブリンドルを守ってくださるジュニーニョさまのお手伝いがしたいと
申し出てきました。

それに感銘を受けたジュニーニョ、

ジュニーニョ「ぜひとも、ブリンドルのまちに手を貸してくれないでしょうか」
赤毛の女性「ええ、わたしでよければ。」
ジュニーニョ「ありがとうございます。」
赤毛の女性「申し遅れまして。わたしは、ペイロアの施療院でお手伝いをしているモーリでございます。」

なんだか非常に怪しい女性なんですが、大丈夫でしょうか?
ジュニーニョさん?

9月11日、アラストールはディビレーションで神の啓示を受けていました。



 神よ、赤き手の軍勢を迎え撃つ場所はどこがいいのでしょうか…

 …備えが薄く、突破されたところに赴くが良い…。


なんだか、今一な啓示ですね。

そこへ、学院長が彼女の元へやってきました。

学院長「何をやってるんですか」
アラストール「神にたずねていました」
学院長「そうなのですか!」

彼は驚いた様子で話始めます。

学院長「ペイロアの大司教トレドラさまはずっと寺院に篭りきりらしいのですが、
 その原因は、噂に聞いたのですが神の声が聞こえなくなっているらしいのです。
 また、ペイロア寺院のクレリックの信仰系占術の呪文の利きも良くないらしいのです」

アラストール「それは本当ですか!?」

12日の朝、アラストールはその話をパーティに話します。

フレリオ「よし、今日は私もウィージャスの寺院に行き、確かめてみよう」

昔出て行ったウィージャスの寺院に行くと、むっつりとした顔の信者が現れ、
帰れ、と冷たい言葉を言われたりしながら何とか聞き取った情報によりますと、
確かにウィージャスの寺院でも占術系の呪文の利きが悪くなっているようです。

どうも、宗教的な観点から考えて、我々の人知を超えたところで、
神格級の何かとてつもないことが起こっているらしいのです。

午後からジョニーニョが昨日会ったというモーリという女性が気になるので、
何か書き物で忙しそうな忙しそうなエルギアンを除いて皆で見に行くことになりました。

施療院に行くと、モーリがいます。
彼女の容姿は、アラストールの5倍ぐらい魅力的で、
パーティの紅一点のアラストールが急に普通の娘に見えてきます。

ジュニーニョ「やぁ、モーリ。今日は君の傷を治そうと思って仲間を連れてきましたよ」
アラストール「治しましょう、傷をみてください。」

アラストールが〈治療〉を試み患部を診ます。

アラストール「あら、腕の骨が折れてますね。さっそく治しましょう」
モーリ「ありがとうございます。」

少々のやり取りの末、どうも怪しいと感じたチャーチインクィジターのアラストールは、
施療院を出て行くときに、ディテクトイービルを行い、
彼女をチェックしてみたところ、反応がありました。








アラストール「あの人、悪よ!」
フレリオ「わかるよ、いくら彼女が魅力的だっていっても、嫉妬はダメだぜ?」
ジュニーニョ「うむ。」


13日目、再びアラストールはディビレーションを試みます。


 神への問いは、例の女性は我々の脅威となるか否か。

 麦を収穫した袋に潜む害虫は、
 やがて周りを食い荒らしひそかにその子を有無であろう。


これは早めに手を打たないとマズイのでは…

とりあえず戦いの準備で疲れきっているジャルマース卿に相談しにいきましたが、
証拠がないのに、捕まえられないとのこと。
だが気になるのであれば、見張りを付けておこうということになりました。

フランソワはこっそりとカール女史に聞きに行きましたが、
かかわらなくていいと言われます。

バルタンは疲れた中年の民兵に変装し、施療院を訪ね、
こっそりとモーリにディテクトマジックすると、やはり反応あり。
パーティのところに戻ってきて力説。

バルタン「うん、確かに魔法の反応はあったが、普通の女の体の感触だった」

…一体何を調べたのでしょうか?


14日目、アラストールはさらにディビレーションを試みます。


 来たるべき戦いで、もっとも脅威となるものは何か?

 なるべく身をよろい、きずつかぬようにするのだ


──ごもっとも。

この日は、もう一度書き物で忙しいエルギアンを除いて、
パーティの皆でモーリのところに押しかけ、問い詰めようとしたところ、

赤毛モーリ「ジュニーニョ様、私には若干の魔法の才があるので、
      どうかお役にたさせてください。」
ジュニーニョ「これから偵察にいくのだが、いっしょにどうかな」

逆に説得されてしまい、なぜか一緒に偵察に行くことに。

とりあえず外に連れ出して、こっそりバルタンがコスに変装し、
彼女にちょっかいを出して反応をうかがうことにしました。

「我が名は赤き手の竜魔将が一人、コス!」といって怪光線を打ってみます。

アラストールは、その混乱に生じてディスペルマジックを彼女にかけてみましたが、何もおきません。

さて、ここで戦闘ラウンド開始。
パーティ同士の三文芝居が始まるかと思っていた矢先、

モーリはチャームの呪文を偽コスにキャスト。
結果、バルタンはかかってしまいました。

バルタン「すまなかった、いとしい人!」

とバルタンは、騙していたことをばらしてしまう。

とりあえず、アラストールのリサージャンスでバルタンのチャームは解除されます。








モーリ「これはどういうことですか?」
アラストール「私はチャーチインクィジター。
 貴女から悪の邪悪な魔法の反応を感じています。
 申し訳ありませんが、、我々はあなたを信用しておりません。」
モーリ「そんな…酷い。あなた方のお力になれると思ってましたのに…。」

ジュニーニョ「今までの無礼をお許しください。
 もしそれでも我々と一緒に戦ってくださるなら、
 彼女のアトーメントを受けてくれませんか?
 それが叶わぬならば、大変申し訳ないですがこの街から去って頂きたい…」

気まずい雰囲気。

モーリ「わかりました。きっと私がすべて悪いのですね。
 ある事件があって神を信じることをやめたんです。
 みなさんが私を疑うようなら東に戻ります。
 ただし用意があるので今日の晩に帰ります。」

──何はともあれ害虫駆除には成功といったところでしょうか。

その夜、念のため彼女を街の出口で見送ります。
さらにバルタンは、街を本当に出て行くのか途中まで〈追跡〉で後をつけることにしました。

特に変わった様子のない彼女に痺れを切らせたバルタン、
3時間ほど行ったところで声をかけてみます。

彼女は口を半月のような形にして気味の悪くニヤリと笑うと、
モーリ「あら?またわたしのとりこになりたいの?」

蛇に睨まれた蛙の状態のバルタン。

バルタン「い、いえ、ど、どうかお気をつけて・・・では!」

命辛々街に戻ってきました。



力術士エルギアンの一日


さて、我らが爆炎の力術士はどうしていたのでしょうか。

エルギアン「うぅ、今日も一日スクロールに魔法を書き写す仕事がはじまるお…。orz」

戦いに備え、7日間、巻物を書く魔法の羽ペンと共に、
スクロールに呪文を書き写しまくるエルギアンなのでした。


決戦!城壁での攻防戦!


15日目、朝。城壁の外には、恐るべき数の赤き手の黒い軍勢が集結していました。

我々は一旦、ジャルマース卿ところに出向き、
「彼らはおそらく、夜にならないと行動を起こさないだろう。
 君たちには、まずは城壁の西門のところに行って欲しい。」
と指示を受けます。

夜、ドンドンと戦太鼓の音が街の外から聞こえ出しました。
ズドーン!と城壁に向かって敵の投石が始まります。

 ※城壁は一区画あたり450ヒットポイント、硬度8








ピピピ、バルタンの持つメッセージストーンにジャルマース卿から連絡がはいります。

バルタン「ハイ、こちらバルタンで〜す。」
ジャルマース「コホン。ジャルマースだ。南門に激しい投石攻撃をうけている。
 至急応援に行ってくれ。」

というわけで、南門に移動します。

見ると、城門のはるか前方にヒルジャイアントの一団が陣取り、
城門に向かって、巨大な岩を投げています。








パーティは城壁に陣取るエルギアンを残し、外に出て、
巨人たちの投石攻撃をかわしながら、彼らにかかっていきます。

まずは、ジュニーニョの攻撃がクリティカルし、
113のダメージを与え、ヒルジャイアントを瞬殺に成功。








その後、敵の全力攻撃と突撃を受け、死にそうになるフレリオとジュニーニョ。
そこへ長距離からエルギアンのメルフィスアシッドアローが巨人を倒し、
彼らを危機から救います。

次に、敵はフレリオのポールアックスに武器破壊を成功し、
かなりボロボロになってしまい、フレリオは半泣き状態。








エルギアンのアシッドアローの酸ダメージにより3匹目も撃沈。

さらにエルギアンは、キャストしたメルフィスアシッドアローを
パールオヴパワーで復活させ、次に備えます。

最後は、バルタンがとどめを刺して終了。
とりあえず南門の脅威は去りました。
#ジャイアントの皮袋4つゲット

そのとき再びジャルマースから通信が入ります。

ジャルマース「ピピピ、まずい西門が破られる。ぎゃーぁ!なんだぁあれは!!!」

エルギアンが城壁の上から西門を見ると、
赤い巨体が西門の上空で暴れているのがわかります。
赤い一匹のドラゴンが西方の空より現れ、街の南区を襲っています。








エルギアン「ドラゴンめ!」

まずエルギアンがアイスストームをキャストしドラゴンに氷の吹雪を浴びせます。
凍てつく雹の殴打ダメージを13点、冷気によるダメージを9点ドラゴンに浴びせました。








怒ったドラゴンが凄まじい勢いでエルギアンに近づき、旋回して
かすめ飛びながら、彼に噛みつこうとしますが、
エルギアンはその攻撃を奇跡的に回避することに成功します。

これはヤバイと思ったエルギアン、すぐさま
ディメンションドアで隣の塔に逃げ込みます。








アラストールはマスレジストエナジーをキャスト。








ドラゴンは、まだ城門の外にいたパーティに近づき炎のブレスを吐きます。








ジュニーニョはダメージをモロに受け、彼の愛馬が丸焼けになり死亡。
アラストールは、ドラゴンにディスペルマジックを唱えて、
キャストされている呪文を3つ剥ぐことに成功。

フレリオは、足止め袋を投げますが、にわかの移動でドラゴンはかわします。
さらにバルタンが負けずに再度投げて命中させましたが、ドラゴンはセーブに成功。
加えて、ジュニーニョも足止め袋を投げますが、またもやドラゴンはセーブ成功します。
塔の中のエルギアン、レジストエナジー・ファイアを自分にキャスト。
フランソワは速射攻撃を浴びせ、ドラゴンから少しずつHPを奪い去ります。

怒ったドラゴン。旋回して、パーティに再びブレスを吐きました。
ブレスで46点ダメージでしたが、
ブレリオはアクションポイントを使いセーヴ成功しかわします。

足止め袋を投げるバルタン、またもやにわかの移動で回避するドラゴン。
フレリオの足止め袋がドラゴンに命中しましたが、またもやセーブでかわされます。








塔の中のエルギアン、窓から見えるドラゴンに向かって、
バルタンの薦めで購入していたレッサー・サブスティテューション・メタマジックロッドを使い、
酸のファイアボールを打ち、25点のダメージを浴びせます。
アラストールもシーキング・レイで、23点ダメージ!

術者が着々とダメージを与える中、
ジュニーニョの投げた足止め袋がドラゴンを捕らえることに成功、
バランスを失った赤い竜は、その巨体を地面に叩きつけます。

こうなったらもうこっちのもの。

立ち上がろうとのたうちまわるドラゴンに、
フレリオの機会攻撃が命中し、29点ダメージ。








最後は、フランソワの怒号の速射によって
赤竜アビスライアックスは絶叫し倒れました。

そこへ再び、バルタンのところに入電が。

ジャルマース「わしだ。さすが我らの選んだ勇者たちだ。あのドラゴンを倒すとは…。
 だが、ヤツが放った火が街に広がり、街の一区画が火事になっている。
 このままでは町全体に広がりかねない。至急戻って消火に協力してくれ」

確かに街の一区画、6ブロックが燃えています。
エルギアンのウォールオヴアイスや、パーティの必死の消火活動により、
なんとか4ラウンドで消火には成功。
他の区画に燃え広がるのは避けられました。

その後、伝令からスクロールやポーションなどの補給物資を
受け取って、時間が来たので今日は終了。

次回


さて、いよいよ始まりましたブリンドルでの赤い手の軍勢との全面対決。
城壁を襲っていた巨人を撃破し、街を襲っていた赤竜を倒したパーティに、
次はどんな脅威が待ち受けているのでしょうか?
果たして、無事にブリンドルを守りきることはできるのでしょうか?

次回、全面対決!『ブリンドル攻防戦(後編)』!!
激しい戦いの末、彼らが目にするものは何か!?



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