MAY YOUR POUCHES NEVER BE EMPTY!
君の小袋がいつまでも空っぽになりませんように!
author michi

Anvil of Time
時の金床:前編 | 後編 | 戻る
 今回のドラゴンランスのプレイレポートは珍しくD&D4版ということで、本編から離れて番外編としてお送りします。
 レポートを完全にリプレイ形式にしてみたところ、かなりの分量になってしまったので、まずは前半を前編としてアップしてみました。

 ドラゴンランスのメインライターの一人、トレイシー・ヒックマン氏が自ら作成した、Dungeon誌#86に掲載のD&D3版用シナリオ、"Anvil of Time(時の金床)"です。
 それを『ドラゴンランス秘史発売記念コンベンション』のために、DMのらぱんどら氏がD&D4版にコンバートしてアレンジをしたものとなっており、今回は熱いランスファンの我々のために再びマスターをして頂きました。

 さて、プレイはコンベンションから三週間ほど経った桜が咲き始める頃。
 事前にDMから作成済PCのデータや背景などが書かれた資料が渡されていました。
 自己紹介と各キャラクターの説明や紹介の後、ゲームを開始します。

クーマ:人間のパラディン4/真由利さん
エルゴス出身の<冠>の勲爵騎士。
同じ勲爵騎士ディオンとは騎士宿舎で同じだった仲。
スタームの部下として<大司教の塔>で戦い、生き残る。
戦死したスタームに真の騎士としての魂を感じ、
<冠>の勲爵士団における典範、忠誠と従順の核となるものを教えられた。
「我が名誉は我が命」
彼がそれを呟く時、かの<塔>を想い、遠い目をする。

サリオン:人間のウィザード4/霧島さん
幼少の頃から魔術師に憧れ、修練と知識をつみ修行にいそしみ、
彼の父が敬愛していた白ローブの魔術師パー・サリアンに弟子入り、
上位魔法の塔の〈大審問〉に合格するも、
渡された“真紅のローブ”に絶望し、やさぐれ一時傭兵として身を落とす。
ファイターのスバースとはこの時知り合った。
その後彼自身の思いとは裏腹に、彼の“赤きローブの魔術師”の名声は高まる。  
今、自らの魔法の道をいかに見出すかを模索し、旅を続けている。
「パー・サリアンの魔法はクリン1〜」
と呟きながら。  

ハインリオン:エルフのレンジャー4/Kさん
クオリネスティ出身のレンジャーで、ギルサナスの下で活躍していたが、
ドラゴン軍との戦いで壊滅。
一人生き残った彼は、世の無常さと戦争の非情さに隔世感を強める。
彼の盗賊技能はこのやさぐれた時期に経験したものである。
だが一人のケンダー・チコと出会い、彼が敬愛していたキス・カナン同様、
異種族との間の友情や絆に、価値観を見出した彼は自分を取り戻していく。
二人を残して仲間が全滅したときも、絶望するチコを励まし、
彼女のザク・ツァロスの探索を成功させる。
彼が愛用している弓“アイグロス”はこの時、入手したものである。
今再び、ケンダーをはじめとした異種族パーティの中にあって、弓を紡ぐ。
新たな希望を貫き、道標となるために。

スバース:人間のファイター4/遊び人賢者さん
若き傭兵スバース。
パランサスへ向かう隊商護衛をしていたところ、
暗黒の女王の軍勢のヒルジャイアントに襲われ全滅。
生き残ったのは彼と、一人のエルフ少女、
それに同じ護衛で、パランサスへ向かう年老いた丘ドワーフ、
彼は、ドワーフ地底王国トルバルディンから、
先祖伝来の鎧を鍛えて帰る途中だった。
だが、老ドワーフは敵の密偵だったエルフの少女に殺され、
最後の戦友となったスバースに鎧と、
パランサスで待つ旧友のサリオンに伝言を託し、
レオルクスの元へ旅だった。
スバースは老ドワーフを故郷の丘に丁寧に葬った後、
鎧をまとい、パランサスへ向かった。
彼の伝言を届けるために。

チコ:ケンダーのクレリック4/michi
ケンダー郷出身のミシャカルの僧侶。
戦争で自閉症になった彼女は、ゴールドムーンと出会って啓示を受け、
エルフのレンジャー、ハインリオンとともに、
崩壊したザク・ツアロスに向かい、
そこでミシャカルの円盤を複製するという<クエスト>を成し遂げ、
ミシャカルの僧侶となる。
その過程でケンダーらしい明るさと口数を取り戻した彼女は、
ミシャカルの癒しと、ケンダーの恵みを世に広めるべく、旅立つ。
以前の二倍となった口数と、三倍となった明るさとともに。

ディオン:人間のウォーロード4/JarkJaxさん
南エルゴス出身の<剣>の勲爵騎士。
幼い頃、両親を失い、<剣>の勲爵士騎士であった叔父に従者として鍛えられた。
“騎士育成学校”に所属し、クーマとの友情を育みながら、
優秀な戦闘指揮官としての資質を磨く。
若くして〈冠〉の騎士となり、<大司教の塔>でスタームの下で戦う。
この戦いで叔父とスタームの死を体験した彼は、
共に生き残ったクーマと、この悲劇を繰り返さないという誓いを立てた。
エリスタンから“クエスト”を賜った彼はエルゴス地方を旅し、
失われたキリジョリスの聖剣“アイクルス”を見出し帰還、
正式に<剣>の勲爵騎士に任じられた。
彼にとって典範は、勇気と英雄主義であると同時に、
古きを守り、新しきに挑戦する勇気と、自らが率先して示す英雄行為でもある。
今は仲間と騎士団と運命を共にし、失いつつある国土と誇りを、
暗黒の女王と邪竜から取り戻さんとしている。

そしてDMは、マスタリング経験豊富ならぱんどら氏です。

 単発物の作成済みキャラクターとしては、かなり作り込まれていますね。
 各人、DMのコレクションや持ち寄ったミニチュアの中からキャラクターを選んでゲーム開始です。



イントロダクション


 時は〈竜槍戦争〉末期、〈ホワイトストーンの会議〉の後、大司教の塔の戦いでスタームが亡くなり、激戦の末戦列に加わった善竜たちと共に、善の勢力の反撃が開始されようとしているときです。
 パーティ達は様々な理由から集められた、ランスの英雄たちに肖って編成された特別編成部隊です。といっても、未だに命令が下らず、パランサスのとある酒場で飲んだくれていたところ――

 ハーフエルフの女性の吟遊詩人が酒場に訪れます。

ハーフエルフ「良い夜ですね、英雄の詩にご興味がおありですか?」
パーティ「もちろんです、是非ヒューマの詩を歌って頂きたい。」

「ポロロン〜♪」

 ハープを奏でる女性。
 酒場の喧噪に、クリンの伝説の英雄ヒューマ達の歌が響き渡ります。
 女性は奏でます。 

汝は知るや、
クリンの戦史に刻まれし
武勲詩のくさぐさを

汝は知るや、
後の世に「竜槍戦争」と謳われし
ヒューマの慟哭を

そしてまた、汝は知るや、
語られざるヒューマと七英雄
その戦いの物語

彼方より荒ぶる軍あり、われら恐れし如く
冬の先兵来たりて、竜の舞ぞ地をほぐし、
ついに、森の中より、平原の内より、荒野の果てより、
かれら現われり
母なる大地より、また思いもよらぬ時空よりも……

 ほろ酔い気分で聞き入るパーティ達。頭がぐるぐるし始めます。酒の飲みすぎなのでしょうか?彼女の歌が頭の中に重なる様に響き、次第に意識が朦朧としてきます。

PL「これってレジストしたらマズイのかしらw」
PL「眠らされて何処ぞに連れていかれるの?」
スバース「抵抗してみます。」
PL「爆笑」
PL「でも抵抗すると、一人だけおいていかれたりしてw」
スバース「とりあえずセーヴを、コロコロ……あぁダメだぁ。」
DM「……」
PL「DM困ってるw」
PL「スバース、空気読んでw」

 さて、どのくらい時間が経ったでしょうか。皆、気がつくと、どこか古い神殿のような場所に倒れていました。さっきまでパランサスの酒場にはずなのですが、どこかに連れて来られたようです。どうやら、装備は無事のようで無くなっているものはありません。

 部屋の真ん中に枯れた噴水があり、その奥にはゲードが見えます。



ハインリオン「我々は罠にはめられたのか?」
ディオン「幻術か〈看破〉してみます。コロコロ――」
DM「少なくともこれは幻術ではなく現実のようです。」

 ゲートの奥は暗く、明かりが必要です。

サリオン「照明は?」
DM「照明はないです、薄暗いですね。」
サリオン「では、杖を掲げてシラク。」
PL「爆笑」
PL「それが言いたかっただけかw」
PL「そんないい杖をお持ちなんですか?w」
サリオン「単なる気分ですw」

チコ「で、ここはどこ?」
ハインリオン「この場所に見覚えがあるのか〈歴史〉でロール、達成値20。」

 ハインリオンが調べたところ、神に近い存在と言われるイルダの建物に似ており、またイシュタルの建築様式も混じっていることに気がつきましたが、ここが何処であるかまでわかりませんでした。
 とりあえず部屋の左手の出口のゲートを調べ、奥に進むことになりました。

ドラコニアンとの遭遇


 ゲートの奥は、大きな広間に通じていました。陽光棒で照らして見ると、部屋には6本の大きな柱が左右に2つずつ部屋の奥に向かって並んでいますが、何故か手前の右手の柱だけ、崩れてしまっています。また、床は大理石のようですが、至る所に瓦礫が散らばっています。



DM「崩れているというよりは、溶かされてしまっているような感じですね。」
ハインリオン「〈大変動〉の影響か。」
サリオン「では、そこまで移動してその柱を調べてみます。〈知覚〉判定、達成値24」
DM「はい、時が大分経っているようですが凄まじい高熱で融けてしまっているような感じです。〈魔法学〉判定を。」
サリオン「達成値30」
DM「そうですね……、レッドドラゴンのブレスだったら、これくらいの威力が――」
PL「具体的ねw」
サリオン「皆には告げないでおきますw」
一同「えーww」

スバース「じゃ、奥に入っていきます。」
チコ「我々もついていきますw」
クーマ「そんなに死に急がなくてもw」
ハインリオン「我々は夢だと思っているから信じていないww」

 部屋のつきあたりには、両手を広げた大きな女性の像が立っており、右手に壁には扉が見えます。

チコ「じゃ、ケンダーの私が、興味津々で近づいていき調べます。」
DM「〈宗教〉で調べてみて。」
チコ「もしかしてミシャカルの像?〈宗教〉達成値21。」
DM「ミシャカルの像に似ていますが、彼女らの神々が信奉されていた時代以前のもので、神に近い精霊を表したもので、特定の神格を象ったものではなさそうです。」
チコ「ということはかなり古い時代の像?」
DM「はい、そうです。」

スバース「手に何かはまらない?」
DM「60cmくらいの球体を抱えていたような感じがしますね。」
クーマ「まさかドラゴンオーブ?ここは〈上位魔法の塔〉だったのかもしれない。」
ハインリオン「或いは、我々は、〈大変動〉を免れた、もの凄く古い神殿に飛ばされたのかもしれん。」
チコ「でも夢なんでしょw」
ハインリオン「あ、そうかw」
DM「いや、エルフは夢を見ないのではw」
一同「笑」



 像を〈知覚〉修正値+13を誇るハインリオンが詳しく調べてみましたが、特に変わったところは見つかりませんでした。 
 次の部屋に移動するため、右手の扉を調べて、扉を開ける準備をします。
 扉の前に各々のミニチュアを並べ出すプレイヤーたち。

PL「じゃ扉を開けよう!」
PL「なぁ、扉に殺到して、もの凄く密集してないかw」
PL「俺が最初に見る!いや、俺が最初に見る!って状態だなw」
PL「まぁ、ローグがいない時点で皆運命共同体だからw」

 何だか、早くもグタグタになってきましたが、そんなプレイヤーをよそに、黙々と新しい部屋に敵?のミニチュアを並べ出すDM。

PL「お、何かいたw」
PL「敵がいたのかw」

 はい、いたんです。
 この部屋には、左手の壁側の中央に石の王座があり、朽ちかけた骸骨が座っています。また、部屋の向かいの壁にはまた扉が見えます。そして、部屋の中には、トカゲ人間、所謂ドラコニアンが数体おり、パーティ達が突然入ってきたことに驚いています。

ドラコニアン「む?侵入者か!」
ドラコニアン「まぁ、我々も似たようなものだが。( ̄ー ̄)ニヤリ」

クーマ「では仲間だな!」
ドラコニアン「仲間いうな!」
ハインリオン「お前達も吟遊詩人の詩を聞いたのか?」
ドラコニアン「なんのことだ?」
ハインリオン「あれw」
ドラコニアン「降伏するなら命だけは助けてやろう!」
クーマ「それはこっちのセリフだ!」
ドラコニアン「そうかそれならば仕方がないな!」

 シャキーン、と武器を構えるドラコニアンたち。

ハインリオン「ちょっとまて、お前達ここがどういう場所だか知っているのか?」
ドラコニアン「( ̄ー ̄)ニヤリ。お前達何もしらないのかw」
ハインリオン「しまった。相手を有利にしただけだった……。おまえ達、ここが夢だとは思っていないのか?」
PL「まだ言うか、このエルフw」
ドラコニアン「ケッケッケw」

 どうやら戦闘は避けられそうにありません。
 戦闘開始です。イニシアチブロールで順番を決めた後、各自順番に行動していきます。

ディオン「コホン。皆さん、私ウォーロードなのでイニシアチブに+2を忘れないで。」
PL「おおw」

ウォーロードのクラスの特徴
戦闘指揮官:
 君自身および君から10マス以内にいて君の姿を見、声を聞くことができるすべての味方は、イニシアチブ判定に+2のパワー・ボーナスを得る。

1ラウンド目:

サリオン「まずは冷静に〈魔法学〉で知識判定かな、達成値21。」
DM「彼らはドラコニアン、前方にいるのはバアズ・ドラコニアンで、死ぬと石化して刺した剣をがしっとロックします。」
PL「えー、石になるのかw」
サリオン「じゃ、まずはここまで移動してこの2体にファイアー・シュラウド!」
PL「おお!」

ファイアー・シュラウド
ウィザード/攻撃/3 レベル
君のわずかな身振りで、近くの敵たちは炎に包まれる。
[遭遇毎]◆[秘術]、[火]、[装具]
標準アクション  隣接・噴射3
目標:噴射の範囲内の敵すべて
攻撃:+8 対“頑健”
ヒット:1d8+6 点の[火]ダメージと継続的[火]ダメージ6(セーヴ・終了)。

サリオン「コロコロ、む、1つははずしたな。もう1匹は、コロコロ、対頑健24?」
DM「当たり。それミニオンだから、死にます。」
サリオン「ふ、敵は大したことありませんよw」
ハインリオン「もう1体消したのかw」
PL「ミニオンだからねw」

スバース「うーん。バスタードソードからメイスに持ち替えてリーピング・ストライク!当たり、こちらもミニオン1匹撃破!」

リーピング・ストライク
ファイター/攻撃/1 レベル
君は激しい攻撃と敵の守りを貫く痛烈な一刺しを組み合わせて敵をなぎ倒す。
[無限回]◆[武器]、[武芸]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1 体
攻撃:+12対AC
ヒット:1d10+6点のダメージ。
失敗:3点のダメージ。

クーマ「後ろのノーブルなドラコニアンに向かって攻撃、ええっとコロコロ、1が出た。orz」
PL「w」
クーマ「ではマイナーアクションが残っているのでマークしておきます。」

ディヴァイン・チャレンジ
パラディン/クラス特徴
君は雄雄しく近くの敵に立ち向かい、君の挑戦を無視する者を信仰の光で焼き焦がす。
[無限回]◆[光輝]、[信仰]
マイナーアクション 近接・範囲・爆発5
目標:爆発の範囲内にいるクリーチャー1体
効果:君は目標を“マーク”する。以下略。

 次はその強そうな敵の番、バアズとは別のタイプのようです。クーマに矢を放ちましたが当たらず。剣を抜いて、こちらに向かってきます。

ハインリオン「さて、私の番だ。選ばれたものの全く活躍の機会が無かった我々にもいよいよ腕を試すときがきた。向かって来た敵に、ツイン・ストライク!対AC26、命中。じゃぁ狩人の獲物で指定して1d8をダメージに追加、12ダメージ!さらに2回目の攻撃も命中!5ダメージ!」
ドラコニアン「痛たたた……」
チコ「ミニオンじゃないのね。」

ツイン・ストライク
レンジャー/攻撃/1レベル
最初の攻撃で殺せなくても、2回目がある。
[無限回]◆[武器]、[武勇]
標準アクション 近接・または遠隔・武器
目標:クリーチャー1体または2体
攻撃:+10対ACの2回攻撃
ヒット:1d10+1ダメージ



ディオン「私はそいつにチャージ!普通に近接基礎、対AC22まで。命中、ダメージ9。」
DM「"重傷"状態になりました。」
PL「おお!」

重傷状態:
HPが半分以下になった状態。流血し、視覚的に相手のHPが半分以下になっていることを示す。

 次は後ろにいる敵の番。弓を構えてディオンに向けて矢を放ちます。対AC21まで命中で、4ダメージを受けてしまいました。

ディオン「いて!」
チコ「私は、フーパックを構えて矢を構えている後ろの敵にセイクリッド・フレイム!対反応25まで、命中!」
DM「命中、敵は倒れました。」
チコ「では一時ヒットポイントを、ディオン、いや危なそうなクーマに+6、これでがんばってね!」

セイクリッド・フレイム
クレリック/攻撃/1レベル
上空から聖なる光が降りそそいだ。その輝きは1人の敵を焼き焦がし、同時に味方の一人に恵みを与えた。
[無限回]◆[光輝]、[信仰]、[装具]
標準アクション 遠隔・5
目標:クリーチャー1体
攻撃:+8対“反応”
ヒット:1d6+7の[光輝]ダメージ。
使用者の視界内にいる味方1人は、君の【魅力】修整値+使用者のレベルの半分の一時的ヒットポイントを得るか、1回のセーヴィング・スローへを行う。

2ラウンド目:

サリオン「では後ろのもう1体に対してマジック・ミサイル!よし、あれ、1。自動失敗。」
PL「マジック・ミサイルを外したwww」
PL「ばかなww」
PL「ちょっと前(3.5版)までは当たったのにw」
DM「これ、4版ですからw」

マジック・ミサイル
ウィザード/攻撃/1 レベル
君は敵めがけて力場製の銀色の矢を放つ。
[無限回]◆[秘術]、[呪具]、[力場]
標準アクション 遠隔・20
目標:クリーチャー1体
攻撃:+8 対“反応”
ヒット:2d4+6点の[力場]ダメージ。

スバース「両方ダメージを食らっているのか、じゃぁこっちに攻撃だな。クリーヴで対AC18まで、ミス……。」

クリーヴ
ファイター/攻撃/1 レベル
君は1体の敵にヒット:させるとともに、他の敵をもなぎ払う。
[無限回]◆[武器]、[武芸]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1 体
攻撃:+12対AC
ヒット:1d10++6点のダメージ。さらに君に隣接する1体の敵に3 点のダメージを与える。

クーマ「2体に囲まれているので、ヴァリアント・ストライクで攻撃+2です!マークしている敵を攻撃し、対AC26まで。命中、ダメージ12!」

ヴァリアント・ストライク
パラディン/攻撃/1レベル
君は武器を掲げ、数的不利を自分の攻撃の力へと転じる。
[無限回]◆[信仰]、[武器]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10+(君に隣接している敵1体につき+1)対AC
ヒット:1d10+5ダメージ。

ドラコニアン「パラディンを殴るぞ!AC22まで命中。5ダメージ。さらに尻尾で跳ね飛ばす!」
DM「クーマは伏せ状態になりましたよ。」
PL「やるなw」
クーマ「尻尾痛い……。」

ハインリオン「フフフ。次の矢で貴様は死ぬだろう。その前にお前にチャンスをやる。降伏してここが何処か教えろ!
PL一同「爆笑w」
ハインリオン「さもなければ、我々を案内しろ!〈威圧〉判定、コロコロ、。」
PL「しょぼwww」
ドラコニアン「エルフの坊主よ、そういうことはもっとドスをきかしてやるもんだw」
PL「なめられてるwww」
ハインリオン「……じゃいいや。ツーファングド・ストライク、出目1だ。」
PL「www」
ハインリオン「じゃ、2回目、対AC17まで。」
DM「17じゃあたりませんからw」
ハインリオン「えー!?じゃ、エルヴィン・アキラシー!……出目2、もうダメぽ。」
PL「www」
PL「今外れたようにみえたけど、やっぱり外れだったwww」

ツーファングド・ストライク
レンジャー/攻撃/1レベル
君は敵の肉体に二矢あるいは双剣を食い込ませ、苦痛の叫びをあげさせる。
[遭遇毎]◆[武器]、[武勇]
標準アクション 近接・または遠隔・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10対ACの2回攻撃
ヒット:1回の攻撃ごとに、1d10+6ダメージ。攻撃が二回ともヒットした場合は、2d10+16ダメージ。

エルヴン・アキュラシィ
エルフ/種族パワー
[遭遇毎]フリーアクション 使用者
効果:1回の攻撃ロールを+2のボーナスを加え再ロールする。2回目の出目の方が悪い結果だったとしても、2回目の結果を適用すること。

ディオン「シフトして、フォーメーションAだ!遭遇毎パワー、スチール・モンスーン、対AC20!命中、20点ダメージ!」
PL「それ別のキャンペーンw」
PL「すげー」

スチール・モンスーン
ウォーロード/攻撃/3レベル
君は戦いの真っ只中に躍りこみ、荒々しく武器を振り回す―しかし、君の移動は計算しつくされたものであり、敵を混乱させつつ味方には有利な位置に陣取る機会を与えるものである。
遭遇毎◆[武器]、[武勇]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10対AC
命中:2d8+5ダメージ。使用者から5マス以内にいる味方4人は1マスのシフトを行う事ができる。


 敵の間合いに入り込み、荒々しく武器を振り回すディオン。その攻撃は完璧にドラコニアンを捕らえ、一刀両断にしました!
 その瞬間、ドラコニアンの体はドカーンと爆発し、強酸の体液が四方に飛び散ります!

DM「[酸]の攻撃ね。周りにいる人は対反応で回避してください。ディオンに14,ミス。クーマに21、命中。スバースに14、ミス。命中したら13のダメージです。」
クーマ「敵は倒したけど、ちょっと痛い……。」

 これにて戦闘終了です。

ハインリオン「どうやら安全になったな。」
チコ「私は皆を回復します。」
ディオン「4点だからいいや。」
クーマ「12点食らっているのでお願いします。」
チコ「ええと私のヒーリング・ワードで7点余分に回復ね。」

ヒーリング・ワード
クレリック/クラス特徴
君がささやきほどの祈りの言葉を呟くと、信仰の光が目標を包み込み、傷を癒す助けとなった
遭遇毎(2回まで)◆[信仰]、[治癒]
マイナーアクション 近接・範囲・爆発5
目標:使用者または範囲内にいる味方一人
効果:目標は一回分の回復力を使用する。回復するヒットポイントの量は通常よりも1d6+4ポイント増加する。


サリオン「彼らが一体何をしようとしたのか辺りの様子を調べてみよう。〈知覚〉が高いのは……。」
ハインリオン「はい!コロコロ、達成値30!」
DM「ドラコニアンの良いところは、死ぬと証拠などを残さないところw」
PL「書類などを持っていても焼けて無くなってしまう。」
ハインリオン「うまくできておるわいw」

サリオン「うーん。情報を整理すると、ここは古の種族、イルダが建てたようにみえる建物で、イシュタル様式も入っている。何故ドラコニアンたちがいるのか、我々はわかっていないと。」
クーマ「吟遊詩人の詩を聞いて彼らは来たわけじゃなさそうだし。」
チコ「どうやったら戻ることができるのかしら。」
ディオン「目が覚めたら戻れるんじゃない?」
サリオン「夢落ちですかwじゃマジック・ミサイルをディオンに撃って起こし……。」
ハインリオン「いやワシが一発矢を射てやる。」
ディオン「やめてくれw」
PL「www」

ハインリオン「あれ?矢って回収できないんでしたっけ?」
DM「はい、(4版は)できないんですよ。」
スバース「そう思って、私は120本買っといた。」
PL「うはw」
スバース「まぁ数本ずつ撃つからw」
ハインリオン「ガーン。ヤバイ、切れてしまうかも。」
スバース「どっかで調達しないとね。一応先の扉を調べてくれない?」
ハインリオン「わ、わかりました!気付くのが遅くてすみません!!」
クーマ「腰の低いハインリオンw」
PL「ドスもきいてなかったしw」
PL「エルフがドスきいていたら変じゃんw」
PL「www」
ハインリオン「〈知覚〉22!」
DM「扉には罠はないようですが、鍵がかかっています。」
スバース「(ケンダーを見ながら)鍵開けることができる?」
チコ「わたしクレリックだから!」
ハインリオン「私〈盗賊〉+14だ……。出目20が出た。」
チコ「わ、わたしが教えたんだからね!」
PL「ツンデレかよw」
DM「過去の鍵開けの中でも、会心の出来で開きました。」
PL「www」
スバース「じゃぁおれが扉をあける、バタン!」


ダマス、時の金床


 この八角形の部屋の中には、中央に円卓?いや何かの装置があり、天井から薄暗い緑色の明かりが部屋を照らしています。
 中央のテーブルのような装置には直径5フィートほどの巨大な水晶玉が取り付けられており、その周りには色のついた結晶が取り付けられていて、操作パネルのようなものも見えます。
 そして、その脇に、一人の人間の男性が驚いた顔をして立っています!



人間の男「お前達は何者だ!?」
ディオン「我々はソラムニアの騎士だ。」
人間の男「その鎧の紋章は……、なるほど、本当のようだな。」
クーマ「貴公はここで何をしておいでですか?」
ハインリオン「そもそも、ここは何処なんじゃ!」
PL「笑」
クーマ「我々はここが何処なのか何も知らないのです。良ければお教え願いたい。」
人間の男「我々はとある人物から密命を受けて、この"時の金床"に入り込んだ。」
ハインリオン「時の金床!?
クーマ「とある人物とは誰なんですか?」
ハインリオン「安心して欲しい、我々はドラゴン軍と戦うために編成された特別部隊だ。」
人間の男「なるほど、君たちがそうか。」

 彼はパーティ達のことを信用したようで、自分をダマスと名乗り、白ローブの長パー・サリアンの命を受け、この遺跡にやってきたことを話し出しました。
 彼はこの遺跡に潜り込んで何かを企てているドラコニアン達の調査と撃退の命を受け、追撃部隊を率いてこの遺跡に来たのですが、逆にドラコニアンたちに撃退され壊滅。残った彼はここで扉を閉めて籠城中だったようです。
 またここは"時の金床"と呼ばれる遺跡で、外部との出入り口は無く、来るときはパー・サリアンのテレポートで来たのですが、一人では帰ることが出来なくて閉じ込められてしまったようです。

ダマス「ここにある装置クリスタルグローブが"時の金床"の制御装置なのだが、この操作パネルを動かすと、クリンのいたるところが偵察できる。」

 ダマスが装置を作動させると、取り付けられている水晶玉に映像が映し出されます。それは、見たことがある酒場です。そう、パーティ達がさきほどまで飲んでいた場所!

ダマス「私は、吟遊詩人と6人の冒険者を見つけひらめいた!コレだ!彼らを召喚すれば、きっと私の力になってくれるに違いない!」
サリオン「ということはここに我々を呼び寄せたのはあなたのか。」
ダマス「そうなるな。本当に召喚できるとは思っていなかったが。」
チコ「犯人はあなたですかw」
クーマ「脱出する方法もあるのか?」
ダマス「もちろんだ。この装置を使えば脱出することは可能だが、装置は動かなくなっていた。この3つの穴にエメラルドの結晶を装填すればよい。そうすればパワーが充填してこの神殿が機能し、外へのゲートが開きここから脱出することができるだろう。」
ハインリオン「エメラルドくらいなら、うちのウィザードが魔法の触媒か何かのために持っていないか?」
ダマス「普通のものではダメだ。ドラゴンドロップと呼ばれる特殊な宝石でなければだめだ。」
サリオン「もしかして7つあつめると神龍がw」
PL「笑」
DM「とりあえず〈魔法学〉か〈歴史〉でチェックしてみてください。」
ハインリオン「〈魔法学〉18」
DM「魔法に長けたドラゴンが作ったものらしいです。」
チコ「ねぇ、我々を召喚するより、パー・サリアンを召喚した方がよかったんじゃ……。」
PL「笑」
DM「そ、それはパー・サリアンがいるような重要施設には結界がはってあるからみえないの!
チコ「さいですか……。」
PL「ケンダーが危なくシナリオ崩壊発言w」

サリオン「で、その宝石のありかはわかっているのですか?」
ダマス「とりあえず1つはこの遺跡の中にあるはず。」
ディオン「3つないとだめだろw」
ダマス「まぁまて。1つは時の金床内に存在する。そこでこの装置だ。この装置の本来の機能はタイムトラベルができることなのだ。皆を過去の時代に送り込んでそこで1つ手に入れる。再度、別の時代に送り込んでそこで1つ手に入れるのだ。」
PL「過去のを取ってきたら現在のが無くなるんじゃ……。」
DM「昔は3つあったの!」
PL「3つあったころに戻れば……。」
DM「それがそうもいかないらしい。」

ハインリオン「なるほど、事情はわかった。しかして、1つは時の金床内にあるというが、どこにあるんだ?」
ダマス「我らはこの北の部屋で全滅したので、この遺跡の構造はあまり知らないのだ。探索したところは、他に君たちが来た先の神殿の大広間と、この南の扉の先の図書館くらいだ。」

サリオン「あなたのパーティは何と遭遇して全滅したんだ?」
ダマス「ドラコニアンだ。しかしローブをまとった術者がいて、全滅してしまったのだ。彼らは全部であと2パーティいるはず。」

クーマ「タイムスリップする時間って我々が選べるの?」
ダマス「いい質問だ。結論からすれば選べない。フラグメントとよばれるカード状のものに登録される時間にしかいけない。」

――というわけで、パーティ達はこの遺跡からの脱出のため、ダマスと手を組み、彼のいうとおり、

・ドラコニアンの撃退
・エメラルド、ドラゴンドロップの探索
・フラグメントとよばれるカードの探索

を行うことになったのです。


図書館、そしてフラグメント


 とりあえず、南の図書館を調べることになったパーティ達。
 ハインリオンが扉を〈知覚〉達成値24でチェックしましたが特に何もありません。まずは扉を開けて中を見てみます。

 部屋の中は一面真っ黒に焦げてしまっています。何世紀も前に、この部屋の中で火事、いや何か大きな爆発があったように見えます。本棚にはその残骸と埃が積もっており、本と呼べるものは見えません。

サリオン「では〈魔法学〉ディテクトマジック(魔法感知)、達成値22。」
DM「部屋の隅に、魔法反応があるみたいですよ。」
スバース「部屋に入ってそのあたりを捜索、〈知覚〉達成値14。」
ハインリオン「私もするぞ。〈知覚〉31。」

DM「となるとですね、ハインリオンが本棚の側から……。」
ハインリオン「これがドラゴンドロップ!」
PL「はやっw」
DM「いや違うから。えー、板の間にプレート状のものをみつけました。フラグメントのようです。」
ハインリオン「フラグメント、もう見つけぞ!」
サイオン「フラグメントに何かかいてあります?」
DM「細かい文字やコードがかかれています。“AM: 52-83-73-56-74-47.”、何かのコードなんでしょうね。」
スバース「えー、これ引き算?」
ディオン「どの時代へ行くんだろう?」
サイオン「〈魔法学〉でわからないかな、29」
DM「たぶん第三期、"Age of Might"、〈力の時代〉のようですね。」
クーマ「イシュタルの神官王に会えるかもしれないw」
スバース「じゃとりあえず腹巻きのなかにしまって……。」
PL「腹巻きかよw」

ディオン「じゃまずはこの時代の遺跡の制覇からしようか。」
スバース「時間航行機を壊されたら怖いからな。」
ダマス「それは大丈夫だ。あらかじめ、皆のパーソナルコードをデバイスに登録しておけば、皆が揃わないと起動しない。例えば、君たち6人全員という条件だと命を落としたとき、他の者が戻って来られなくなるので、3人以上という条件で起動するよう登録しておけ。」

 再び、クリスタルグローブの部屋。
 デバイスのコンソールには入力パネルがあり、誰かが正しくコードを入力する必要があります。
 ここでDMが入力にスキルチャレンジを要求して来ましたが、ハインリオンの〈盗賊〉技能とサリオンの〈魔法学〉の活躍ですんなり登録ができました。

ハインリオン「そういや、仲間3人が裏切ったらどうなるんだろう。」
PL「なんでそんなこと考えるんだwww」
PL「仲間割れして……。」
PL「派閥としては悪と正義と……。」
PL「いや、これ、そんなゲームじゃないですからw」

PL「じゃぁダマスの部隊が全滅したという北の扉の部屋にいきますか。」
PL「そこには絶対何かいそうだな。やる気満々で……。」
PL「じゃ魔法装置はダマスにまもって貰おう。」
ハインリオン「ダマスもパー・サリアンに見込まれた男。たぶん大丈夫だろう。」


再びドラコニアン


 さて、北の扉を開けるパーティ。
 この部屋は教会のようで、長いすなどが右手の祭壇に向かって並べられています。

ハインリオン「めぼしいものを〈知覚〉で調べる、23。」
DM「高品質なショートソードを見つけました。おそらくダマスの部隊のものだと思われます。」
ダマス「仲間の遺品だからやるわけにはいかないが、後で返してくれるのならば使ってくれてかまわないだろう。」
DM「あと矢筒。矢が20本ほど入っている。」
ハインリオン「おおお!ではこれもお借りしよう!あくまで借りるだけだ!」
ダマス「いや、消耗品なんで、使っちゃっていいです。」
PL「www」



PL「ショートソードの方は借りても誰も使う人いないね。」
P「まぁあまり人の物を使うってのも……。」
PL「やめようか?」
チコ「あれ。なんでわたしショートソードを持っているんだろ。」
PL「www」
PL「チコは借りただけだからw」
PL「流石ケンダーw」
チコ「違うもん!キャラクターシートに最初っから書いてあるんだから!」

――誰も信じてくれない不幸なチコなのでした。



 先に進みます。向かいの扉を調べ、罠などが無いことを確認し、扉を開けます。
 その部屋は円形の部屋で、真ん中に穴が空いていて、上の部屋と下の部屋が繋がった吹き抜け構造になっていました。皆で捜索してみるも特に何も発見できず、さらに左手の扉の先に進むことになりました。
 扉を開けると、中には数体のドラコニアンがおり、パーティ達を見ると襲いかかってきました。
 戦闘開始です。



チコ「シフトして、ミシャカルへの祈りを捧げてディヴァイン・クロウ!ここから噴射3なので、前の敵2体に攻撃。対反応15、もう1体が17。両方命中ですね。」
DM「ミニオンなので両方死んで石になります。」
PL「お、今度は石になるタイプか!」
チコ「ちなみに範囲内の味方全員、私の次の番の終わりまで攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスね。」
スバース「こいつは嬉しい。」

ディヴァイン・クロウ
クレリック/攻撃/1レベル
神格への祈りをつぶやくと、聖印から白い光がほとばしった。敵は痛烈な光で火傷を負ったが、味方にとっては心やすらぐ導きの光であった。
[遭遇毎]◆[光輝]、[信仰]、[装具]
標準アクション 近接・範囲・噴射3
目標:噴射の範囲内の敵全て
攻撃:+8対“反応”
ヒット:1d8+7の[光輝]ダメージ。
効果:噴射の範囲内の味方皆、使用者の次のターン終了時まで攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスを得る。

サリオン「私はシフトして、マジック・ミサイル、対反応18、命中!」
スバース「近づいてマークしてクリーヴで命中、2体に3ダメージ」
DM「そいつら全員ミニオンですから、3体皆死んで石化しますよ。」

 迫り来るドラコニアンたちを次々倒していくパーティたち。

クーマ「私は移動して、敵をディヴァイン・チャレンジでマークして遭遇毎パワーのレイディアント・スマイト!対AC24まで。命中!ダメージ29!」

レイディアント・スマイト
パラディン/攻撃/1レベル
君の武器は真珠のような輝きを放ち、敵たちはその純粋な光にひるむ。デーモンやアンデットといった悪しき超自然的な敵には特に効果大だ。
遭遇◆[光輝]、[信仰]、[武器]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10対AC
ヒット:2d10+5の[光輝]ダメージ。

ドラコニアン「小癪な騎士め!よし背後に回って騎士に遭遇毎パワーでも使うか!」
ハインリオン「じゃぁその遭遇パワーに対して即応・割込アクション、ディスラプティブ・アタック!」

 クーマの背後に回って攻撃を仕掛けようとするドラコニアンを阻止するように、ハインリオンの放つ素早い一矢が飛びます!


ハインリオン「コロコロ、対AC15まで。ハズレ。よし、エルヴン・アキュラシィで振り直しだ!出目20で対AC22まで!命中してクリティカル!22のダメージ!さらに目標は攻撃ロールに-7のペナルティを受けます。」

ディスラプティブ・アタック
レンジャー/攻撃/3レベル
君の弓からの素早い1矢が、敵の攻撃のさまたげとなる!
[遭遇毎]◆[武器]、[武勇]
即応・割込アクション 遠隔・武器
トリガー:君、または仲間が1体のクリーチャーに攻撃される。
目標:攻撃している1体のクリーチャー
攻撃:+10対AC
ヒット:1d10+6ダメージ。
目標はトリガーとなった攻撃の攻撃ロールに−7のペナルティを被る。

ドラコニアン「くそっ!邪魔されて攻撃が外れた!」
ドラコニアン術者「では、これならばどうだ!騎士にマジック・ミサイル!出目20、クリティカル!」
クーマ「では、即応・割込アクションで《パラダインの鎧》チャネル・ディヴィニティ:アーマー・オブ・パラダイン!そのクリティカルを通常ダメージに!」

チャネル・ディヴィニティ:アーマー・オブ・パラダイン
特技パワー
パラダインが君か仲間1人を恐るべき害から護る。
[遭遇毎]◆[武器]、[武勇]
即応・割込アクション 遠隔・5
トリガー:敵が君か味方1体に対して、クリティカル・ヒットを与える。
目標:攻撃している1体のクリーチャー
効果:君か射程内の仲間が受けたクリティカル・ヒットを通常ヒットに変更する。

 敵の放った魔法の矢がクーマに突き刺さる直前、クーマの鎧がパラダインの聖なる力を帯びて光り輝き、敵の魔法の矢を吸収します。

DM「くそー、じゃダメージ、5ダメージ。」
クーマ「パラダインがご加護を下さったのだ!」

ハインリオン「私の番だ。"狩人の獲物"に指定して、ツーファングド・ストライク!あれ、またハズレ。このパワー、今まで一回も当たってないよ……。」
チコ「ぷぷぷっ。ここは味方に一時HPを与えとこうかな。部屋に入ってセイクリッド・フレイム!対反応10……、失敗。」

 二人ともダイスの目がさえません。

スバース「ドラコニアンの術者にマーク、そして日毎パワーのリーピング・ストライク、挟撃なので対AC27まで。命中!ダメージ12点。」
DM「彼は重傷状態になりましたよ。」
PL「おお!」

ディオン「手前のドラコニアンにスチール・モンスーン!AC25まで、命中!ダメージ14点、あとパワーの効果により、シフトしたい人がいたら味方4人までシフトできますが……。」
PL「誰もいないからいいw」
ディオン「(´・ω・`)……。」

クーマ「手前の敵にヴァリアント・ストライク、対AC21、12点ダメージ!」
ドラコニアン「ふふふ、まだまだだ!」
クーマ「では、アクション・ポイントを使って攻撃します!《怒涛のアクション》の特技で命中に+3、あとウォーロードのディオンがいるから+2ですね。ホーリィ・ストライク、コロコロ、対AC24、命中。パラダインのご加護を!ダメージ10点!」

《怒涛のアクション》:ヒューマン専用特技
アクション・ポイントを消費することで得たアクションの間、君は自分の行う攻撃ロールに+3のボーナスを得る。

戦術の威風:ウォーロードのクラスの特徴
君から見える味方1人が追加のアクションを得るためにア クション・ポイントを使用した際、その味方はその追加のアクションにおける攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスを得る。

ホーリィ・ストライク
パラディン/攻撃/1レベル
君が敵を自分の獲物で打ち据えると、敵は聖なる炎に燃え上がる。
[無限回]◆[光輝]、[信仰]、[武器]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10対AC
ヒット:1d10+5の[光輝]ダメージ。君が目標をマークしているなら、ダメージロールに+1のボーナスを得る。

ディオン「爆発した?」
DM「いや、爆発はしません。クーマがドラコニアンにトドメを刺すと、ドラコニアンの体がクーマソックリになりました。」
PL「なにそれ?」
PL「さすがシルバードラゴンから生まれたドラコニアン。」
DM「そうですね。鏡のようにクーマの姿を写し出します。」
PL「なにそれ、きもーいw」
DM「心理的にこわいだけですw」
PL「なんのこっちゃーw」

ドラコニアン術者「おのれ!シフトして…・・。」
スバース「じゃぁ私マークしていたんで機会攻撃をします。《強打》を入れて……、対AC16、ハズレ。」
ドラコニアン術者「ふふふ。そんな攻撃など効かんわい。シフトした後は蜘蛛の糸ウェブだ!」

ウェブ
ウィザード/攻撃/5 レベル
君は太い魔法の糸からなる蜘蛛の巣を中空に出現させ、中の者達を絡め捕る。
[一日毎]◆[区域]、[装具]、[秘術]
標準アクション 遠隔範囲・爆発2・20マス以内
目標:爆発内のクリーチャーすべて
攻撃:知力 対“意思”
ヒット:目標は動けない状態となる(セーヴ・終了)。
効果:遭遇の終了時まで範囲内は蜘蛛の巣で覆われた区域となり、移動困難な地形と見なされる。この区域内で移動を終了したすべてのクリーチャーは動けない状態となる(セーヴ・終了)。

 ドラコニアンの術者がパーティの中心に蜘蛛の巣を発生させて彼らを魔法の糸で絡め捕ります!範囲内にいたスバース、クーマ、ディオン、チコはその中に飲み込まれてしまいました。

DM「では命中判定を。対反応で。スバースに29、クーマに26、ディオン12、チコ14。スバースとクーマは動けない状態となりました。」
ドラコニアン「さらにアクション・ポイントを使ってスバースにマジック・ミサイル!対反応25、命中!ダメージ10点!。」
PL「なかなかやるな。」

ハインリオン「では敵を"狩人の獲物"に指定し、ツイン・ストライク!対AC12、はずれ。2本目対AC23命中!ダメージ13点。」
DM「重傷状態になりましたよ。」

サリオン「一気にたたみ込むよ!マジック・ミサイル、対反応20。命中、11点。」
DM「まだ生きていますよ。」

チコ「この戦士にミシャカルの加護を!スバースにディヴァイン・エイドをかけます!+4でこの瞬間にウェブの効果のセーヴができます。」

ディヴァイン・エイド
クレリック/汎用/2レベル
君は己が神格に、自分自身または仲間に妨げを跳ね除ける力を与えるように懇請した。
[遭遇毎]◆[信仰]
標準アクション 遠隔・5
目標:使用者または味方一人
効果:目標は+4のボーナスを得て1回のセーヴィング・スローを行う。

スバース「ころころ、セーヴ成功。ありがとう、チコ!」
DM「スバースは動けるようになりました。」
チコ「私は、このままだとまたウェブに絡められちゃうので、さがります。」

スバース「ではタイド・オブ・アイアン、対AC29まで、命中。ダメージ9点。あとシフトしてウェブの範囲から逃げる。」

タイド・オブ・アイアン
ファイター/攻撃/1 レベル
君は強烈な一振りの後に盾をしっかりと掴んで敵を突き飛ばす。
[無限回]◆[武器]、[武芸]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1 体
攻撃:+12対AC
ヒット:1d10+6点のダメージ。目標のサイズが君より1ランク上までの敵を、1マス押しやり、そのマスに入ることができる。



 スバースの突き出した盾に突き飛ばされたドラコニアンは爆発し、辺りに[酸]の体液をまき散らしますが、突き飛ばされたため、パーティには被害はありませんでした。戦闘は終わりました。

ハインリオン「じゃドラコニアンが矢を持ってないか漁りますw」
PL「また矢かwww」
DM「敵の持つ盾が残っていました。爆発の中、何ともないようなので魔法のシールドのようですね。」
ハインリオン「〈魔法学〉で調べる、ええっと9。」
DM「わかりませんねw」
PL「うーん、誰もわからないんでとりあえず使ってみるしかないね。誰か欲しいひと?」
クーマ「じゃ盾もらいます。」
PL「装備したら呪われてしまったりしてw」

DM「ここで2回遭遇したのでアクション・ポイントを1点与えます。」
PL「なんで?」
DM「2回遭遇したので。」
PL「あ、そうなんですか。」
PL「このレベルだと最大2点なので、もう使わないと損ですよ。」

サリオン「ふぅ。ドラコニアンの2つのパーティのうちの1つを倒したましたね。」
ディオン「ではここで小休憩ですね。回復力をつかって皆HP回復かな。」
スバース「私は2回使わないとダメかも。」
チコ「私のヒーリング・ワードでスバースを治しますよ。+9点余分に回復ね。」


宝玉、ドラコニアンの指令書、そして過去へ


 小休憩の後、探索を再開します。
 向かいの東の扉をハインリオンが調べますが特に何もありませんでした。
 扉を開け、中を確認したところ空き部屋のようでした。壊れたテーブルと椅子が床に転がっており、さらに向かいに扉が見えます。
 さらに扉を開けると、回廊が奥に延びており、20フィートほど先で左に、方角で言うと南に曲がっています。その途中の右手には扉が見えます。

スバース「角までいって確認。」
DM「回廊の曲がり角の先を見ると、20フィートほど先のつきあたりに扉が見えます。」
ハインリオン「回廊の先まで行って〈知覚〉19」
DM「ドラコニアンたちの荒い息づかいが聞こえますね。」
ハインリオン「こっちはもう一方のドラコニアンのパーティだな。」
スバース「では、先に右手の扉の先を調べよう。扉を開けます、ガチャリ。」

 この部屋も先ほどの部屋と同じく空っぽの部屋ですが、部屋の隅に壷のようなものがおいてあります。壷の大きさはケンダーくらいなら入ることができそうな大きさです。また、部屋の奥にはさらに扉があります。

チコ「入ってみようか?」
ハインリオン「待て入るなw私が覗いてみよう。」
DM「壷には瓦礫が積もっているだけのようですね。」
ハインリオン「瓦礫?ではそれどかして、矢とかないか見よう。」
PL「また矢かよw」
スバース「ひっくりかえしてみたら?」
DM「何もないですね。」

 奥の部屋も確認して見たところ、狭く何かツンとする臭いがします。どうやらトイレのようです。



PL「臭さw」
ハインリオン「じゃ〈盗賊〉で矢探す……。」
スバース「じゃ私が便器の中をじっと……こう、誰かが落とした指輪とかないか……。」
サリオン「じゃわたしがメイジハンドで……。」
PL「やめーいw」

 特に何もめぼしいものは見つからず。
 通路に戻り、ドラコニアンたちがいるらしい扉の前で戦闘態勢をとり、バーンと扉を蹴破ります。

スバース「ちなみに部屋に敵がいるのはわかっているので、入ったらすぐにジャベリンを投げつけますよ。」

 ドラコニアンのミニチュアを並べ始めるDM。
 やはりもう1隊のドラコニアンのパーティがいたようです。



PL「あー、魔術師っぽいのがいるね。」
スバース「じゃそれにジャベリンを投げる。遠隔基礎攻撃、対AC26命中。ダメージ6点。」

ドラコニアン術者「何すんねん。」
PL「関西弁かよw」
DM「このラウンドは不意打ちラウンドですが、ドラコニアンも待ち構えていたということで、手前の1体がスバースに反撃しますよ、対AC24、命中。ダメージ4。」

 さて、ここで正式に戦闘開始です。

スバース「ふん、移動して手前の敵にクリーヴ。対AC19、命中!」
DM「ぴちゃー、ミニオンなので即死。」
スバース「じゃ隣の敵にもダメージがいきます。」
DM「ぴちゃー。」
スバース「ではアクション・ポイントを使って追加攻撃。1日毎パワーのヴィナインズ・メナス、対AC30まで。命中。ダメージは20点で、遭遇終了時まで私の攻撃ロール+2!」
PL「スゲー。」

ヴィランズ・メナス
ファイター/攻撃/1レベル
君は敵をしたたかに打ちのめし、敵を脅かす。
[1日毎]◆[武器]、[武芸]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+12対AC
命中:2d10+6点のダメージ。使用者はこの遭遇の終了時まで目標に対する攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスを得、ダメージ・ロールに+4のパワー・ボーナスを得る。
失敗:この遭遇の終了時まで目標に対する攻撃ロールに+1のパワー・ボーナスを得、ダメージ・ロールに+2のパワー・ボーナスを得る。



ドラコニアン術者「来たか、人間。これでも食らえ。そこの騎士よ、我が下僕となれ!」
クーマ「では例の魔法の盾を突き出してみます!」
PL「おお!」
DM「何もおきなかったw」
クーマ「(´・ω・`)ショボーン。」

 ドラコニアンの術者が、クーマに精神攻撃を浴びせます。

ドラコニアン術者「対意志20、命中ですね。あなたはドミネートされます。効果はセーヴエンドまで。そして下がります。」

ドミネート
ドラコニアン術者/攻撃/?レベル
君は敵に精神攻撃を浴びせ、意のままに操ることができる。
[無限回]◆[魅了]
標準アクション 遠隔・10マス
目標:クリーチャー1体
攻撃:?対"意志"
命中:目標を支配状態(セーヴ・終了)にする。君は1回に付き、1体のクリーチャーしか支配することができない。

 なんと、クーマは敵の呪文で支配されてしまいました。
 支配状態になると幻惑状態になり、1アクションしか行動できなくなりますが、その行動が敵に操られてしまいます。

PL「これがハインリオンの言っていた裏切りかw」
PL「んなわけあるかいw」
チコ「では、クーマにディヴァイン・エイド!女神ミシャカルよ、この者の心を邪悪の手からお救い下さい!クーマ、+4ボーナスでセーヴしてみて。」
クーマ「コロコロ、失敗。」
チコ「じゃ移動して部屋に入ってアクション・ポイントを使用。術者にコマンドを使ってみる。術者に効くかわからないけど、精神攻撃には精神攻撃で対抗よ!コロコロ、意志14。外れました。(´・ω・`)」
PL「ダメだこりゃw」

コマンド
クレリック/攻撃/3レベル
君は敵に服従を求める1つの言葉を投げかけた。君の命令しだいで敵を押し戻すも、近寄らせるも、床に投げ出させることもできる。
[遭遇毎]◆[信仰]、[装具]、[魅了]
標準アクション 遠隔・10
目標:クリーチャー1体
攻撃:+8対“意思”
ヒット:目標は使用者の次のターンの終了時まで幻惑状態となる。さらに使用者は目標を伏せ状態にさせるか、7マスだけ横滑りさせることができる。

サリオン「マズイですね。私はこの4体に対して1日毎パワーのスリープを、負荷のオーブで相手のセーヴを-2にして、使用します。対意志で、26成功、2体目14失敗、3体目19成功、4体目13失敗。2体か。とりあえず4体は減速状態になります。」

スリープ
ウィザード/攻撃/1 レベル
君は敵達に自らの意思の力を及ぼし、魔法的な疲労感で押し潰そうとする。
[一日毎]◆[催眠]、[装具]、[秘術]
標準アクション 遠隔範囲・爆発2・10マス以内
目標:爆発内のクリーチャーすべて
攻撃:+8 対“意思”
ヒット:目標は減速状態となる(セーヴ・終了)。このパワーに対する1回目のセーヴィング・スローに失敗した場合、目標は気絶状態となる(セーヴ・終了)。
失敗:目標は減速状態となる(セーヴ・終了)。

ドラコニアン戦士「手前のスバースに出目20、対AC30まで命中、34ダメージ。」
スバース「(;゚Д゚)なにーぃ!」
PL「ちょっとまて。」
PL「いきなりそれかw」
敵「あとターン開始時に[毒]の継続的ダメージの追加がありますけど。」
スバース「一発で重傷状態になった。今HP13……。」
ハインリオン「瀕死じゃ!」

DM「次はクーマの番。」
クーマ「支配されてまーす。」
DM「じゃウィザードを殴ろう。支配されたクーマを操ってサリオンに近接攻撃をしますよ。コロコロ、命中だな。クーマ、ダメージを。」
クーマ「じゃ7点……。」
サリオン「イタタ。」
DM「一応ウィザードをマークしておきますねw」
チコ「攻撃された上、味方に付けられるなんて、屈辱ですよねw」
クーマ「じゃセーヴを……、成功。これでドミネートは解除されました。」
DM「ちぇ。」

ドラコニアン戦士「小生意気な僧侶を殴ろう。対AC22まで、命中。4ダメージ。」
チコ「痛!なにすんのさ!」
ドラコニアン戦士「スリープの分のセーヴを振って、あ、失敗。寝ました。グーグー。」
サリオン「よしっ!」

ハインリオン「それじゃ寝ているやつが強そうなので、1回で殺そう。ツーファングド・ストライクを撃つ。ええっと伏せ状態が-2で、敵が寝ているので戦術的優位+3なんで+1、ころころ、対AC23、命中。マークと急所がのるので……36ダメージ。」
DM「だめだ。ぶしゃー!、爆発しました。」
ハインリオン「あれ?鏡のやつじゃないの?」
DM「いえこれは違いますw範囲内にいるのはスバースだけか。コロコロ、対反応13、ミスですね。じゃハーフダメージの9ダメージ。」
スバース「あと、HP4?」
チコ「スバース、離れすぎちゃって回復のパワーは届きそうにないよぉ〜。」

ディオン「任せろ。スバース、お前ならできる!シェイク・イット・オフでスバースに1回セーヴ振り直しさせます。」

シェイク・イット・オフ
ウォーロード/汎用/2レベル
君は仲間を叱咤激励し、ふりかかった苦難を跳ね除けさせる。
遭遇毎◆[武器]、[武勇]
マイナーアクション 遠隔・10
目標:使用者または味方一人
効果:目標は9以上で成功する、1回のセーヴィング・スローを行える。

スバース「継続的ダメージのセーヴ、9でギリギリ成功w」
PL「おお、ファイター死ぬところだったね。」
PL「戦士は食らってなんぼですからw」

ディオン「私は、移動して敵に接敵。さらにアクション・ポイントをつかって、リード・ジ・アタック、《怒涛のアクション》を持っているのでAP修正+5だ。出目17 で対AC32、成功!ダメージ20点!」

リード・ジ・アタック
ウォーロード/攻撃/1レベル
君の指示の下、矢は標的を貫き、刃は一段と深く食い込む。
一日毎◆[武器]、[武芸]
標準アクション 近接・武器
対象:クリーチャー1体
攻撃:+10対AC
命中:3d8+5ダメージ。この遭遇の終了時まで、使用者及び使用者から5マス以内にいる全ての味方は目標に対する攻撃ロールに+5のパワー・ボーナスを得る。
失敗:この遭遇の終了時まで、使用者及び使用者から5マス以内にいる全ての味方は目標に対する攻撃ロールに+1のパワー・ボーナスを得る。

ディオン「じゃ5マス以内の味方は攻撃ロール+5ね。」
PL「おお!」
ディオン「さらにマイナーアクションが残っているので、インスパイアリング・ワード。スバースに17点余分に回復。」

インスパイアリング・ワード
ウォーロード/クラス特徴
君は傷ついた味方に声をかけ、勇気と決意を鼓舞する言葉によって傷を癒やす手伝いをする。
[遭遇毎](特殊)◆[治癒]、[武勇]
特殊:このパワーは1回の遭遇につき2回使用できるが、1ラウンドには1回しか使用できない。
マイナーアクション 近接範囲・爆発5
目標:使用者まらは爆発内にいる味方1人
効果:目標は1回分の回復力を使用する。回復するヒットポイントの量は通常よりも1d6ポイント多くヒットポイントを回復することができる。

スバース「回復力値11に17点追加で、28点回復。助かった、ディオン!」

スバース「ここで自分の回復力を使ってさらに回復しておきたいけど、余裕無いなぁ。バウンドレス・エンデュアランスを使って、自己再生4を付けて、移動アクションで武器をバスターソードに持ち替え、《強打》を入れてタイド・オブ・アイアンだ。対AC23まで、命中。ダメージ20点。さらに敵を1マス斜めに押しやり、私がそこに入ります。」

バウンドレス・エンデュアランス
汎用/2レベル
君は激痛をこらえる。
[1日毎]◆[回復]、[構え]、[武勇]
マイナーアクション 使用者
効果:使用者は重傷である間“再生4”を得る。

ドラコニアン術者「ではパラディンにマジック・ミサイル、対反応12、失敗。さらに追加アクションで、スバースに呪文をー!」

ハインリオン「じゃ即応・割込アクション。ディスラクティブ・アタック!助けたい!何としても!何としても!よし、対AC25で命中!ダメージ13点。敵は攻撃ロールに-7のペナルティが入ります。」

 ハインリオンの願いが届いたのか、敵の追加攻撃は外れました。

ドラコニアン術者「じゃぁ続きを、なんか勢いがなくなったぞ。出目8。あちゃ、ダメだ。」
PL「おー!」
DM「ハインリオンの-7がなかったらあたっていたw」
ハインリオン「よしよしw」

チコ「ヒーリング・ワードをスバースに飛ばします。5点余分回復ね。」
スバース「おお!16点回復。」
チコ「さらに移動アクションで1歩後ろにシフトして、ランス・オヴ・フェイスを目の前の敵に。対反応36、あたり。10ダメージ、それからスバースの次の攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスを与えます。」

ランス・オヴ・フェイス
クレリック/攻撃/1レベル
君は黄金色の輝きとともに眩い光のビームを放って敵を焼き焦がした。目標の体には細かな光がまとわりつき、君の仲間の攻撃を導いた。
[無限回]◆[光輝]、[信仰]、[装具]
標準アクション 遠隔・5
目標:クリーチャー1体
攻撃:+8対“反応”
ヒット:1d8+7の[光輝]ダメージ。
使用者の視界内にいる味方一人は、目標に対する次の攻撃ロールに+2のパワー・ボーナスを得る。

サリオン「噴射3のファイアー・シュラウド!この3体に。対頑健、21命中!。2匹目、21命中、3匹目、13命中。皆、23のダメージ!」
DM「又一匹倒れました。」
サリオン「さらにアクション・ポイントを使って、こっちにアイシー・テレインで敵の移動を阻害します。アクション・ポイント使用中なので《怒涛のアクション》で+5、対反応25。命中、2匹目20、命中。両方に14点の[冷気]ダメージで伏せ状態になります!」

アイシー・テレイン
ウィザード/攻撃/1 レベル
君は氷の吐息と共に、秘術の言葉を紡ぎ、地表に不確かな氷の層を生じさせて敵達の邪魔をする。
[遭遇毎]◆[装具][秘術]、[冷気]
標準アクション 遠隔範囲・爆発1・10マス以内
目標:爆発の範囲内のクリーチャーすべて
攻撃:+8対“反応”
ヒット:1d6+6の[冷気]ダメージ。目標は伏せ状態になる。
効果:このパワーの効果範囲内は、使用者の次のターンの終了時まで、移動困難地形となる。使用者はこの効果を1回のマイナーアクションで取り除ける。

 瀕死のスバースを回復させ、次々とドラコニアンたちに強力なパワーをぶち込むパーティたち。どうやら形勢が逆転してきたようです。

ドラコニアン戦士「くそっ。近接基礎攻撃だ。スバースに対AC23、命中。ダメージ13点。」
PL「よかったー、これくらいのダメージだけならw」

スバース「ではマークしていたやつはハインリオンが倒したので、別の奴にマークし、移動して敵をはさんで挟撃状態にし、敵の後ろにクーマが来るまで待機アクション。」
クーマ「じゃ挟撃のために移動して……。」
ドラコニアン戦士「クーマに機会攻撃します。対AC23まで、命中9ダメージ。」
クーマ「いたた。じゃそのまま移動して挟撃状態にもってきて+7で、レイディアント・スマイト!対AC27まで、命中!ダメージ12点。」
DM「敵は倒れました。すぐさま石化します。クーマ、対反応21は?」
クーマ「命中です。」
DM「じゃ剣が石に刺さってしまいました。」
PL「石化キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
クーマ「うわ、剣が抜けなくなったぁ!」

ハインリオン「こうなれば、即効で倒すぞ!"狩人の獲物"で、こいつに指定して、2体にツイン・ストライク、対AC26と対AC25、両方命中。ダメージ17。もう1匹は21ダメージ。」
DM「両方とも重傷状態になりました。」

ディオン「私はリーフ・オン・ザ・ウィンドを、そいつに。対AC28まで、命中。ダメージ9点。」

リーフ・オン・ザ・ウィンド
ウォーロード/攻撃/1レベル
秋風に舞い上がる落ち葉のごとく、君の敵は戦いの流れに弄ばれる。君の強烈な攻撃によって敵は彼に後退を強いる。
遭遇毎◆[武器]、[武勇]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1 体
攻撃:+10対AC
命中:2d8+5ダメージ。君か隣接している味方は対象と場所を入れ替わる。

ディオン「さらに、インスパイアリング・ワードで、スバースを回復。」
スバース「ありがとうございますー!(再生4要らなかったかも)」

スバース「私は移動して……。」
ドラコニアン戦士「機会攻撃だ!対AC22まで、命中。ダメージ9点。」
スバース「ぬぅ。移動して《強打》を入れてタイル・オヴ・アイアンで対AC19まで、命中!ダメージ20点!」

DM「ドカーン!爆発しました。対反応29、ダメージ19!」
スバース「うわっ!痛い。またも重傷状態に戻ってしまった。HP12。」

ハインリオン「うぬぬ。ここがきさまらの本拠地だったのか?」
ドラコニアン術者「そのようなこと、お前達に態々言うつもりはない!今度はそこのウィザードを支配してやる!ほらほら、あなたは味方を攻撃したくなーる!コロコロ、出目1。失敗……。orz」
PL「www」

チコ「2歩前に出て、マイナーアクションでスバースにヒーリング・ワード、10点余分に回復。さらに標準アクションで壁づたいに移動します。」
スバース「これで、HP32かな。」
PL「上がり下がりが激しいなw」
スバース「ファイターですからw」

サリオン「移動してサンダー・ウェイブ。対頑健27、命中!10点の[雷鳴]ダメージ!あと、アイシー・テレインの効果はこのターンで消えます。」

サンダー・ウェイブ
ウィザード/攻撃/1 レベル
むちを鳴らすような音とともに音波が炸裂し、敵をその場から追い立てる。
[無限回]◆[秘術]、[雷鳴]、[装具]
標準アクション 近接範囲・噴射3
目標:爆発内のクリーチャーすべて
攻撃:+8 対“頑健”
ヒット:1d6+6点の[雷鳴]ダメージ。君は目標を2マスだけ押しやる。

 サリオンの放った雷撃の波が、ムチを鳴らすような音と共に空気を震わせ、迫るドラコニアンを吹き飛ばします!

クーマ「さて、私は何をしようかな。」
ハインリオン「ここでさっきの盾をつかうんじゃ!」
PL「使い方わかんないじゃんw」

スバース「よし、これをつかえとメイスを差し出す。」
クーマ「では移動してメイスを拾い、パラディンズ・ジャッジメント!外れました。orz」

パラディンズ・ジャッジメント
パラディン/攻撃/1レベル
君の近接攻撃は、敵には罰を、仲間には癒しを与える。
[1日毎]◆[信仰]、[治癒]、[武器]
標準アクション 近接・武器
目標:クリーチャー1体
攻撃:+10対AC
ヒット:3d10+5ダメージ。君から5マス以内の仲間一人は1回分の回復力を使用できる。
失敗:5マス以内の仲間ひとりは1回分の治癒力を使用できる。

ハインリオン「あと1匹だな。よし、ツイン・ストライク!対AC23、命中!ダメージ11点、2回目対AC24、命中、ダメージ7点。さらにアクション・ポイントを使ってツイン・ストライク!対AC23まで、命中!ダメージ10点。2発目、対AC24まで、命中!ダメージ5点!」

 ハインリオンの放つ弓矢が、次々とドラコニアンの術者に刺さっていき、ドラコニアンは動かなくなります。その瞬間、ドラコニアンの体は急激に変容して縮んで金色の球体に変わりました。

DM「ドラコニアンの体は、金色の球体に変わりましたよ。」
DM「さらに、彼は、何かの紙筒と宝石を落としました。」
サリオン「紙筒を調べます。」
DM「中には何かの指令書が入っていますね。サリオンなら読めるでしょう。」
 
時の金床に向かい、その装置を使い、緑宝石の男を見つけ出すこと。
もしもそれが何らかの方法で見つけられない場合は、時の金床を起動させて
〈緑宝石の男〉がネラーカに入る前の時に時代を遡り、それを阻止せよ。

PL「ベレムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ディオン「〈歴史〉で〈緑宝石の男〉をチェック、あれ、しょぼい目だ。」
DM「わかりませんね。」
スバース「宝石をみる。」
DM「これがドラゴンドロップですね。」
サリオン「金色の球体の方を、〈魔法学〉で判定。達成値26。」
DM「ええっと、ゴールド・ドラゴンの卵から生まれたドラコニアンの死体ですね。数分で爆発しますよ。(・∀・)ニヤニヤ。」
PL一同『爆発!?』

ハインリオン「じゃ残りの時間でここを探索します。」
スバース「おい、さっさと逃げるぞw」
ディオン「エルフの癖に、なんでこんなに欲深いんだw」

 欲深いエルフを引っ張って、急いで部屋を脱出し、逃げるパーティたち。その直後、後方で凄まじい爆音が聞こえます。

PL「せ、セーフ!」
DM「あの部屋で小休憩していたら、危なかったですね。ファイター以外、皆HP0以下になっていたカモ。」
PL「((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。」

 これでドラコニアンたちを全滅させ、彼らの企みを知ったパーティたちはダマスのところに戻り、彼に報告します。

ダマス「おお、これで私のミッションは終わった。〈緑宝石の男〉とやらが気になるが、ドラコニアンは全滅したので大丈夫だろう。あとは帰るだけだ!」
PL「まだ帰ることができないけどねwww」
PL「ドラゴンドロップまだ1つですから。」

PL「とりあえずフラグメントをセットして……。」
PL「いや、まずは大休憩しよう。」

小休憩と大休憩:
D&D4版では"遭遇"の後に休憩を取り、パワーや失ったHPを回復させることができます。小休憩(ゲーム時間で5分程度の休憩)は、遭遇毎パワーと、回復力回数を使用してHPを、大休憩(ゲーム時間で6時間以上の睡眠・食事の時間)では、すべてのパワーとHPや回復力回数を完全に回復させることができます。

DM「ちなみに今回のルール的には、時の金床を起動すると、その影響で自動的にすべてのステータスが回復しますよ。アクション・ポイントは1点にリセットされますが。」
PL「おお!」
PL「じゃ、それでw」

スバース「あそだ。緑宝石の男というのをダマスに聞いてみます。」
ダマス「それはドラゴン軍が探しているという謎の人物と聞いている。」
スバース「それだけですか。」
ダマス「それだけだ。」

ダマス「さて。それでは、さっそく手に入れたフラグメントで過去へ飛ぶぞ。」

 スバースの温もりが残っているフラグメントを、ダマスは受け取ると、そこに書かれたコードをクリスタルグローブの制御パネルに入力して行き、続いてパーティ達のパーソナルコードを入力して装置を作動させます。

ダマス「これで装置は起動した。あとは転送室に入って過去へ飛ぶだけだ!」

 ダマスによって転送室に案内されるパーティたち。その部屋への入り口は大広間の神殿の女神像に後ろに隠されていました。
 そこには一見ガラクタの集まりに見える何やら怪しい巨大な機械が部屋を占拠していました。何となくノームが作った発明品にも似ています。ダマスが言うにはこの中に入って扉を閉めると、装置が動いて入力したフラグメントのコードの時間にタイムトラベルすることができるらしいのです。

PL「ノーム!?とんでもない長い名前がついてそうだなw」
PL「まさか爆発しないだろうなw」
PL「意味なく自爆スイッチがありそうだw」

 ぼやきながらも、ダマスと一緒に機械の中に入るパーティたち。
 扉を閉めた瞬間、空間がゆっくりとねじ曲がり始め、目眩のような感覚が彼らを襲います。
 そして、何処からともなく、さらさらと砂の流れ落ちる音が聞こえ始めます。
 いつからあったのでしょうか、パーティたちの目の前には巨大な砂時計。

 歪む空間、左右が逆に、上下が逆に。
 巨大な砂時計も逆さまに歪み、中の砂が逆転して流れ始めます。

 薄れゆく意識の中で、誰かの声が聞こえてきたような気がしました――。

 I am The Master of Past and Present,
 their coming was fated in past,
 for them, the gates shall open!

 我こそは過去と現在の主なり。
 彼の者らの来訪は、過去に決められし運命(さだめ)なり。
 彼の者らに門は道を開くべし。



 今回はここまでのアップ。
 
 さぁ、"時の金床"を起動し、過去へと旅だったパーティたちの運命は如何に!?
 次回、後編に続きます!



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