本日の冒険は、20年来のD&Dプレイヤーなら皆最初に手に取って読んだルール、
ダンジョンズ＆ドラゴンズ・ベーシックセット(以下赤箱)付属シナリオからの
オマージュ、Dungeon誌#150最終号より「バーグルを倒せ！(Kill Bargle!!)」
に参加。DMは霧島さんで、プレイヤーは私を含めて6人です。

意気込みは、アレーナの仇を取ってくるＺＥ！
ただしキャリオンクローラーだけは勘弁な！
てな感じでｗ

今回はクラシックにちなんで、純正ダイスで固めてみました。

キャラクター作成

キャラ作成から始めるので、今日は前編・後編の２回分の前編分。
基本ルールでレベル３のキャラクターの作成なので、
午前中一杯かかりましたが、DMが提示したのは…

｜キャラクターは当日作成でいきます。
｜クラシックのシナリオですし、アレですね。
｜能力値の決定は、当日3d6の一発振り。入れ替えなしでいきましょう。
｜あまりにも出目が酷いときには…
｜ポンと肩を叩いて優しく「がんばれ」と声をかけてあげます。

赤箱に因んで3d6、能力値入れ替え無しの一発勝負！という厳しさ。

[能力値の決め方]
D&D3.5eではポイントバイと呼ばれる能力値ポイント購入制と
伝統的なダイスロールを取る方法があります。
今回は後者の方法ですが、普通は4d6して4dのうち大きい目3dを採用する方法や
２回振って良い方の目を取ったり、能力値の決定の順番を変えたりします。

全員【筋力】【敏捷力】【耐久力】【知力】【判断力】【魅力】と能力値ロールを
順番に3d6していきます。

私の出目は、11 ,11 ,16 ,11 ,11 ,9 という微妙な値。
(；´∀｀)

【耐久力】が16か…。うーん。

他の皆さんを見てみると、

　kenさん、【知力】16 なのでウィザード決定。
　ひらたさん、アンデット退散で必要となる【魅力】マイナスだけど、
　クレリックの特徴である【判断力】修正が高いということでクレリック決定。
　ひげおさんと客商売さん、【敏捷力】修正が+1以上あるので、
　どちらかがローグに…。さすがにローグが１名いないとマズイっしょ…。
　ちなみに他１名は、お昼に連絡板を見ると宿酔いで欠席しますと、
　情けない書き込みがあり、結局プレイヤーは５人になりました。

…てことは、前衛もう一名必要だろうから、
【耐久力】が高い私が殴られ役の肉壁になるしかないよね…。orz

どうやらひげおさんがファイターをするらしいので、
それならば、こっちはバーバリアンにしようかと思い、
種族をハーフオークにし、【筋力】を13にして修正値をなんとか+1に。
かわりに【知力】が9 【魅力】が7になりましたが。(´Д⊂

[能力値修正]
D&D3.5eでは能力値10-11を±0として、能力値が±2ごとに
各々の能力値に関連する様々な判定に±1の修正が付いてきます。

[種族修正]
D&D3.5eでは種族によっては能力値に修正が入ります。
ハーフオークなら【筋力】が+2されるかわりに【知力】と【魅力】が-2されます。
ハーフリングなら【敏捷力】が+2されるかわりに【筋力】が-2されます。
ちなみに人間はプラスもマイナスもありません。

皆さんも各々涙ぐましい努力をしながらキャラを作成。
結局できたパーティ構成は以下のようになりました。

・ギルシュシュ　バーバリアン３　ハーフオーク　michi
・ウィル　　　　ウィザード３　　人間　　　　　ken
・サムウェル　　ファイター３　　人間　　　　　ひげお
・ケヴィン　　　クレリック３　　人間　　　　　ひらた
・クローヴィス　ローグ３　　　　ハーフリング　客商売



3d6一発勝負なのに一見まともなパーティに見えるところがスゴイｗ

さて、一通りキャラクターの作成が終ったところでお昼。

イントロダクション

パーティたちは、スレスホールドのゴールドドラゴン亭で宝探しに行く計画を練っていた。
目的地は、かつてこの地で、栄華を極めていたガイガー王国のミスタメイヤ城。
数世紀の時が流れ、今は廃虚と化している。

DM「まずは〈情報収集〉してみて」と技能ロールd20の指示。

[技能ロール]
1d20してロールする技能の技能ランクと関連する能力値の修正値（ここでは【魅力】）
を加え、その値がDM側の目標値に達しているかで成功判定を行います。

プレイヤー「５」「６」「７」「３」「９」

…てか２桁イネーｗ

能力値3d6、恐ろしい子！
一見まともなクラス構成のパーティに見えて、実は皆一杯一杯。

なんとかわかった情報は、
・この城に住み着いているという脱獄囚バーグル、賞金1000gp
・最近の高名なクレリック、アレーナの死。

アレーナキター！
奴だ、奴にマジックミサイルによって殺されたのだ！

[アレーナ]
アレーナとは"赤箱"で皆経験する最初の冒険のヒロインの名前。
仲間になったと思ったら、憎きバーグルに輝く魔法の矢で殺されてしまう不幸な女性。
そのリベンジ戦が今回のシナリオの元ネタの"赤箱"の付属シナリオに続く。

翌日、装備を整えてお城に向けて出発。
途中の田園地帯で農夫に出会い、廃城の話しを聞いたところ、
トカゲのような人間を廃墟の城でみかけるらしいので気をつけてな、とのこと。
え？リザードマンがいるのか！？

廃城

１時間かかって到着。

城に到着、崖を背面に二階以降は崩れた城。
左手の一部くずれ掛けた部分がある城壁で囲まれており、
城壁の外門は壊れて取り外されて、左手の道ばたに転がっています。

その取り外された門ってたしか…



ダメぇー！それに近付いちゃダメーぇ！
ヽ(´Д｀ヽ)(/´Д｀)/イヤァ〜ン

PC達にはわからないけど、
遥か遠い前世の記憶が警告を発しています。

ローグのクローヴィス、何も考えてないのか、
とりあえず門に近付き様子を伺おうとした時、
道端で転がっていた門の扉の下で奴が動き出しました。

ｷﾀ━━━━ヽ( ゜Θ゜)ﾉ━━━━!!!!



そう…。ここで出会ったが21年目ｗ
皆まで言わなくてもわかります。
隊長！奴です！

(((( ;ﾟдﾟ)))ｱﾜﾜﾜﾜ

PC的には、８本の触手を持った大きなイモムシ、
知識ロールで「キャリオンクロウラー」CR4とわかります。

[キャリオンクロウラー]
冒頭の画像参照。
８本の触手で、相手を麻痺させて捕食する体長１ｍ以上の巨大なイモムシ。
1回でも攻撃を受けると麻痺チェックを行わなければならない凶悪な攻撃するが、
"赤箱"の付属シナリオでは、スタート直後のこの場面に配置されており、
悪い冗談としか思えないこの配置は、「D&D＝赤箱＝キャリオンクロウラー」として
後世まで伝説として語りづがれる。

と解説も終わったところで、
さあ、戦闘ラウンド開始！

バーバリアンのギルシュシュのロングソードの攻撃が初戦からクリティカル！
だけどクロウラーの凶悪な８回の触手攻撃＋かみつき攻撃のうち、２回も被弾。
しかし両方とも頑健セーヴ成功、【耐久力】だけが取り柄の頑健+7なめんな！

[クリティカル]
D&D3.5eの近接攻撃は1d20し、
クラスのレベル別に決まる基本攻撃ボーナスと【筋力】修正値を加えた目が
目標のアーマークラス(AC)以上になれば命中する。
1d20したときの目が20の場合、再度ロールを行い命中値を出すことができたとき
クリティカルとなり、使用している武器のダメージロールを2回振ることができる。

[セーヴィングロール]
キャラクターが罠や魔法、敵の特殊攻撃を受けたとき、キャラクターが
その攻撃に対して無効化することができるかの1d20をする判定ロール。
D&D3.5eでは以下の3種類がある。
・頑健セーヴ…毒や麻痺などの耐性のチェック
・反応セーヴ…落石・落とし穴やドラゴンブレスなどの反射的な判定チェック
・意思セーヴ…精神的な魔法攻撃などの意思の強さの判定チェック
1d20の出目に、選択したクラスとレベルによって異なる基本値と、関連能力の修正値を
追加したものがセーヴ値となり、対象の目標値以上を出せば判定に成功する。
（ちなみに技能ロールは能動的判定、セーヴのロールは受動的判定である）

２ラウンド目、ギルシュシュの攻撃であっという間にトドメを刺せました。
ウワサの麻痺攻撃もまともに受けずに倒すことができて、結構ツいてたZE！

這い出てきた扉の下に大きな穴があり、クロウラーの巣になっており、
980cp,1002sp,トカゲ頭の頭蓋骨、
腐りかけの鞄(15cp,真鍮の鍵,ガーネット(100gp)x2)が見つかりました。

銅貨980cpって…金貨にして9.8枚。
さすが"赤箱"。お金はやたら嵩張るものばかりｗ　こんなの(ﾟ�听)ｲﾗﾈ



さて、崩れた壁から中庭の様子を伺うクローヴィス。
〈聞き耳〉 すると、庭の草むらには何かが潜んでいるようだ
〈視認〉 すると、草むらにトカゲっぽい人間を確認。
今度は〈知識〉 の技能ロールで調べてみるも、
出目が低くて何かわからないと嘆くウィザードのウィル。



ウィルが門の扉を開ける音をゴーストサウンドで作り出し、
そっちに注意をひきつけている間に、崩れた壁から進入することに
なりました。

突入！



１０匹のコボルト（最後まで名前が何かわからなかったｗ）CR3を
サムエルがスパイクドチェインでリーチを生かして蹴散らせていき、
残り２匹になった時点で敵は降伏しました。

聞けば、庭の東の端に崩れた塔の場所に、宝物を隠しているらしいので、
案内させて開けさせたところ、
100gp,ブラックオニキス(50gp)
を発見ｗ
可哀想なので、用が済んだので逃がしました。
「もうコネェYO！ウァーン！」

さて、仕切り直して玄関から進入です。
入り口の部屋で〈生存〉 ロールを要求されました。

６、７、５、・・・MAX７かYO!
とりあえず床が踏み荒らされていることくらいはわかります…。orz



左手の部屋の方へ進むことに。
入った部屋の暖炉を調べると、ダイアバッドCR2が出現
軽い戦闘の後、暖炉の瓦礫の中から黒メノウ(50gp)、
銀のスプーン(1gp)x3、エンドウマメの袋をゲット。

何に使うんだ？コノ豆の種。

その先の部屋は、木箱が沢山。
「バーグルはいないのか？」と謎の声。
ケヴィンがディテクトマジックすると、微弱な幻術を感じます。
あれ？ここなんなんだっけ？
結局、何かわからないまま、次の部屋に移動です。

端のコーナーに帽子箱アリ。ローグのクローヴィスが調べたところ、
紐に液体が塗られていることがわかり、触らず紐を切って開けました。
中には女性物の帽子と価値のある飾りピンが。

先に進むと、中央にベッドがある部屋に到着しました。

DM「部屋の中央にとても気持ち良さそうなベットがあるよ」
サムエル「(´・ω・｀)…。」

人生に疲れ気味？のファイターのサムエル、パーティのメンバーが止める前に、
誘惑に負けて座ってしまいました。

DM「はい、ベッドに触ったね。意思セーヴしてみてｗ」
(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ

サムエルのセーヴは失敗。たちまに深い眠り落ちてしまいました。

サムエル「あ〜れ〜…、zzZ…。」

なんだこれ？

ていうか、寝室でもないのに部屋の真ん中にベッドがあるなんて
あからさまに罠だろ、コレ。

とりあえず起こしに行ったウィル、同じく意思セーヴ失敗。

ウィル「あ〜れ〜…、zzZ…。」

DMがいうにはなんだか３年間眠り続けるらしい…。



どうしようもないので、一番意思セーヴが高い（といっても関連能力の【判断力】修正+1？）
のケヴィンが勇気を出してサルベージにベッドに近付きます。

意思セーヴ成功。さすがクレリックだぜ！

なんとかベッドから二人を引き吊りおろしましたが、一向に目覚めない。
結局、ギルシュシュとケヴィンが背負って一旦街に戻って解呪をかけてもらう
ことに…。

ハーピィ

ここで一旦街に戻った後、さっきの部屋まで戻ってきました。
＃ ワンダリングモンスターなどのチェックは省きました。

で、次の部屋は箱にロープが付いていて、
そのロープの先は天井から吊られている丸太に結ばれています。

意味不明な仕掛けに少々悩みましたが、
前衛二人がロープを引っ張っている間に
ローグが箱を取って何事もなく開けました。

500sp、50gp、ストリン石(宝石)

次は部屋に入ると、中央には石像があり、近づいて調べようと触ったクローヴィスが、
石像が持っていた剣が突然回転して、ヒットされダメージを受けます。

石像が動き出すのかと思ったら、ただの罠かいｗｗｗ

次は食堂。

中央にテーブル、12対の食器が上に。金色の食器のプレートなどもあり、
骸骨が正装をしたまま席についている不気味な部屋で、
北側には大きな暖炉があります。

部屋にはハーピィが2体。部屋に入ってきたパーティを見ると歌いだしました。

DM「さて、意思セーヴしてもらおうかｗ」
パーティ「(∩ﾟдﾟ)アーアー何も聞こえない。」
DM「ダメダメｗ」



結果、クローヴィスとギルシュシュが意思セーヴに失敗し、
敵の方に魅了されて？近づいていってしまいました。
前衛に意思セーブなんて期待しないでｗｗｗ

その後、ギルシュシュは奥に移動したハーピィにつられて、
テーブルを乗り越えてハーピィについて行ってしまいます。

テーブルの上の金色の食器を踏んで、黄色い粉が舞います。

モワモワモワ〜。

DM「金色の食器と思われていたのは、実は食器に黄色の粉がついていたもので、
　　これが君が移動した際に舞い上がったよ。」

ギルシュシュ「（ ´・ω・`）もきゅ？」

ここで21年前の暫しの回想シーン…。
あ、これってもしや…

そう、イエローモールド。
この黄色いイエローモールドの菌を吸い込んだPCは、
頑健セーヴに失敗すると、たしか体が菌に侵食されて腐って死ぬんだっけ？

吸い込んでしまった不幸なギルシュシュの頑健セーヴは成功。
その後再び行ったハーピィの意思セーヴに成功し、敵の魅了状態から逃れることができた。

いやぁ今日は頑健セーヴだけは失敗してないなぁｗ
日頃やらないクラスのプレイに限って目がよいｗ

とにかくイエローモールドのテーブルには近付かないようにして、
なんとか2匹ともトドメを刺しました。
暖炉に宝箱、鍵が掛かっている→真鍮の鍵を使用してあけます。

　2000sp、トルコ石のイヤリング2セット、薬ビン（キュアモデレート）ｘ２

食堂の倉庫の部屋を開けると、ダイアラットｘ４体とこんにちは。
病気を持ってそうなので、「バタン」と扉を閉じて知らん振り。
とりあえず開かないように椅子などでバリケード。

「アハハ。何も見てないよ！さぁ次いってみよか！」

さらに奥の部屋に進みます。



そこにはコボルト5匹(庭にいた奴等と同じ)CR1が待ち構えていましたが、
1匹を逃しそうになりましたが、逃げさろうするコボルトに、
サムエルお気に入りのリーチの長いスパイクドチェインが命中しトドメをさします。
やっぱり、スパイクドチェイン使いはつえーなぁ…。

奥にまたベッドが。さすがに今度は無視。

さらに進むと、ゾンビCR1/2がぞろぞろと4匹出て来ます。
あとで1匹追加到着。



駄目元でクレリックのケヴィンがターニングアンデットを行います。
【魅力】修正値がマイナスですが、計３体を退散させることに成功。
残った１匹とさらに来た増援の１匹と戦闘し、最後はギルシュシュが片付けます。

[アンデット退散(ターニングアンデット)]
アンデットに有効なクレリックの攻撃能力の１つ。
退散判定は1d20+【魅力】修正値でロールを行い、クレリックのレベルに従って、
何ヒットダイス(レベル)分の敵を退散できたかを決定する。

さらに奥の部屋でブレスレッド発見。

ひとまわりする手前の暖炉の部屋の暖炉からシルバーダガーを取得。
うーん、今後、銀製の武器がいるの？

ダンジョンレベル２に突入

階段の上からローグが〈聞き耳〉 すると、カサカサという音。虫？
やっぱり自分が先頭で降りていく。

遭遇、上部の触手から変な液体を吐く虫。

戦闘ラウンド開始。

ギルシュシュ「絶対、へんな毒とかもってそうな雰囲気なんだけど、
やっぱり敵の攻撃食らい役って俺なのね。」

肉壁の私は何度も盾になりながら、変な液体を頑健セーヴを成功して無力化さ
せながら、何とか全滅に成功しました。



ここで時間が来たので続きは来月に！